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博多豚骨ラーメンズ感想

来るべきデュラとのコラボ小説に備えて読みました(直球)
タイトルからラーメンの話かと思わせておいて、読んでみると博多の街で殺し屋と殺し屋が殺し合いを繰り広げ、気がついたら野球してた。そんな感想を抱かせる物語でした。


私は野球に関して、プロの試合は殆ど興味ないものの(夕食時父が観戦してるのをぼんやり眺めるくらい)高校野球はネットのラジオ中継と動画中継を駆使して観る程度の関心はあります。
なので、斉藤が出て来る場面を中心にやたら野球を利用した比喩表現が使われてたのが愉快でした。
リアタイでも言ったんですけど、章分けが野球風なのも面白いですね。
作中でカープとホークスが日本シリーズで対戦してましたが、今年はカープが優勝したのでホークスも優勝すれば実現しますね(追記:優勝すれば日本シリーズ出場という認識でしたが、検索したところ微妙に違いそうですね、すみません。実現したら面白いですね)
博多の話なのでホークスはともかく、カープは珍しいカードの演出として出したのかもしれないのに、なんだか不思議ですね。

そういうリアルに絡めた感想を言うと、博多近郊のリアルな地名や施設名、博多弁などが出てきたのは懐かしい気分にさせられました。いいですよね福岡…
私は博多に住んだ経験こそありませんが、かつて作中人物が通ってた大学の元ネタであろう大学を志望していたので、ある意味憧れの街なのです。
夢破れた結果、九州内の別大学で九州各地出身の人々に揉まれる学生生活を送ったので、福岡弁と長崎弁と熊本弁その他を正確に区別できませんが、九州方言はだいたい懐かしく感じます。
まあ、懐かしく感じるだけでそこまで意味分かってるわけではないんですけど。
私は地元の方言すら未だによくわかってませんし。
それにしても博多弁は文字で読むと柔らかくてかわいい印象受けるような気がしました。
それと博多でラーメン食べた経験もありませんが、九州の豚骨ラーメンは美味しいと思います。
明太子は食わず嫌いで食したことありませんが、通りもんとにわかせんべいも美味しいです。


キャラに触れると、斉藤は読んでてひたすら不憫だと思わされました。
踏んだり蹴ったり、泣きっ面に蜂とかそんな言葉が脳裏をよぎります。
正直、野球からドロップアウトしたとはいえ野球強豪校のエースピッチャー経験してたら就活崖っぷちなことはないのでは?と考えましたが、甲子園初戦で惨めに負けてあそこまでトラウマ化してたらさもありなんってところでしょうか。
まあでもジローさんへの誤解解けてからは精神的に持ち直した(ラストはアレですが)ので今後に幸あれ、です。
そのジローさんはキャラ絵の外見とオカマというギャップが濃くて驚かされました。
改めてよくよく見ると立ち絵が内股っぽいですね。
濃いといえば林の女装好き設定も濃くて飲み込むのに時間かかりました。
斉藤の次に振り回されているような印象でしたが、丸く収まりましたね。
この人、生い立ちのせいか子どもっぽい性格してるので強いんだか弱いんだかよくわかりませんが、まぁそれなりに強いんでしょうか…本人の自己評価ほどは強くなさそうな雰囲気です。
割と自分勝手なのに、他にアクの強いキャラ多すぎてツッコミポジションになってるような気がしなくもないです(?)
馬場にじわじわ絆されていく様子が微笑ましくてよかったです。いいコンビですね。
地味に嬉しくもなんともないラッキーなスケベシーンとか面白かったです。
その馬場さんは博多弁が可愛くておっとりしてて読んでて和みました。
林に乗っかられた場面でそんな強くなさそうにみせかけておいて実は…という。
源造とにわか侍への依頼について話してる場面は真実を知る前と後で見方がだいぶ変わります。
というかにわか侍かっこいいです。日本刀持ちの強キャラはいいですね。
他には榎田もなかなかアクが強いですね。
情報屋などというと(デュラのあの人みたいに)コソコソやりたがりそうなイメージあるのにド派手な外見しているという。
ハッキングによるいたずらの方向性が無意味すぎて面白かったです。
信号はともかく、沖縄の天気予報は普段からたいしてアテにならないのでそこで遊んでも誰も気にしませんよきっと。


