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花蕾


春の夜に焦げたような匂いがするのはどこかで死体を焼いているからだよ

そんな小説を書きたい(てきとう)


今日はひとつだけどうしても許せないことがあって、百歩譲っても五十歩はどうしてもどうしても許せない!
というふうに結論が出たからこの話は終わります。

桜が咲いていて、完全にお花見に行きたいけど行く時間がとれない。月曜まで散らないで。


さて今日買ったものたち

ローカル誌です。苺!と表紙で買ってしまったものの中はそんなに苺じゃなかった。いちごのサラダ、作ってみたいですけどね。

そして持田あき『スイートソロウ』
雑誌掲載時はうーんという印象だったけど一冊でまとまると悪くない。長編よりは短編、こうしたオムニバス形式のほうがもっちーには合ってるんだと思う(帯の説明見るまでオムニバスって知らなかった顔)。伝言、がテーマだそう。
伝言って、言葉を託す行為自体はとても尊いのだけど完全には伝わりきらない切なさがあるよね。というわけでここに載ってる三篇とも前に向かって進む明るさを持ちつつ、胸が痛くなる部分がどこからしらにありました。
言葉にするという時点で想いは自分の心から離れていっているわけで、言葉に気持ちをのせた瞬間から伝言は始まってしまうからある意味「ことば」もテーマになっていると思う。
クサいっちゃそれまでなんだけどもっちーの書く言葉にはやっぱ何だかんだ心を揺さぶられるのである。
ぼくは「チェルシーガール」の終盤が好きです。同じようなシチュエーションはあれど、こういうふうに背中を押す言葉を持ってくるのはさすが持田あきさんええですなぁとおっさんみたいになってしまう。チェルシーガールは「社会人枠奨学金制度というものが/あるのよ!」のコマの謎の無駄なかっこよさも好きです(どうでもいい)。
三ツ矢サイダーで表紙のカラー塗ったという裏話はたぶん笑いどころとして書いてるんだけど何か『スイートソロウ』の世界観にあってて素敵に感じますね。


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