3巻の感想記事で後日とか言っておいて2ヶ月以上放置してしまいましたが、マルコスの単行本も出たことですしそろそろ書いてみます。


潤姉さんと紅紅の最終決戦が始まる一方、紅紅が道家を恨む理由を局長から聞かされて永紅に詰め寄るホロホロから始まります。
この理由というのが、蓮はキョンシー使って何も悪いことしてない紅紅たちの母を傷つけて昏睡状態にしたという話なんですが、ホロホロは嘘だと一蹴。
蓮はそんなやつじゃないってのを根拠にしてて、もう、貴方どれだけ蓮のこと信用してるんですか…
まあ蓮は丸くなっていいやつになったからあの話に違和感はありましたけど、ホロホロは蓮に買収でもされてるの?ってレベルですよ。と思ったら金集って小切手頂いてたし買収されてますね…(そういう問題じゃない)
局長さんがこの構図を「嘘つき永紅」vs.「バカ正直あんちゃん」って形容してたのが面白かったです。

それで詰め寄られた永紅は精神攻撃でホロホロの動揺を誘って、まさかのダムコロロ登場。

まさかのダムコロロ登場。(大事なことなので)

いくらなんでも道家のスピンオフでダムコロロ見ることになるとは思いませんでした。
もうホロホロ好きとしてはこのエピソード読めただけでレックリ買った価値あるんじゃないかなってくらい、こんな、このエピソード読めるなんて…(感激しすぎて文章にならない)
ホロホロにダム子使った精神攻撃しかけて云々とかそんなの私が今まで何十回妄想したと思ってるんですか…

最初に読んだとき私自身が盛大に動揺したのでアレですが、ダム子に実体があるように感じて動揺してるホロホロが「ダム子のすげーいいニオイ」とか考えてるの女性に縁がない男性(婉曲表現)らしくて良い味出てますね。笑
涙目のダム子に責められたホロホロがどうするのかとワクワクしてたら、オレの心の弱さがお前を悲しい顔にさせてるから次は笑顔で会えるように頑張るよってすごく前向きに乗り越えてて、最高でした。
ダム子の最後の微笑みも美しくて最高でした。
レックリのホロホロは本当に理想のホロホロ。

そんなこんなで永紅に感覚操作能力あるのがわかって一触即発かってところで逃げられてこの場は終了。
「“あんちゃん”じゃねぇ オレの名は碓氷ホロケウってんだ」と自ら本名を名乗ることで「ホロホロ」と名乗ってた1話と対比して成長を感じさせる流れも完璧すぎました。
ありがとうジェット草村さんありがとう武井さん……


ここまで書いて私としてはやりきった感も出てきましたが、場面は潤さんと紅紅の戦いに移ります。
潤さんはこの戦いで最高のパワー出せる代わりに白竜のキョンシーの体が壊れるお札使ってたので体が崩れてなくなってしまうんですが、消える直前にお互いの体の温もりに言及してて、相変わらず見せつけてくれますね…

とはいえキョンシーの体なくなったらもう戦えないのでどうなるのかと思えば、まさかのグーパン。
ここでの殴り合いながら口論してるところ、むき出しの感情のぶつかり合いって雰囲気でとても好きです。
こういうのは多分武井さん本人には描けないからジェット草村氏が描いてくれて良かった。
武井さんが戦いを通したむき出しの感情のぶつかり合いを描いたらおそらくチョコラブとゴーレムとかプラントでの葉とシルバみたいなのになって、こうはならなかったと思うんですよ。

まあ口喧嘩なんかで収まるようことでもないので、今度はお互いの持霊呼んで憑依合体での殴り合いになります。
マンキン読んでて憑依合体がこんなにアツく感じたのは久しぶりでした。
殴り合いから完全に殺し合いって雰囲気に発展してて、鬼気迫る表情が素晴らしい。
そして結果的に二人ともボロボロになって倒れたんですが、このときの潤さんと白竜の心の会話が「オレは久々の痛みがお前と同じ痛みで嬉しいと思っている」「私達本当にひとつになれたのよね」ってのがもう…
これまで散々デキてる空気漂わせておいてさらにすごいこと言いますか…本当この二人すごい……

このとき潤さんと紅紅は一度死んだらしく(死にかけかも)、この世とあの世の間みたいな謎空間に飛ばされたもののそれぞれの持霊に呼び戻されて無事蘇生。
死んだと自覚したら吹っ切れたのかこのときの会話の雰囲気が存外穏やかで、色々落ち着いてこの二人が現世でもこんなふうに話せる日が来るといいなって思いました。
そこそこ気が合いそうな気がするんですよ。


一方で爺さんが四凶を解放したのをきっかけにF.O.M.まで一時休戦することに。
そして紅紅はやっと母親の件の真実(蓮にやられたわけではなく永紅の感覚操作で眠ってるだけ)を知さられると同時に永紅の思惑やら刑天の気持ちも知ったので、今後は道家への憎しみとは別の強さを身に着けていくんでしょうかね。

なんやかんやで黽はメイデンのためにF.O.M.参加する決意を固め、潤姉さんは白竜を失ったけど四凶を手に入れたりと、これからに向けてそれぞれ動いてるよってことで終わり。
ホロホロがアフリカでオパチョに会ったって話めちゃくちゃ気になります…
オパチョがどう育ってるか未知数すぎる上にホロホロとの会話とかうまいこと想像できなくて。
白竜は殺し合いのあと潤姉さんが目を覚ましたらいなくなってたとのことで成仏したかどうかも謎ですが、散々見せつけてくれたお似合いカップルだったので寂しいものがありますね。
見開き回想見てて白竜カッコよかったな、と改めて思います。
でも「帰ってきちゃったら大変」なんでしょうね。
ほんのり苦いけど未来へ進んでいく終わり方で読後感はスッキリしました。



総括するとホロホロ好きはレックリ読んで損はないと思います(ホロホロ好きの戯言)
カッコいいし良いやつだしダム子のトラウマ乗り越えるエピソード付きとかてんこ盛りすぎて有難うございます。
蓮や白竜もカッコいいし潤姉さんも可愛いし紅紅もいいキャラですけどね。