白衣の日常。

昨日のお話し。

話題:仕事の話

低用量ピルをいかに普及させるかという話を先輩方がしていた会話。

低用量ピルの自販機があれば病院の回転率もあがるし、待ち時間もなく気軽に買えるようになるのに。

タスポみたいな感じで、採血や検診を受けていないと購入出来ない…みたいな仕組みでどう？っていう会話でした。

その話を横でカルテ入力しながら聞いていて、想像したら笑ってしまいました。
タスポの様にピッとカードを照合させるも、「採血(検診)時期が過ぎていますので、採血(検診)を受けるか結果表を持参し提出してください」とかいう表示が画面に出て、「今日買えないと困るんだけど！」とか叫ぶ人がいるんだろうなーっていうのがリアルに想像出来てしまって、一人で笑ってしまいました。

低用量ピルを無料で学生に配布している様な海外ならいざ知らず、低用量ピルに対しての偏見や避妊に対する知識の低すぎる日本ではあり得ない話です。

それに自販機で買えるようになってしまったら、例えタスポの様な仕組みにしても、そのカードを貸し借りして悪用する人が出てきそうだし。

低用量ピルだとて医師の処方箋がなければ購入出来ないお薬…

なかなか人気のあるうちの病院では、低用量ピルの処方だけで30〜1時間待ちも珍しくないわけで。
検診や採血もするとなれば、ひどい日は2時間以上待ちも。

もっと身近になって欲しいと思いつつも、やはり難しい話。

せめて手の届く範囲だけでも普及して欲しいと願う。

患者さんからお友達とか、お母さんから娘とか。もっと低用量ピルについて正しい知識を持つ人が増え、口コミからでも良いからピルユーザーが広がればいい。

もちろん低用量ピルを服用する女性だけでなく、男性にも低用量ピルに対する偏見がなくなって欲しい。
正しい知識のない女性が、副作用が怖くて飲みたくないと言うなら理解出来る。彼氏が反対してるからという理由には理解出来ない。妊娠も避妊も女性がすれば良いものではない、男性も正しい知識をつける必要があるのだから。

もっともっと広まれピルユーザーの輪！

生理痛、ニキビ、ＰＭＳ、子宮内膜症をやっつけろ！

男性に任せる避妊ではない避妊、望まない妊娠、消される命を減らすのだ！！！

今日はとある理由により、外来がとても落ち着いてる素晴らしい日でした。
経営面からすれば素晴らしくはないんでしょうが。

話題:今日のお仕事

うちの病院は小さいクリニックなので、分娩施設はない。妊婦検診はしているけど、遅くても３０週を過ぎたら紹介状を書いて分娩施設へ行ってもらいます。
なのであまり３０週程度の妊婦検診はないのですが、０ではなくたまにあります。

で、３０週程度の妊婦検診の介助を今日していたのですが、私、妊婦検診の経腹エコーみたり、胎児心拍を聞くのが好きなんです。
週数が大きくなればなるほど、顔や腕、心臓がはっきり映ります。経腹エコーで見られているなんて知るよしもない胎児が、お母さんのお腹でもぞもぞと動いている。恥ずかしがる様に顔を隠していたりとか。

他人のお腹の中、自分とは全く関係のない命だけど。
お母さんのお腹の中で、一生懸命生きているんだなと、まじまじと感じて胸が熱くなりました。

一生懸命生きている胎児もそうですが、日々変化する体調、自分ではない小さな命を自らの身体に宿すお母さん。
様々な苦労や悩み、もちろん喜びがあったんだろうなとか思うと「頑張って！」と応援したくなってしまいます。

私の育った家庭は複雑で、母を憎んだこともありますが…
産科や新生児に触れ合うこの仕事をしていると、「ありがとう、大変だったよね」そう母に感謝したくなるのです。

出産を控える妊婦さん、赤ちゃん達、頑張ってください！！

命の誕生は神秘的で、奇跡で、とても素晴らしい。

流行りというものはいつの時代にもあるのだろうけれど。

話題:変わった名前

病院で働いていると変わった名前の方をみる確率も高くなる。

NICUに勤めていたときなんて、キラキラネーム最前線にいた訳で…

お父さんお母さんが笑顔でその名前を呼ぶのを聞くたび、コットに入って眠っている患児達のネームプレートを見るたび、「大きくなったとき、この子はこの名前をどう思うのだろう」と、よく思っていました。

分娩をしていないいまの病院では、赤ちゃんや子供を対象にすることはないから、変わった名前とは無縁だろうと思いきや！１０代２０代の患者さんでも変わった名前の人がいたりするのです。

