【侍ジャパン】アメリカ戦オーダー
1(DH)山田
2(二)菊池
3(右)青木
4(左)筒香
5(一)中田
6(遊)坂本
7(三)松田
8(中)秋山
9(捕)小林
投手 菅野
相変わらず残念過ぎるスタメンおよび打順だ
準決勝まで来てこれほどとは…
もちろん考え方は人それぞれ
何が正解というのはない
でもそれはあくまでデータを基にした常識的な範囲での事
前大会まではどの監督も理解出来る点はそれなりにあった
だが小久保監督はそういう範囲を遥かに超えている
采配以前に召集メンバーやスタメン、打順だけでここまで無能ぶりが分かる監督も珍しい
戦術等の采配以前の問題だ
まず1番山田
彼はOPS&本塁打数リーグ2位、盗塁数&盗塁成功率リーグトップのスーパースターだ
調子も取り戻している
そんな選手を1番に据えるほどもったいない事はないだろう
しかも彼の代わりに中軸に置ける強力打者の大谷と柳田が不在となれば尚更だ
1番打者は初回必ずランナー無しから始まる
しかも以降も前の打者が8番、9番のため出塁率が低い
つまり打点が稼ぎにくい
スピード、出塁率、長打力全て揃った彼の能力をフルに発揮するには2番(基本犠打無し)か3番が最も適している
2番菊地
これも適正ではない
セイバーメトリクスにおいて、2、3、4番は基本的に同格
2番最強打者も近年は珍しくない
トラウト、ドナルドソン、ブライアントなどがいい例だろう
少なくともOPSが高い強打者は必須だ
現に今回のアメリカにはA・ジョーンズというスーパースターが2番に座っている
そこに松田と同じ早打ち且つIsodが低い菊地など愚の骨頂
ましては球数制限があるWBCでは、そういうタイプの打者は球数を稼げない
相手からすれば打たせて取れる都合がいいタイプの打者だ
2番菊地は所属チームであればまだ分かる
何故なら上位に全員強打者を並べられるほど余裕はないから
つまり下位打線が極端に弱くなる
だが代表戦はみんな長打が打てる選手の集まりだ
わざわざOPS、特に出塁率が低く小技の得意な選手を置く意味など何もない
3番青木
これもいただけない
確かに青木は打率や出塁率は安定感があり、メジャーでも三振率の低さは屈指だ
間違いなく実力はある
でも日本時代から(狭い神宮にも関わらず)中距離打者としても物足りなく、特に本塁打は期待出来ない
つまり長打率も低く、決してランナーを返すタイプではない
まして高打率を連発していたNPB全盛期、もしくは今好調な訳でもない
しかも守備指標も衰えてる上、強肩でないのにライト
ライトはパワーや肩で青木を圧倒する鈴木、そしてセンターは秋山のほうがまだマシだ
不調の今、3番どころか無理にスタメンで使うほどの選手でもない
第一、米国から見ればノリ・アオキ程度が3番では日本打線はたいした事ないなと、怖さを与えられないだろう
そういう意味では09年大会であえてメジャーリーガーを下位に置いた原監督のほうが心理戦としてはまだ意味がある
4番筒香
これは妥当
間違いなく現メンバーでは一番頼れる打者
選球眼も抜群なので3番でもいい
そして5番中田
これが最もあり得ないだろう
その理由や彼の異常な過大評価ぶりは過去記事で書いた通り
打率.250、OPS.738、鈍足
しかも打撃重視ポジションのファーストでこれだ
こんな選手が日本代表の5番など正気の沙汰ではない
本来スタメンにいる事すらおかしい選手だ
しかも基本的に固定という始末
最も警戒され出塁が増えるであろう4番の後ろがこんな打者では、筒香も多少強引打ちにならざるを得ないだろう
多少厳しい球でも俺が決めにいかなければチームは勝てないと…
まさに負の連鎖だ
自分ならセカンド菊地、ファースト山田、DH筒香にする
もしくはまだファースト内川のほうがマシだろう
6番坂本
昨年、打率&出塁率リーグトップの強打者
しかも好調だ
そんな打者が、打率リーグ26位、出塁率リーグ27位、OPSリーグ19位の中田より後ろ
ちなみに足はもちろん、中田の売りであるはずの長打率でさえ坂本が上回っている
しかも中田は好調な訳でもない
つまり監督の中で中田>坂本
あり得ない
普通は坂本の実力、特に出塁率や足を生かすためにも1〜3番が適正だろう
最低でも5番以内
少なくとも中田より格下という事はない
7番松田
個人的には何でもブンブン振り回す松田はさらに打順下げた8番でもいい
不調ではなさそうだからスタメンは妥当だが、控えの田中も決して見劣りはしない
何故なら選球眼(出塁率)、スピード及び盗塁技術では圧倒的に田中が上だから
松田ほどではないが長打もある
しかも今回は左打者不足
田中の出塁率とスピードを取るか、松田の長打力と思い切りの良さを取るか
この辺は監督の好みによるだろう
自分なら右ピッチャーの場合、田中のほうを使いたい
8番秋山
出塁率を考えたらもったいない
せめて四球率が低い菊地とは打順が逆だろう
現メンバーでは坂本、青木、田中と並んで1番が適正
9番小林
本人は色々波に乗ってるし、先発が菅野なので最適だろう
今大会での成長は目まぐるしい
他に召集メンバーについても理解し難い点ばかりだ
セイバーメトリクス等のデータにおいても丸や糸井は必須の選手
柳田、大谷の辞退で左打者不足となれば尚更だ
自分なら平田、内川、中田、秋山よりも、トップレベルのWARを誇る丸をはじめ、糸井、浅村、中村晃あたりを呼ぶ
…と、色々書いたが改めて酷すぎる
もちろん勝って欲しいし選手は全力で応援するが、小久保監督だけはどうやっても好きになれない
例え優勝してもだ
優勝したから今までの謎采配が称えられ、実は有能だったとはならない
それは結果論であり、あくまで選手の力だ
無論、逆のパターンもある
ただ、優れた采配であればあるほど勝率が高くなるのは間違いない
とにかく小久保監督の采配は監督経験がないとは言え、あまりにも常軌を逸している
なんだかんだで勝ち進んできたが、監督が一番の足枷になってしまっているのは多くの人が感じているところだろう
つくづく選手達が気の毒でならない