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夏休みバニラの香りのひざを抱く

今月のノンノ(10月号)可愛かった


早く秋服着たい。
早く秋になって冬になって。
でもクローバー柄のポロシャツ着てる人は可愛かった。

さよならはもものかんづめ開けるとき

さくらももこが死んでしまった……。
ちびまる子ちゃんの初期のほうのコミックに掲載されてる、友達の家で泊まって勉強する読みきりが好きだった。

さくらももこ『ちびまる子ちゃん(4)』


「夏の色もみえない」かな?
クリームソーダはアイスとソーダがくっついたシャーベット状になっているところがいちばん美味しいっていうやつ。

なにより、シャキッとした辛口のエッセイが好きでした。エッセイで好きだったのは、家庭教師をしてくれていたお兄さんと別れるときに、死別に近い別れだったとその切なさをふりかえるエピソード。

さくらももこ『あのころ』


死別ではないけれど、死別に近い別れ、という関係性はさくらさんのエッセイを読んだことがきっかけで、私自身にとっても重要な感覚になって根付いている。
生きていると、ああもうこれから、死んでしまってもあなたには会えないかもしれないなあ。って思う別れのときがあるけれど、さくらさんのエッセイを読まないとずっとモヤモヤした感情のままだったのかも。
子どもが生まれるまでの、みーやんとのエピソードも好きだったなあ笑
あと表紙をユザワヤのビーズでつくったとかドリカムのコンサートに行ったとか缶詰のホテルがすごかったとか、さくらさんの本は細かいとこまでわりと思い出せる。

今日の昼間はね、俵万智の本をさわっていたんです。俵万智とさくらももこと江國香織が同時期にブレイクしていたってすごい時代に私は生きることができたなあと以前に思ったときがあり、そんなことを今日また思い出していた。

先日は雑貨やさんでまる子のコラボグッズをみたし、クリームソーダを食べるときかならずあの漫画を思い出すし、先日ある試験に立ち合ったときには、さくらももこの初期作品にあった「試験中、一問も解かないがひたすら鉛筆を鳴らし続けるクラスメイト」の図を思い出したり。
そんなふうに、いまの私がもつ感覚の一部をつくってくれた人だったので、とってもショックです。語り尽くしても尽くせない。

けどやはり天才は早くに死んでしまうんだなあ。
平成が終わるって感じがしますね。
かなしい。


三つ尋ねて一つ返ってくる

夜の新幹線に乗って京都に行く。
海にも座席にも感じることはなくて、地下鉄のホームでわずかに思い出がよみがえる。この電車で同志社に遊びに行っていたなあとか(同志社の学生ではありません)あの横顔があの人に似ているとか、四条駅の階段をのぼるとき、そこから阪急に乗り換えるためにまた階段を降りるとき、わずかに緊張するくせがとれないとか。昔、四条でバイトしていたときからずっと。
よく行くヴィレバンは閉店していた。京都の夜はやっぱり香川よりずっと明るいし、寝間着でもあか抜けた人が多い。

次の日は三宮で友達と待ち合わせをする。とても怖かった。会うのは一年ぶりで、どう話せばいいのかつかめない。うしろから見つかって、皆でバスに乗り、ご飯を食べた。外見は変わっても、たがいの距離感は学生のときから何も変わっていない。

そんなふうに、手放した(ような気になっていた)ものたちがまた手元に戻ってくる、そんな週明け。
ずっと顔を見せない女の子が髪を切って目の前にあらわれたり、会いたかった少年が会いたいと思った数分後にやってきたり。しばらく聴けなかった音楽を再生したり、連絡のない人から連絡がきたり。
欲しがるときには何も訪れず、視線をはずすと戻ってくる。
タイムトラベルをしていたのに気づけば東京きみの手のなかという歌詞の曲があるけれどそんな感じ。
戻ってくるものたちが、離れきれないものたちが心苦しい。私はいつまでも子どものままだ。いいかげんに大きくなりたい。
「いつのまに戻ってきたんですか?」とすれ違った人に尋ねられる。そうだ、職場に「旅に出ます」と貼り紙をしていたんだ。
戻ってきたのは、離れていたのは彼らではなく私なのかもしれない。