話としては悪いやつと頭おかしいやつが悪いことして、その周りで大量の殺し屋がわちゃわちゃやって、みたいな。
結果的に特に胸糞悪い連中は成敗されたのですっきりしました。
そして頭部死球に始まり頭部死球で終わり、壮大な野球小説を読んでたのだろうか?と思わせる読後感。
ネットにおける野球実況の世界では死球多い投手を狙撃手扱いするネタがあるので、ある意味殺し屋とは相性いいのかもしれませんね。

浜村渚の計算ノート3さつめ感想

実は2巻の感想あげたちょっと後くらいに購入済みだったんですが、そのくらいのタイミングでデュラに目覚めてそっちばかり読んでたので長らく積んでました…
あとはこの巻数学的には幾何学中心の構成してるけど私がそんなに幾何学好きじゃないってのもあったりなかったり…
大学時代幾何学の単位一発で取れたの奇跡だったんじゃないかなと今でも思っている


まずはパラドックスのやつ。
これは数学というより論理学なので比較的とっつきやすいかも。
関係ないけど数学やると何がいいの?→論理的思考力が身につくよ、みたいな流れをたまに見かけるが別にそれが全てじゃないよなと思う
確かに必要な能力だけど、数学における論理って物理とかがっつりやるなら数学知識いるよみたいな立ち位置に思えてならない…
とかいう話は置いといて、この話の敵役の『えぴめにDeath』って変換面倒くさいね
そしてなんか面白い人だね(雑な感想)
クイズいっぱい数学小ネタいっぱいで面白かったな
ただな…数学が面白いのはすっと前から分かってた、でもそれを伝えられる大人が少ないんだよって理屈はなんか引っかかる
数学に限った話じゃないが面白さ伝えられる人いないからつまらないと思われてるみたいでなんか…
武藤さんの台詞と被るけどいくら他人に面白さプレゼンされたって自分で面白さ見いだせなかったら意味ないしなぁ
というのはさておき、数学パラドックスネタでアキレスと亀の話題が出てきてやっぱりな、と思った
これ超有名なイメージあるので(実際のところは知らないが)
無限等比級数は置いといて、これ具体的な数字出さずにだんだん細切れにしてるから追いつけないように見えるってノリであって、1次関数的に考えるとあっさり追い越すんですよね
あと後半の正直者と嘘つきがいるよ一回だけ質問して真実見抜いてね、とか複数人の証言並べてこの中に嘘つきいるよ真実はどれ?とかはもう数学というよりクイズ好きなら一度はどこかで触れてそうな問題よね
複数人の証言並べるアレは表作ると矛盾見抜きやすくて瞬殺ってどこかで見た記憶あるけどどんな表だったか忘れた
まあでも実際表とかで分かりやすく真偽可視化すると今回みたいな引っ掛け要素あっても見抜くの楽だったりする

次はこれ正弦=sin=サインでタイトルは正弦とサインかけてるのね…
ついでに三角比の説明に出てきたサイトウくんとコスダくんもサインコサインとかけてるよね
三角関数を恋愛に例えるのは意外とありがちな発想なのか昔『恋の三角関数☆コスってコスってタンジェント♪』な歌詞のボカロ曲聞いた記憶が…
こういう解釈で数学ダメな読者がすんなり理解できるならアリなのかもしれんけど、個人的にはあんま好みじゃないので読み進めるのがなかなかしんどかった
どのくらい好みじゃないかって言うと最後の数学プロポーズの意味を即理解しておいて「ああ…うん…(遠い目)」ってなる程度には…
でもメールの暗号が凝ってたのは面白かったかな

次はプラトン立体城の作中作のやつ。
冒頭でも言ったけど、個人的に幾何学合わなくて小ネタ探し断念しました…
つまりは考えるな感じろってことですよ
幾何学のいいところは細かい理屈理解するのドロップアウトしても視覚からそれなりに伝わるところですよね(適当)
これは正多面体とか1:2:√3の直角三角形とか見た目にも綺麗な図形モチーフにしてるから見てて気持ちいいしね

