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十代さいごの夜。

前回のどうでもいい記事を上げた数時間後、大震災が起きました。
ある日なんの前触れもなく、当たり前にあったはずのものが当たり前じゃなくなる。大切な人だったり、帰る家だったり、暮らしてきた街だったり。
私は家族友人知人は全員無事だったし津波も家までは来なかった。
でもやっばり、瞬きするような時間で当たり前が当たり前でなくなる、そういうことが確かにあるっていう怖さを、あの日見たんだと思う。
何度も言われてきた言葉だった。「当たり前じゃないんだよ」って。
全然わかってなかった。きっと今もわかってない。
余震も、それ以外の地震も続いてる。原発も終息の目処が立ってない。
このまま新たに何事もなく復興に向かえるのか、全然わからない。
もう二度とこの人に会えないかもしれない。二度とこの家に帰れないかもしれない。度々そう思う。
それはあの日の前だって同じだったんだけどね。
でもいま、そう思うから。
自分で理解して、考えて、ちょっとでもできることをやろうと思う。
何か力になれるように。
そして、私のいまを守るために。

何年か前までさ、何か大災害が起きたら死んじゃってもしょうがないやって思ってたんだけど。
やだよ。いま手放すには惜しすぎる。家族も仲間も友達も芝居も大学も、この国の春も。
まだやりたいこと沢山あるの。
ちょっと時間は掛かったけど、そう思えるようになったの。
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