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掛布氏の発言と日米のデータ野球の差

・mixiニュース記事より抜粋。掛布氏の発言。

「日本の野球は力対力のメジャーの野球とは違い、データを集めて、しっかりとした対策を練ってくる。」

掛布氏はいったいいつのメジャーリーグについて言ってるのだろうか…。
現在もプロ野球界に携わっている人の発言とは到底思えない。
完全に昔のイメージだけで物を言っている。
はっきり言って全くの逆。
日本も昔に比べたら米国のスタイルを取り入れるようになってきたが、それでもまだ向こうのデータ野球の緻密さには遠く及ばない。

日米での選手に対する評価の違い。
例えば打者なら二番はOPSなどより俊足で犠打が得意な選手、四番がチームの象徴(最強打者)で典型的なホームランバッターという根強いイメージから始まり…
出塁率や長打率など普段表に出にくい数字より打率、ホームラン、打点、盗塁、安打数などばかり注目されるのが日本。
投手なら防御率が高く評価される事は日米共通だが、同じぐらい重要なWHIPは日本ではあまり浸透していない。
つまり少ない四球や球数でアウトを取れる投手より球速や奪三振率が高い華やかさのある投手ばかり評価されがちなのが日本。
こういう固定観念が未だ続いている日本とセイバーメトリクスに基づく地味だが“勝てる”野球理論を徹底的に追求している米国では残念ながら相当な差があるのが現状だ。

侍ジャパン初戦・小久保監督の無能さ

かなりご無沙汰です。
ここへ来るのは一年ぶり以上か。
前々から小久保監督の采配には首をひねる事が多かったが、ブログを書くまでには至らなかった。
でも今回、オーダーの段階からしてその考えが理解出来ず…
鬱憤が溜まり過ぎてしまったので久々毒を吐いてみる。
タイトル通り一昨日の侍ジャパン欧州代表戦の初戦。
まずそのオーダーから

1(右)柳田悠岐
2(二)菊池涼介
3(遊)坂本勇人
4(左)中田翔
5(指)筒香嘉智
6(三)松田宣浩
7(中)雄平
8(一)山田哲人
9(捕)嶋基宏

まあまだ本戦ではないにしても突っ込みどころ満載なスタメン&打順である。
小久保監督というのは何故こうも“無能”なのか。
本当に残念。
もちろん考え方は人それぞれで正解というのはない。
でも野球人として見ると、そういう考え方の違いというレベルを越えているとしか思えない。
まず始めに左打者がたった三人しかいない事。
相手投手の兼ね合いもあるのだろうがそこはもう日本代表クラス。
相手投手が左か右かなど殆ど苦にしない打者が揃っているはずなのにこのスタメン。
この面子なら坂本より昨年打撃指標的に上だった雄平を三番にしたい所だがそうすると6〜9番まで右だけになってしまう。
次に二番菊池(笑)
昨シーズンの成績からして彼のスタメンに文句はない。(個人的にはセカンド山田にしたいが)
でも極端に四球数が少ない彼を二番とかあまりにも理解不能。
後続打者が強力な日本代表オーダーとなればなおさら。
上位打線特に1、2番はまず出塁率が高い選手を置く事が最低条件だ。
同程度の出塁率であれば安打数が多いタイプより丸や糸井のようにIsoDが飛び抜けた選手がより安定感がある。
何故なら打撃不振に陥っても四球や球数を稼ぐ事による後続打者に与える情報等(球筋や投げ方の癖、タイミングの取り方等)最低限の貢献は期待出来るからだ。
次いで機動力や長打力といった具合。
代表クラスとなれば率も長打もある選手が揃っているから小技などは得意でなくてもいい。
よって俊足でも菊池はせいぜい8番あたりが妥当。
そして昨年パ・OPSランキング10位以下の中田を四番固定。
小久保監督はまさかセイバーメトリクス等の打撃指標を参考にした事はないのだろうか?
これを知らない人達でも明らかに四番中田が日本代表のお荷物となっているのは分かるだろう。
もちろんその元凶は中田ではなく監督本人。
まあ四番を右の長距離砲にしたいなら、この面子の中であれば中田は適したほうだろう。
でも一番問題なのは“四番の固定”だ。
それはつまり彼がどんなに不調に陥ろうともスタメン外しはおろか打順降格すらないという事を意味している。
日本代表試合は全て短期決戦だ。
四番に限らずスタメンやその打順固定ほど負けに繋がる愚策はない。
特定選手の贔屓はチーム内で不満も生まれ雰囲気も悪くなる。
まして近年飛び抜けた成績を残した選手でもないとなればなおさらだ。
まともな監督なら実績や経験以上にまずは今最も期待出来る選手中心でスタメンを組むだろう。
基本的にオーダーはあまりいじらない方がいいが、打撃練習やその後試合内容等の調子を見て明らかに不調だと分かる選手がいれば微妙に打順やスタメンを組み換えていく…
これが最も有効ではないだろうか。
少なくとも特定の選手のスタメンや打順を固定するようなバカげた明言はしない。
明らかに昨年打撃指標で坂本や中田を圧倒していた山田(パークファクターを考慮しても)を8番に置いているのも実績や経験がまだ浅いからという事なんだろう。つくづく無能だ。

ちなみに今回の召集メンバーで個人的理想オーダーは

1(中)丸
2(二)山田
3(右)柳田
4(左)筒合
5(一)中田
6(指)雄平
7(三)松田
8(遊)坂本
9(捕)嶋

まず圧倒的なIsoDを誇り俊足で長打もある丸はスタメンもちろん一番には欠かせない。
この中でOPS最強の山田は丸と同じく俊足且つ出塁率も高いので四番よりは二番でなるべく打席を回したい。
打順としての役割が最も機能し易いのはあくまで一番から始まった場合だけであり、初回以外、誰から始まるかはランダムだ。
つまり日本チームにありがちな打力より器用さが優先の貧打者を二番に置く必要など全くない。
それどころか九番からも繋がり易いDH制の場合、俊足のOPS最強打者は二番か三番のどちらかがベストだと思っている。
同じく山田や丸と似たタイプで飛距離や潜在的な実力はナンバーワンであろう柳田は三番。
四番は個人的にジグザグが好きなので右の長距離砲が理想だが、この中なら筒合だろう。
早打ち且つ悪球打ち打者の松田では短期決戦向きではなく、中田ではプレッシャーからか明らかにレギュラーシーズンより力んでしまっている。
中田が五番でも力むようならば松田と打順を逆にしたり、二人とも好調なら七番雄平でもいいだろう。
菊池を外したのは左打者が三人だけになってしまう事と、松田と同じフリースインガータイプなので無理に入れる必要はない。
山田も守備指標は平均以上を誇り、打撃力では相当な差があるからだ。
もちろん事情により召集されなかったメンバーを入れられたなら少し変わってくる。
DHにおかわり、レフト糸井でファーストに筒合という感じで。
ただ今回の召集メンバーの中ではセイバー的にスタメンも打順もこれが理想だと思っている。
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