スポンサーサイト



この広告は30日以上更新がないブログに表示されます。

無題


私には兄がいる。複雑な家庭環境で育ったのは同じだが、よくわからない確執みたいなものがある。
一番大きな違いは、幼い頃、兄は母に一度見捨てられている。母にはそんなつもりはなかったようだが、駆け落ちの際、私だけを連れて母は家を出た。それから数ヵ月私たち兄弟は別々に暮らしていた。それでも幼い頃は普通の兄弟のように喧嘩し遊んでいたと思うが、気がつけば養父が犯罪で捕まり、母はがむしゃらに働いたが男をつくったり、自殺未遂すら何度もした。
そんな頃に思春期を迎えた私たち兄弟は、いつのまにやらよくわからない大きな壁ができていたと私は思っている。そのあとも進学か就職か、母をどうするかなどでもめたりもあったが、私にはひたすら兄が怖い存在だった。覚えているのは小学生の時、両親が仕事でいつも家に居なかった。食事はお弁当を兄が買ってきて二人で食べた。よくわからない喧嘩も沢山したが、よくわからないことで殴られたり怒鳴られたり、喧嘩の末に割れたガラスを突きつけられたという曖昧な記憶が私には残っている。実際あったのか、どういう状況かは覚えていない。

アニメとかくだらない話をするときは別に普通だが、兄は今でも意味不明なところで突然切れる。切れ方も瞬間湯沸し器みたいで、誰が何を言っても収まらない。正論を言われても、持論を曲げない。頑固とかいうレベルではない。
ので、私も母も平静を装ってはいるが、実は兄を切れさせないことに必死だ。だが、タイミングも掴めず、意味もわからず切れ出すのでどうしようもない。
最近はそれでも慣れてきたし、言葉の暴力を受けても心深く傷つくことは減ってきた。けどやっぱり一緒にいるのも、顔色をうかがうのもつかれるしとてもしんどい。今の私の1、2番のストレス。家族は常に私にとってストレスで苦しめる存在でしかない。
私を苦しめ続ける兄は人の痛みのわからぬ人間だ。だが兄もまた、私と似て崩壊家庭の被害者なのだ。私にとって兄が苦痛なように、兄にとって私も忌み嫌い、私というわがままで自分勝手な存在を理解できないのだと思う。

こんな関係が一生続くのかと思うと生きるのが辛い。家庭や家族というものが、なにより怖い。

幸せなお嫁さんになる、は女の子の憧れだろう、夢だろう。私にはムリなことでしかない。

幸せになりたい
前の記事へ 次の記事へ