さくらももこが死んでしまった……。
ちびまる子ちゃんの初期のほうのコミックに掲載されてる、友達の家で泊まって勉強する読みきりが好きだった。

さくらももこ『ちびまる子ちゃん(4)』


「夏の色もみえない」かな?
クリームソーダはアイスとソーダがくっついたシャーベット状になっているところがいちばん美味しいっていうやつ。

なにより、シャキッとした辛口のエッセイが好きでした。エッセイで好きだったのは、家庭教師をしてくれていたお兄さんと別れるときに、死別に近い別れだったとその切なさをふりかえるエピソード。

さくらももこ『あのころ』


死別ではないけれど、死別に近い別れ、という関係性はさくらさんのエッセイを読んだことがきっかけで、私自身にとっても重要な感覚になって根付いている。
生きていると、ああもうこれから、死んでしまってもあなたには会えないかもしれないなあ。って思う別れのときがあるけれど、さくらさんのエッセイを読まないとずっとモヤモヤした感情のままだったのかも。
子どもが生まれるまでの、みーやんとのエピソードも好きだったなあ笑
あと表紙をユザワヤのビーズでつくったとかドリカムのコンサートに行ったとか缶詰のホテルがすごかったとか、さくらさんの本は細かいとこまでわりと思い出せる。

今日の昼間はね、俵万智の本をさわっていたんです。俵万智とさくらももこと江國香織が同時期にブレイクしていたってすごい時代に私は生きることができたなあと以前に思ったときがあり、そんなことを今日また思い出していた。

先日は雑貨やさんでまる子のコラボグッズをみたし、クリームソーダを食べるときかならずあの漫画を思い出すし、先日ある試験に立ち合ったときには、さくらももこの初期作品にあった「試験中、一問も解かないがひたすら鉛筆を鳴らし続けるクラスメイト」の図を思い出したり。
そんなふうに、いまの私がもつ感覚の一部をつくってくれた人だったので、とってもショックです。語り尽くしても尽くせない。

けどやはり天才は早くに死んでしまうんだなあ。
平成が終わるって感じがしますね。
かなしい。