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赤木流奈

いやはや…

おじさんの頭の中の娘6号
赤木流奈

舞台上では最年長です

27歳…もう直ぐ三十路じゃないかッ!

とは言え
彼女は、性格は温厚で優しいことこの上ない
まるで聖母のような慈悲深く、ある
戦災孤児を見つけては拾って孤児院で育てる

元ストリートチルドレンの子ども達は、社会人になり様々な会社へ就職する

それでも、社会、会社にうまく馴染めない子ども達には三年のチャンスを与えて就活し…それでもダメなら三年後に帰って来るように言い伝える…
帰って来た子ども達は、孤児院の先生として働き、ストリートチルドレン、戦災孤児を助ける活動をさせ方々で設営する孤児院の先生として頑張らせる

民間孤児院でもある

流奈は、そんな元ストリートチルドレン、戦災孤児の先生から敬意を込めてママ先生と呼ばれる

そんな温厚な彼女は、もう一つの顔がある

現役軍人
人型機動兵器RAの中核AI

戦闘はまさに…殺戮と破壊の限りを詰めた畏怖の物…
人を鎌で裂き
チェーンソーで斬り
銃器で撃ち
爆発物で吹き飛ばす
あまつさえ…必要ならば残虐極まりない殺しをする
温厚な彼女とは真逆の顔
これは、矛盾…

矛盾だらけの彼女が戦災孤児を拾いストリートチルドレンを救う

それは、ある種の罪滅ぼしのような物なのかも

優しさと殺意の裏返し

残虐な顔と温厚な顔…
この2つの顔は、彼女自身自らコントロールできる物らしく自分でも理解している
不思議と顔が変わるのは感覚で分かる…ようだ…。

鬼神邂逅、如月対巴 in 女神はほほ笑む

海賊船の弾幕は薄くなり…接近することも容易に出来ると判断して巴は、操舵桿から手を離し一息ついた…。
巴・『ラン、操艦コントロールは任せた…奴のデッキに私と流奈姉とユウキで乗り移る…砲撃も任せる…。』

アデリアのコントロールをランのコンソールに投げ込むと配置から離れユウキと流奈を呼んだ。

ラン『巴、準備ができたら言ってちょ、それから…レールキャノンを打ち込んで足を止めるから!。』

ランは、大きな声で巴に聞こえる位に話すと離れた巴が返事をしたのが聞こえた…。

しばらくして、巴がランに用意ができた事を艦内通話で話すとランはにこやかにコンソールを叩き出す、それにあわせて奈都もコンソールを叩きコントロールを補佐する。

奈・『レールキャノンの火器管制を補正…プラス3、照準補正良し…。』

奈都が照準の補正、修正を加え続けるとぴったりエンジンを捉えて離さない…ランは、にんまりとするとコンソールの発射ボタンを押した!

鋭い発射音に続けて爆発した轟音と煙が発ち海賊船は、見事に足を止めた…。

ラン・『巴っ!モビーディック、エンジン大破!急速接近、接岸まで1分だよ!!』

マイクで巴達に伝えるとそれを聞いた巴は、うんと頷いて左舷の昇降ハッチを開くとごおっと風が入り込んでくると巴の額に巻かれた深紅のバンダナがたなびき…流奈の髪が激しくなびくとハッチの向こうに紺色をした海賊船が姿を現し次々に爆発していく。