最後は函館五稜郭のやつ。
北海道…いつか一度行きたいな……でも寒いの無理だな……(うちなーんちゅの戯言)
そして今さらっと無理って言って思い出したけど、この話で渚ちゃんが『無理』って単語を数学的に語ってるところ好き
私は中2くらいの頃に兄が使ってた高校数学の教科書見て、そこで『無理関数』って単語見たのが数学的な『無理』との出会いなんです
当時「無理関数とかwwwこんなの解くのが無理だろwwww」と全力でネタにしたけど後に無理数について習って考え改めましたよ、ハイ。
無理数いいと思いますよ懐の深さがあって(我ながらこの言い回し『博士の愛した数式』っぽい気がする)
最近指導要領変わってよく分かんないけど確か今は中学生で有理数無理数とかの分類やるんだっけか?まぁいいや
無理数の証明法として有名な背理法、この性格悪いけど筋はキッチリ通ってる感じも好きよ
…とかそんなどうでもいい個人的な数学的好みは置いておくと、キューティー・オイラーさんが自分からやってきて共同戦線張ったのにちょっと驚き
まぁ結果的には警察側利用して出し抜いた訳ですが王道パターンだからこんなもんか、と。
そして前から思ってたけどキューティー・オイラーさんが何かと数学を例えに出して会話してるのが渚ちゃんとは違った面白さあるなぁ
今回いきなりQ.E.D.出してきたなと思ったら最後にかかっててフフッてなった
北海道話だからかやたら食べ物ネタも多かった印象…


とかなんとかダラダラ書いたけど、あとがき後の解説が素晴らしくて私みたいなその辺のいち読者がノリで書いてる感想ブログとかいらねえんじゃねえのと本気で思わされた
あとは読みながらうすうす予想ついてたがこの話の作者数学畑の人間じゃなかったのね
うまく言えないけど内容から伝わる数学との向き合い方が大学行ってガチで数学やってきた人と違う気がしてたのよ
それこそ暗号クイズ解くための知識の一種みたいな感じで…
『車の運転には性格が出る』みたいに○○には人柄出るよねって事柄は世の中に山ほどあるけど、数学もその一つだと思うんですよね
正確には性格よりも数学のことどう捉えてるかって感じかなぁ

daze/days

近所に初回盤ABしか置いてなかったので初回盤B(小説付き)買いました
さっくり感想みたいなもの。

●CHRONOLOGICAL
時系列年表。
デジパック仕様CDに細長いのが折り畳まれてひっついてるので見づらい…
でもこれ五線譜意識したデザインなのが面白いな
最後にこっそりD.C.(最初に戻るって意味の音楽記号)が書いてあるので気付いたんだけどさ
私は曲とアニメくらいしか知らないので漫画小説のはよく分からんけど、楽曲ルート見ただけでも色々情報あって面白かった
キド達がアジト作った直後にマリー加入したとか冴える蛇がケンジロウからコノハに乗り移ってたとか

●daze
まぁ…ニコニコに動画上がってるから詳しく言うもんでもないかなって感じするけど、なんだかんだカゲプロ曲らしさとアニメのOPってことで意識したと思われる明るいノリノリ感好き
付属DVDに歌詞なしMVとクレジットなしOP映像収録されてて、MVは歌詞なくなったことでちょっと見やすくなった感じ
あと最後に『END』って出るところが『daze』になってた
サビ前後でシルエット横切ってるのとラスサビのところでキャラの後ろに時間差でペンキ飛んでる(?)の歌詞なし版で初めて気付いた…
ちなみにアニメOPは3話以降くらいのやつだった