もはや時代とは言えないのか…と思います。

ご本人やご家族がどう感じているかは別として、仕事で名前を呼び出す側としては、読めない名前をつけられるのは困ったものです。

いいと思って親はつけたんだろうけど、親戚とか周りの人達が冷静にみたらバカっぽい名前だな…とか思ってないのだろうか。

具体例はあげません。失礼だし、個人情報になってしまうので。

当て字は本当にバカっぽいからやめたほうがいい。
あと無駄に日常的に使われないような漢字を使うとか、漢字だけど英語読みとか。

親が最初に子供へプレゼントするものが名前。よほどの理由がない限り一生使われる、その子を表すもの。
冷静になってつけてもらいたいものだ。


ちなみに私が子供の名前をつけるとしたら。

「奏かなで」
「葵あおい」
「柊しゅう」

とかつけてみたいな〜とか。
漢字の中に“天”が入っている漢字か、１２月を表す柊を使いたいというクリスチャンな私の意見。

実際は父親となる人、祖父母となる人達なんかといろんなことを考えて決めるのだろう。
もしかしたら実際に赤ちゃんが産まれてインスピレーションで決めるかも知れないし。
きっと悩んで悩んでプレゼントするのだ。
だけど誰でも読める普通の名前、これだけは絶対に守りたい。

この話題は２回目。

話題:アフターピル

私はアフターピル希望の患者さん対応が嫌いだ。ろくなことがないから。嫌いでも仕事は仕事。だけど最近やけにアフターピル対応に当たる率が高い。
対応が終わってカルテ入力しながらため息。

アフターピルの正しい説明をする病院は何故かとても少ない。
だからなのかアフターピルへの認識が甘い患者さんが多い。

他の病院で数週間前にアフターピルを飲んだばかり、またアフターピルをもらいにきました、とかいう患者さん…言っちゃ悪いがただの馬鹿。
この前薬飲んでホルモンバランスを崩してまで避妊したかったんだろ？ハラハラしたばかりだろ？そんなに何度もゴムが破けるか！外だしが出来なくて中に出された？堂々と話すんじゃない！！そっんなに妊娠したいのか大馬鹿者！！
と内心イライラしながら話を聞いている。


アフターピルについて。

子宮内膜を変化させ妊娠を防ぐ方法。排卵を抑制してはくれないため、服用したとしてもタイミングによっては妊娠する。
多量のホルモンを一度に身体に入れるため、副作用はあるし、自身のホルモンバランスを崩させ出血を無理矢理起こさせるので、身体に悪い。

・国で認められているノルレボ錠。７２時間以内に２錠を１度に飲んで終わり。副作用も出にくい。ただ高い。病院によっては２万ちかくする。

・昔から使われている緊急避妊、中用量ピルを７２時間以内にまず２錠、１２時間後にまた２錠。副作用はとても出やすい。ノルレボに比べ安いことが多いが、副作用が強く吐いてしまったり、１２時間後に服用出来なければ意味がなくなる。

これが一般的に使われる緊急避妊。病院によっては中用量ピルを１錠、１２時間後に１錠のところもある。

だがしかし！！これで終わってはいけない。

緊急避妊薬を飲み避妊がうまくいった場合、３週間以内に出血がある。ただ出血があったからと言って安心してはいけない。その出血が妊娠初期の出血かも知れないから、避妊に失敗してから３週間経ったら必ず妊娠検査薬をするように。そして妊娠検査薬が陰性なのを確認するまでは性交渉一切禁止！！コンドームしてても途中まででもダメ！！

ここまで説明してくれて、避妊をきちんとしたいなら低用量ピルをと話をしてくれる病院こそが正しい病院。
こういう説明をされず、他の病院でアフターピルを飲んだあと、うちにアフターピルまたは低用量ピルをもらいに来たという患者さん、もうすでに妊娠してたっていう人多いです…

アフターピルは妊娠しない薬じゃない。「アフターピルを飲んだのに妊娠した！」「コンドームしてたのに妊娠した」そう怒ったり泣いたりする患者さん、お門違い。

冷たいかも知れないけれど、患者さんが自身の体を粗末にしようが私達には関係はない。
私達が守りたいのは身勝手でつくられ消されていく「小さな命」だ。

アフターピルを飲んだならどうか「命」について考えなおして欲しい。

それが命と向き合う私達の願い。

昨日仕事帰りに購入しました。

聖☆おにいさん公式ガイドブック！

いろいろ面白かったです、ジーザスブレンドの再現とか。
ＴＳ聖戦の詳しい説明とか。

一話だけガイドブック書き下ろし漫画とか欲しかったなと思いました。

最後のキャラ占いやってみました。
アナンダでした。キリスト教で洗礼まで受けた私にはちょっとと思う結果ですが、所詮占いです。
ちなみにキリスト教で占いというものは信じてはいけないものです。だからこそ別にどうでもいいものです。
アナンダの仕事運のコメントのところに、適職看護師とあってびっくりしました。
適職…？あまりピントきませんが、所詮占いです。
信じてはいないけど、なんだかちょっと嬉しい気がしました。

新刊出ないかな〜
ゆるゆる立川コンビとお騒がせ大天使がみたい。