草野球理論

内川が怪我で離脱したのはすごく痛いと世間で騒がれている。
一番の理由は今年ずっと四番を張っていた打者だからだろう。
四番であれば当然チームの核というイメージが強いから。
でもそれはあくまで工藤監督がその方針(たとえ不振に陥っても四番を変えない)を貫いただけの事。
そもそもここ二年ほどの打撃指標では柳田はもちろん、李、松田にも及ばない。
せいぜいチーム内では良くて四番目ぐらいの実力の打者だ。
もちろん彼がいないのは痛い。
レフト川島なら守備走塁差し引いても内川のほうがいい。
ただ両リーグ首位打者と通算打率のみがクローズアップされ過ぎて…実際の実力以上に彼が評価されている風潮はどうも腑に落ちない。
一流選手には違いないがタイプ的には今年引退した和田一浩から長打力とIsoDを大幅に削ぎ落としたような選手だ。
つまり安定した打率やタイトルホルダーの割にOPSやRC27等打撃指標が低い。
ちなみに個人的に来シーズン、理想だと思う打線

１（二）明石
２（左）中村
３（中）柳田
４（DH）李
５（右）長谷川
６（三）松田
７（一）内川
８（遊）今宮
９（捕）高谷

三番まで左が並んでしまうので内川二番も面白いけど早打ち且つ走塁が難点なのでこの中では下位でランナーを返す役のが向いているだろう。
二番今宮では単純に打撃指標が低過ぎる。
中村は意外にもライトでの守備指標がいいので長谷川と逆でもいい。
だから現状ではこれがベストではと思ってる。

一回のソフトバンクの攻撃であった明石のバント
これはどんなふうに考えても意図が見えて来ない

まずノーアウトで一塁ランナーは俊足の福田
走るふりだけでバッテリーを揺さぶれるし隙あらばスチールも狙える
そしてバッターは同じく俊足の明石
彼は選球眼が良く四球での出塁の可能性も充分にある
まして館山は立ち上がり制球が不安定だったからなおさらだ
左だからゲッツーも少ない
しかも後ろのクリンナップは柳田、デホ、松田と強力なパワーヒッターがズラリ
神宮球場だからよりホームランが出る可能性が高い
仮に明石がゲッツー以外で凡退しランナー一塁のままでも、アウトを一つ献上しバント成功してランナー二塁になってもホームランなら同じ二点だ
バント自体にも失敗のリスクもあるし、狭い球場ではより有効性が低くなる
他にもまだ一回で終盤でビハインドまたは同点という場面でもない、バッターが不調という訳でもない…
これらの事を考えれば同じバントでも全く有効性は感じない

先日、WBSC世界野球プレミア12の日本代表メンバーが発表された。
今回、投手陣は割愛。

【捕手】

炭谷銀仁朗（西武）、嶋基宏（楽天）、中村悠平（ヤクルト）

【内野手】

松田宣浩（ソフトバンク）、中田翔、中島卓也（日本ハム）、中村剛也（西武）、坂本勇人（巨人）、
川端慎吾、山田哲人（ヤクルト）

【外野手】

内川聖一、柳田悠岐（ソフトバンク）、秋山翔吾（西武）、平田良介（中日）、筒香嘉智（ＤｅＮＡ）

幾つか言いたい事はあるけど、それでも歴代の日本代表メンバーの中では間違いなく最強クラスだろう。
ただ今回おかわり君が出場辞退濃厚との事。
出場すれば是非四番に座ってもらいたかっただけに残念。
そうなると代わりに誰を呼ぶのかわからないけど、自分の理想とするオーダーはこんな感じにしたい。

１（中）秋山
２（二）山田
３（右）柳田
４（指）筒合
５（一）中田
６（左）糸井
７（三）松田
８（遊）坂本
９（捕）嶋

まず最強打者の柳田は基本的に三番。
次に強力な山田が四番で代わりに坂本が二番もありだが、彼はOPSだけでなく走塁技術も高いのでやはり二番がベスト。
なるべく打席を回したいし柳田の前にランナーを溜めたい。
おかわり不在で二番山田となれば、四番である右の長距離砲は中田か松田にしたい所だが前にも書いた通りこの中じゃ筒合がベストだろう。
相変わらず松田は早打ち且つ悪球打ちで安定感がなく、中田では四番のプレッシャーでいつも力んでしまう。
それで、おかわりの代わりに是非呼びたいのは糸井。(無理なら福留)
今年前半は極度の不調だったけどそれでも彼の総合力特に出塁能力は素晴らしい。
ただでさえ左打者少ないし、おかわりがいればむしろ中田を外しレフト糸井、おかわりファースト、筒合指名打者、という布陣でもいいくらいだ。
去年と同じような成績なら秋山よりパンチ力やIsoD、盗塁技術が高い丸がセンターの方が個人的に好きだけど今年の成績なら文句なしで秋山を使いたい。
内川がメンバーに入ってるが、彼程度のOPS、守備、走塁力ではまるでスタメンには必要ない。
坂本は今年の成績は地味だけど、OPSや守備指標など総合力で今は彼以上のショートはいないのが現状。
そんな中最も深刻なのはやはりキャッチャー事情だろう。
守備力では炭谷がトップレベルだけど打撃指標ではあらゆる部門で最弱。
かといって打撃が売りの近藤や会澤ではまだ守備やリードに難がある。
阿部は長らくキャッチャーから離れてるし、野手面で日本唯一の弱点なのが惜しい。

それでも今回のメンバーはおかわり辞退やキャッチャーの非力さを差し引いても強力なスタメンを組めるのは心強い。

ちなみにもしおかわりが出場出来るなら

１（中）秋山
２（二）山田
３（右）柳田
４（指）おかわり
５（一）筒合
６（三）松田
７（左）糸井or中田
８（遊）坂本
９（捕）嶋

が理想。(中田スタメンの場合は筒合と守備位置を逆)
糸井の調子が良ければ秋山と打順逆でもいい。
糸井のほうが選球眼や盗塁技術が上だからだ。
逆に糸井より四球率が低いがヒットメーカーの秋山はランナーを返すほうが向いている。
でもそうなると代替メンバー(自分の場合は糸井)が呼べないので現状では

１（中）秋山
２（二）山田
３（右）柳田
４（指）おかわり
５（一）中田
６（左）筒合
７（三）松田
８（遊）坂本
９（捕）嶋
こんなオーダーが理想。
本来おかわりの後ろは筒合が理想だけどそうなると右が四人続いてしまうので。
五番でも中田が力んでしまうようなら松田や筒合と打順が逆でもいい。