●days
歌詞がCDの下に載ってるので見づらい…w
年表をでかい紙切れに分離して年表あったとこに歌詞あれば見やすかったのになぁ
曲は割と淡々としてるけどもボーカルの声との調和が良くて心地いいって印象
「もうやめて」のとこで一度盛り上がるけど静かになって「そして未来も世界も呪って〜」のあたりで一気にくるところ好き
ああなんか上手く表現できない

dazeとdays両方に言えるのはインストも聞いてて面白いってのと、MVはニコニコの非エコノミーかyoutube高画質設定で観たほうが綺麗かもってくらいかな

●my little daze
小説はアヤノ視点でシンタローとアヤノの出会い。
タイトルの意味は内容踏まえると『私のちょっとした呆け』くらいがしっくりくるかなぁ
この話でのアヤノがすごくぼーっとした子だったので…
あらすじは、中二になったアヤノは担任からシンタローの噂を聞いて彼に興味を持つ。その後、勇気を出してシンタローに声をかけるまでの話ってところかなぁ
アニメ2話のモモの回でも感じたことだけど、キャラのお馬鹿な面を出す描写見てるとキャラが馬鹿っていうより作者が必死でボケてるように見えてなんかモヤッとする…
それはさておき、私はこのくらいの年齢の頃に成績や人付き合い的な意味でシンタロー寄りだったので、こういう理由で私みたいなのに憧れる人いたのかもなって視点ではアヤノの心情見てて面白かった
アヤノが噂だけ聞いた時点ではシンタローのこと苗字しか知らないのもあって女の子だと思い込んでたのに驚き
シンタロー視点らしいドラマCDは購入予定ないので、最後のシーンでなんでシンタローが教室にやってきたのかとか謎は残るけどまあいいや
個人的にこの話で一番感じたのは一歩踏み出す勇気というか、自分のことが嫌で変わりたいと願うなら自分で変えてみせろってところかね
ベタだけど難しいんだよねこういうの…



浜村渚の計算ノート2さつめ感想

この巻の内容は個人的にどう突っ込むべきか悩んでしまうので感想書くの躊躇してたけどてきとうでいいやという結論に。

まずはルービックキューブの話。
そういやルービックが数学と関係あるってのは聞いたことあるなあ…詳しくは知らんけど
というか高校時代の数学得意なクラスメイトがルービック大得意で黒板一面にみっちり図付きで攻略法書いてたのが今でも記憶に残っている
私はほとんど触ったことないし触っても渚みたいにスイスイいかない自信あるけどな
それとちょっとググったらルービック開発したの建築学者なのね、だからルービック王子を建築科の(元?)学生にしたのかなぁ
ルービック王子さんは傲慢ナルシストでイラっとくるけどイケメンだし一周回って憎めない感じもする
ついでに言うと瀬島さんもいちいち上から目線な物言いだけど憎めないしこの作品のキャラたいていそんな感じ
数学小ネタでは正方形で8回曲がって中央のやつがどっかで見た気がするけど思い出せない
それにしても渚は手先器用だなあ
不器用な私からすれば図画工作や技術家庭科目の実技で得しそうなレベルだと思うけど「(学校で学ぶ教科の中で)得意な科目いっこもない」って発言あるからそうでもないのかねえ
作中での数学消えた学校教育は調理実習で軍鶏鍋と柳川鍋選択させたり意味不明すぎて怖い
そして終盤に渚が理詰めで王子を追い詰めていく様はなんか推理モノっぽくて好き

次は指数のアレですね
正直ルイさんが何もかも計算ずくっぽい性格なのと数学について理解ありすぎでこの人犯人じゃねーのって読みながら疑ってたけど全くそんなことはありませんでした
まぁ数学テロ組織に所属するレベルの人が4÷0=0とか言わねーよなーとかそれもわざとだったらどうしようとかそんなアレですよ
この人例えば公式に特許つけるとかそういうことやったら数学で儲けられるかしら?って言ってたけど個人的にすごい発想だなって思いました
なんというか、渚が言ったなんとかざえもんさん(名前覚えきれない)みたく数学で儲ける人は数学を道具扱いしてるような人であって、公式作れるような人は数学をそんな目で見ない気がするんですよ……っつってもただの主観です
あと途中で時間たつと見えるインクが出たとき「あ、これ後でハッタリに使われるパターンだな」と思ったら見事にその通りで思わずほくそ笑みました
推理モノのハッタリだと悪役が善人嵌めるパターンか善人が悪役懲らしめるパターンだろうけど、後者だったのでよりいっそうざまあwww感ありました
ああそういえばこの話では「0の0乗って何?」という謎残したままなんだけどこれ基本的には定義されないけど便宜上1って定義することもありますね
そもそもx^0=1ってのが計算法則成り立たせるためにあえてそう定義してるものなのでその延長なんでしょうね
実際グーグル先生に『0の0乗(0^0)』と尋ねると1って答え返ってきますよ
なんでこの話だけですます調なんでしょうか私にも分かりません

