兎が迷い込んだ空

歌いたい 唄いたい 伝えたい 歌いたい

唄いたい 歌いたい 唄いたい 伝えたい



なのに ねぇ どうして？


声が出ない…

声を奪ったのは だぁれ？



“喋らない”訳じゃないの
“喋れない”の間違い

“話さない”訳じゃないの
“話せない”だけなのよ



伝えたい 伝えたい 伝えたい キミに

唄いたい 唄いたい 唄いたい 想いを



なのに 何故 声が出ない？



いつ無くしたの？
何時？ 何処で？ どうして？

何故 無くしたの？

誰かに奪われたの？
何時？ 誰に？ なんで？



声が出なければ ウタエナイ
想いだって 告げられない



思い出して 思い出して
記憶の片隅に きっと在る 確かなモノ

思い出して 思い出して
大切にしまった 真実の種





ああ、思い出したよ

声を奪ったのは キミ だ…



それでも キミは憶えてない



憶えてないのは 忘れたいから
忘れたいのは 逃げたいから

私から逃げ出したキミは
私の声を奪って行きました

私の大切なキミに
私の大切な声を

奪われてしまいました



取り返さなくちゃ

私の大切なモノ達を








『声を奪われた歌姫』