ラン・『機関砲、砲門の破壊完了!いつでも飛べるよっ!』

ランのかけ声にあわせて船体が海賊船に近づいてだった、激しく船体をこすりつけて鋭い金切り音が激しく鳴り響き火花が船体に入り込む…。

巴・『飛ぶよッ!ユウキ、しっかりしなッ!さっさと来な!』

巴がユウキの手をひっぱり急かすと流奈もユウキの背中を押して強引に海賊船の甲板に押し飛ばした。

ユウキ・『待てって言っただろうがッ!殺す気かッ!靴が脱げただろ!』

甲板に飛び落ちると脱げた靴を指して叫ぶと巴はなだめて靴に向かって歩いて行った途端…足元へ一発銃弾が飛び込んではじける音がする。

?・『全く…なんて体たらくを晒させるのですか…。』

三人は、銃弾の飛来先をみると長い紺色のコートを羽織った小柄な女性が底に立っておりコートの右袖の中から、銃の硝煙が上がっていた…。

?・『この落とし前は、あなたがたのペラペラの命でつけるとしますか…。』

コートの澄ました顔に笑みがこぼれている…その目があった巴は、一瞬で戦闘体勢を作ると背中に背負った槍を構え…ハンドサインで流奈に散会の指示をすると、流奈はユウキの手を引きその場をあとにする。

巴・『海賊行為…あんた…わかって居るんだろう…馬鹿な行為だって、まぁ言ったってわからないだろうから…圧して通す!』
巴は、走ってコートの女と距離を縮め始めて…すぐだった。
いきなり、戦闘服の胸部分が引き裂かれ血がにじみ痺れた感覚が襲い後ろに慌てて飛び退いた。

巴・『ちぃっ!暗殺兵器かッ!』

いきなりに暗殺兵器を用いての攻撃に巴は、イラッとした表情を見せるとコートの女は澄ました顔に不気味な笑みを浮かべて鼻で笑った。

コート『暗器…?ふっ…そんな物…持っているわけがありません…あなた…馬鹿ですか?馬鹿ですよね…?』

そう言って腕を振るが何も出てこない事を見せると…巴は、またイラッとした表情を見せて槍を右手から左手に持ち替えて構える…。

コート・『構えを替えたところで変わる事はありません…でもって私、如月をちゃんと楽しませてくださいよ。』
如月と名乗ったコートは不敵に笑うと軽くステップをふんでみせ余裕を見せつけると槍を構えてどっしりとした巴は、一瞬にして銃を構えて発砲した。

遅れを取った如月は、腕を前に出し防御すると着弾したところから銃弾のはじける金属の音がし10発打ち切った後、如月の手前で焼夷手榴弾が炸裂…瞬く間に袖を焼いた…。
振り払って消えない炎に耐えかねて如月は袖を千切り捨てると肩までまとった鉄爪具が姿を表した。

巴・『それで分かった…もう…負けない!』

巴は、笑うと踏み込んで距離を縮めると槍を巧みに突き出し攻戦へ展開を進める…。
如月が振りかぶった爪を槍で弾いて軽やかに蹴り出すと後ろに下がる如月に追い討ち様に石突きで押し込む…。

如月の表情は余裕が消えて行く…。

鉄爪を苦し紛れに突き出すも巴は、巧み槍で弾いて再び蹴り飛ばす…。

巴は得意とする押しの攻撃に一気に転じ如月の鉄爪を簡単に弾いて再三の攻撃…。
しかし、押し込み過ぎて距離が縮まり過ぎたのか巴は、如月のアッパーカットを受け後ろにたたらをふんでしまい如月に余裕を少し与えてしまった…。
如月『舐めるんじゃないですよ…私、如月はまだ負けてはいませんから…。』
鉄爪を巴に向けて手のひらを見せるといきなり発砲する…。
バリバリと絶え間なく撃ち込むことに巴は慌てて左右にステップを踏み回避しながら距離を再び詰める…。
戦闘服がかすって素肌をさらしてもお構いなく蛇のように射線を縫って距離を詰める巴の姿を見て如月は、驚いて後ろに下がりながら撃ち続けるが一気に詰め寄られ…巴の槍は爆発を発て如月を切り上げる、そのまま海に叩き落とした…。

巴・『だから言った…あたしは負けないって…!』

ふうっと息を吐いてアデリアにいるランに通信をすると海に落ちた敵、如月の回収を指示すると巴は、甲板に座ってまたふうっと一息をつくのであった…
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