そういえば最近また短歌をつくっている。庭先で花火をする子どもたちを見た日から。過去の歌を読むと、そのときした会話まで思い出せる。言葉ってすごい。

Base Ball Bear
『抱きしめたい』




ぜんぜん脈絡はないのだけど
最近見かけた言葉を書いていきます

〈やわらかいロボット〉
……これは近代のオープンキャンパスのちらしにあった、体験授業の講座名です。
星新一っぽい。

〈終わらないノスタルジー〉
……これはJRのポスターにあった。正しくは、終わらないノスタルジー山陰。

〈待っててくれたの?〉
……あなたが言うから許されるけど、あなたもそれを知ってるんだろうなあと私は思いました。すごい自信だ。


〈崩壊する(何が)/(自分が)崩壊する/何もかも(そんな)〉
〈一体(何を)/考えるな(考えろ)/崩れる(死ね)〉

(『陽炎日記』より)

木尾士目『陽炎日記』


木尾士目『四年生』



どちらもヒリヒリというかバチバチする大傑作。学生じゃないとこんなん描けないよなあ。
上にあげてる「陽炎日記」の、( )が多用されるモノローグとか、めちゃくちゃくさいけどめちゃくちゃエモいの。
「点の領域」が一番好きかなあ。

沙村広明『波よ聞いてくれ(5)』

一巻のわくわくを返してくれ


ヤマシタトモコ
『さんかく窓の外側は夜』

ちがうねん
もっとこうどろどろして簡単に許し合えなくて怖くて三角くんをめぐる三角関係みたいなのが僕は読みたかったねん
信じて一緒に戦わんでええねん


はなびらとは散るものの名前

〈水色にはなびらの浴衣がこの世で一番似合うのはたぶん君だと思う〉

back number『わたがし』


すごく気持ち悪い歌なのに(ごめん)何度となくこの歌を聴いてしまう。MVを見ていると、山本美月の可憐さと、全然きれいじゃない歌詞の気持ち悪さにひたすら絶望するのに(ごめん)幾度となく観てしまう。

先日少し離れた街のお祭りに行きました。
とにかく少年少女が多かったのだけど、浴衣の子はみんな可愛かった。すれちがうときに知り合いの顔を見つけて声を掛け合う人たちの、いつもよりは少し非日常な空気とか距離感が生々しくて、知らない人ばかりなのに自分も学生のような気持ちになって緊張した。
なぜ私はお祭りの中にいて、味の濃いたこ焼きをたべて、花火の時間を待っているのかしら。そぐわない。
かき氷の味も花火の色も伝えたところでなんの足しにもならないのに必死で覚えて写真に残してしまうのは。ああ〜〜依与吏はこうしてわたがしになりたがってしまうのか?
何を書いているんですかね……。

海のことも花火のことも他の人にはどうでもよくて、それを補える自分自身があればどんな不安にも事足りるのにそんなのあるわけないじゃないですか。

そういえばまた「初心者にはあなたは難しい」と言われた。慣れてない人にとって私の性格は難しいんだって。よく言われる。くそっ。

落ち着くんだ。あなたは大丈夫とも言われたんだ。大丈夫だ。特定のことだけをとりあげて勝手に絶望するのをやめるんだ!

これからお仕事します。おやすみなさい。

村上たかし『星守る犬』

軽い気持ちで読んでいたら朝から職場で泣くことになった。続編を読むと多少は救われるけど、ますます誰のことも責められなくなり、もどかしさは消えないまま。なんて哀しい。
命がうんぬんで哀しいわけではなく、誰も気づかないところに物語はありつづけるということがおそろしく哀しい。

新田章『恋のツキ(1)』

うんうん。言うほどふうくんは悪くないと思いますが……良くもないのもわかる。

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