肉塊を抱き締めて眠っていた
それは本当に肉の塊で皮膚の無い剥き出しの肉から血管が浮き、内臓のようなものがドロリと垂れているグロテスクなものだった
そんな状態のものだから全身?から血液が染み出していて、自分も自分の周りも真っ赤に染まっていた
見た目は不快
けれども抱き締めていると、とても温かくて不思議と気持ちが安らいだ
ヌルリとした感触も、生臭い臭いも不思議と心地好かった
目が覚めた時、自分の腕にそれが居なかったのを理解して何故か寂しい気持ちになった
目が覚めた今、またあの肉塊を抱き締めたいと思っている自分が居る