次は余りの話のやつ。
私の専門分野はだいたいこの辺なので作中の『23mod5=…=98mod5=3』にモヤモヤした
いやなんというかmodの式って基本≡表記じゃ…
日本語読みが〜を法として合同ってくらいだから合同記号使う気が…まあ線いっこの違いだから脳内変換で誤魔化せる範囲内なんだけど
作中の数字カウントゲームは似たようなの昔どっかで攻略法含めて見た記憶があったけど忘れた
なので読みながら考えてたらそのうちに攻略法解説まで行き着いてたという…
あとここのおまけで渚の偏差値当てクイズ、作中に7の倍数出まくってんなぁそしてカレー343円ってえらい半端な金額だと思ったら7の3乗じゃねーか!まで気づいたのに正解の数字だけ作中に登場してなかったのに気付かなかったという私の注意力のなさ
そして裁判番号が地味に7の7乗だったのについさっき計算してみて気づいた
自分の偏差値自分で計算して凹んじゃう渚ちゃんかわいいな、セチとの仲良しっぷりもかわいい
しかし偏差値って分数に差の二乗にルートで電卓使わないと計算する気起きない式してんのによく計算できるなさすが渚ちゃん
あと渚が裁判員制度のレポートで書いた日本の制度の場合有罪無罪だけじゃなく量刑まで決めるから複数の意見が出てもすんなり多数決とれるように11人にするべきだって意見に素直に感心したんだけど数学滅べの作中世界ではダメなのかよもったいない
てか美術史でなんとか派(やっぱり覚えきれない)の画家の名前全部テストに出るとかほんと嫌だわこんな教育…
ちなみに私は千利休すらも知らない渚ほどではないが社会科特に歴史系全般ダメです数学史含めて

最後のアリス風のやつ…なんかこの話がどう言えばいいのか未だに分からない
というか私アリスはいろいろ省略された絵本レベルのしか読んだことないからどこからどこまで本家リスペクトなのか知らないし本家読む気ないのよね
洋書の和訳版は個人的に苦手だけど、かといってアリスの原文は言葉遊び激しすぎて英語力ないと読めないらしいし昔諸事情でアリス関係の絵を飽きるほど描いたせいで絵のモチーフとしてのアリスにも飽きてるしなんかもう複雑なのよ
ただ作中でいっぱい出てるこういうn進法はけっこうがっつりやったことあるので数学的には面白かったよ
しかし日本語の特定の文字を数字に当てはめてるのにはすぐ気づいたけど計算して調べるのめんどくて計算は武藤刑事に任せました
つか個人的に謎解き物って読みながら解く方法だけ見当つけて具体的に調べて答え出すのは作中人物に任せるくらいがちょうどいいのよね
だって自分で完全に答えわかっちゃうと謎解きシーン読むのかったるい…
最後に渚が出した謎は解こうと思ったけどちょっと変な答えになって混乱してきたので後々じっくり検証しようかなぁ
あとキューティー・オイラーさんにちなんでオイラーの公式がちらっと出てきてたけど、これは数学やってなくても『博士の愛した数式』知ってたらピンとくるんじゃないかね

エピローグの橋の問題も昔どっかで見たことあったけど詳しいこと忘れてて、ここまでくると私には昔見たのによく覚えてない数学ネタ多すぎじゃねって思うけどもういいや…
「あと一本橋かけたら全部渡れるのにね」がなんかいいなぁ



