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陽夜

「……何か緊張する」
「え?」
「え、って何だよ」
「だって、陽は女の子慣れしてるから、こういうことも緊張しないと思ってた」
「それ偏見。俺だって初めては緊張すんだよ。それに、こういうことしたいと思うのは、お前だけだし。これから先もお前にしかしたいと思わない」
「……陽」

というエロ展開

陽夜

「お前さ、何でそんなに不機嫌なの?」
「え?」
「俺のこと、ずっと睨んでさ」
「そんなことしてないって」
「いや、してたから言ってんだけど」
「……」
陽に指摘されて思い知る。彼と、彼と一緒に話してた女の子に嫉妬していたこと。
俺は陽のことが好きなんだってことを。

影菅

好きだ、と自分の気持ちを素直に、ありのまま伝えられたら、どんなに良かったか。この胸に抱え続けた苦しみは、きっと今より小さなものだったかもしれない。
でも、言えなかった。
相手は世界の頂を目指す、選手。
そして、将来を有望視された、天才。
そんな後輩に、自分の気持ちなど、伝えられるはずなど無かった。

影菅

仕事を終え、自宅に帰ると、リビングのソファーで寝る影山の姿があった。そっと彼に近付き、息を潜めて、じっと見つめる。普段は鋭さが目立つ瞳も今は閉じられ、規則正しい寝息を立てている。時折、むにゃむにゃと口を動かす姿に、ふっと笑みが零れる。
こんな彼の姿をきっと誰も知らないだろう。
それは、菅原だけが知る、無防備で愛しい横顔。

陽夜

陽がとても可愛らしい女の子と居たのを見掛けて、チクリと胸が痛んだ。その子と楽しそうに、時折笑顔を見せる姿に、更に胸が痛くなった。俺の知らない陽を見るだけで、胸を刺す痛みは増していく。そっか、漸く分かった、俺は陽に恋をしているんだ。
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