想えば 始まりは鎖だった



転々と 唯、繋ぎ留めた
命を繋ぐ 鎖

ひとつの場所に永く留まれず
次から次へと 渡り歩く

でも 所詮は
一本の鎖でしかなくて

崩れたら ほら、本当は
ずっと ずって歩いてた

血に濡れた 腕が語ってるでしょう?
唯 繋ぎ留めた鎖

そんな命は永くは留まれない

もう 次なんて捜す
気力も無いから

其処に留まり 沈む
鎖は音を立てて 崩れ始める

血に濡れた鎖が語ってるでしょう?
唯 意味の無い鎖

そんな命はもう要らないから

そんな命はもう救われないから…