解説がまさかの空想科学読本の人で「数学はかめはめ波のエネルギーやアンパンマンの顔を投げるバタコさんの力を解明するのに使う」の一節にですよねーとか思ってた

浜村渚の計算ノート感想

最近これの存在知ってつい買いました。
私は元々ユルめ(つっても中学〜高校レベル?)の数学本好きなので『数学ミステリーとかいう新ジャンル小説あったら是非読んでみたいな』という願望を数年前からこっそり胸に抱いてた
まさかマジで存在してるとはねぇ…世界は広いというかもっと早くこのシリーズの存在知りたかったというか

全体的な感想としては渚ちゃんの数学トークかわいい
それと個人的にはちょうどいいけど数学ダメな人へのとっつきやすさは微妙かもなー、とか
対象年齢何歳程度を想定してるのかは知らんけど、章番号からしてlogだの√だの中学生くらいだと気後れするかもわからんね
内容は四色問題・ゼロの話・フィボナッチ・円周率と中学生でもとっつきやすいテーマなんだけども

それと数学モチーフでも推理モノだから犯罪殺人起こるんだけど、その動機がドロドロ愛憎劇じゃなくて数学教育の立場向上を目的とした無差別テロってのがなんかいいね
個人的に謎掛けや謎解き見るのは好きだけど血みどろ愛憎劇苦手なんで気楽に読めて有難い


んでちょっと細かく。
初っ端から殺人塗り絵とかぶっ飛びすぎて思わず引きこまれた
無差別殺人起きてるけど法則性も何も分からないから手が打てない→被害者の名前(に含まれる色)と住所で四色問題やってるよこいつら→じゃあ塗り絵失敗したら殺人止まるよね→市町村合併、っておま
オチの渚ちゃんの台詞も含めて何から何まで創作だから許されるレベルの無茶ばっかりやな

次はゼロの話。
作中での架空施設だとは思うんだけど数学喫茶なんてもんが実在したらうさぎカフェ並に行ってみたい…笑
1〜9は天使で0だけ悪魔ってのを見てつい「ですよね〜」とか思ってた
ゼロ『を』他の数で割るのは良くてゼロ『で』他の数を割るのはダメって話は真剣に考えだすと作中の林檎の例え話みたくなって逆に混乱するから、ああやって『人間とゼロの悪魔との破ってはいけない約束』くらいに流すのがいいんだよねぇ(その辺真剣に考えこんでドツボにハマった記憶アリ)
しかし「ゼロで割ったらダメ(数学)」を最後に「ゼロで割ったらダメ(物理)」にしたのは見事だな

そんでフィボナッチ数列のやつ。
数学者は変人奇人ばっかりねぇ…なんでみんなそういう固定観念あんのかね
確かに学科長はものすごく変人奇人的人種だったけどもゼミの担当教授とか学科の同級生とかはせいぜいちょっとズレた一般人レベルだったような(数学科卒の主張)
…やべえ関係ない話になった
作中では数学でけん玉の研究してる人いたけど実際数学で折り紙の研究とかあるし数学の研究ってなんでそれ研究しようと思ったんだよ!って突っ込みたくなるネタあるよね
そういう私の卒研テーマが暗号理論つーのもアレだが
…また脱線してる
これは被害者の教授と加害者の学生も計算力すごいね、あと動機が切ない

んで最後は円周率のやつ。
たまにいるよね、勉強まるでダメだけど丸暗記だけは妙に得意な人……
円周率10万桁暗唱できる上に任意の桁指定されてもすらすら言えるとか羨ましい
私はかろうじて100桁程度覚えてるので100桁以内の5桁の並び見たときはちょっとニヤッとした
この話数学海賊団とかまたよくわからんぶっ飛び方を…
てかこれまでの話の犯人からはそれなりに数学愛感じたけどこの海賊団の人々はそこんとこイマイチだったなぁ
ひっそり出てくる平行線に針落とす実験どっかで見たけどなんだったっけ
針が線に触れる確率が1/πとかそんなだったっけ?(うろ覚え)


以上台風でバイト行けなくて暇を持て余し読書の秋を試みた結果。
ぼちぼち2巻以降も買って気力あったら感想書こうかなあ
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PROFILE
華蓮さんのプロフィール
性 別 女性
地 域 沖縄県
職 業 夢追人