ゆめきゅうの『瓶詰地獄』って、文学好きとかミステリ好きといったツウなら通る名作みたいな風潮が私の中であるんですよ。
夢野久作『瓶詰地獄』
でも私は良さがよくわからなくてそれきりだったんですが先日、こちら↓の本をよんだところ瓶詰地獄のなにがどうして地獄なのか、すごくよく理解できました。というよりも、共感できた。
片山ユキヲ『花もて語れ(12)』
この漫画は朗読をする人たちの物語なのです。
そしてこの巻では『瓶詰地獄』がとりあげられます。
好きな人への秘めた気持ちと、好きだけど傷つけたいと思う相反する気持ち、自分の感情を隠しながら少しずつ歯車が狂っていくこと、さいなまれて壊れていくこと。
五十土(いかづち)さんという女性は、己の中にあるそれらの感情を、『瓶詰地獄』の物語にのせて朗読します。
朗読という手段でみずからの地獄を暴露する、そんなお話がこの巻のメインストーリー。
大切にしたいと思うほど、自分のなかにある罪悪がその幸せを追い詰めていく。
そやな〜〜〜
私もそんな業を最近感じています。過去にしてきたことのむくいがきている。