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玩具の箱を飛び出して踊る

ある雨の日のこと。機械から聞こえる温かい声に耳を澄ませる晩に来訪者が来ました。

帰宅することの出来なくなってしまったと口にする男の子を出来る限り家に入れたくなかったのだけれど、どうにもこうにも選択肢はそれしか残されておらず、家の中に入れることにしました。

この家の最初のお客様がこの男の子であることを、喉に刺さった魚の骨のように感じられるけれど、仕方がないですね。

あの晩、その男の子と共に部屋には奇妙さがなだれ込み、真夜中は橙色に浸されたのでした。


雨の匂いが漂う日に、天気予報でも夕方に雷雨とのことですいすいと自転車で家に帰ろうとしたら、パンクしていることに気付きました。ガタガタと鳴いている自転車を押しながら、自転車屋さんへ電話をしたらすぐに来てくれたのだけれど、電話を終える頃に雷はゴロゴロと近付き、自転車屋さんが着いた頃にはどしゃ降りでした。

これが漫画に描かれるような、いわゆる“ツイてない”という状況なのだろうと、ひんやりと冷たくて痛い雨を浴びながら感じました。




そう言えば、GWに卵の黄身のようなスーパームーンを見ました。とても眩い光を放っていたので、虚ろに月を眺めるわたしに夜の影を落としていました。ちなみにその日には流星群も流れていたのだけれど、月が明るくてうっすらとしか見えませんでしたが、迚素敵な時間でした。

いつもの真夜中、こっそりと青い箱から飛び出すことは、まるで玩具が人々が眠りに落ちる頃に動き出すのと似ています。あの晩もまた星が降っていて、いつもの場所でそっと目を閉じていたのです。


綴りたいことが沢山あります。感じたことや考えたことは、それらが生まれて間もなく綴ってあげたいものです。

それでは。
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滲んだフィルムに映された

生暖かい春が暑い夏を追い掛けているように思います。時に後戻りをしようとする春の気紛れさに、風邪をだらだらと引いています。皆様はいかがお過ごしでしょうか。

わたしはGWや祖母の体調を理由に実家で過ごしています。時間が穏やかさを連れているので、随分と静かに過ごしています。


最近観た映画

近頃、映画をいくつも観たので記録します。

パルナサス
不死身のお爺さん、美しい娘、どんくさい青年、ひねくれた小人、自殺未遂をする男。不思議な鏡の中の世界。設定が迚気に入っていたので、楽しく観ることが出来ました。




改めてきちんと観ました。そういや、この主人公達は現実でも交際しているそうですね。映画の中でも本物の恋人のような雰囲気が出ていたような気がします。


女の子の想像力や創造力が素晴らしいし、男の子の父親の都合の良さに愕然とするも、素敵な映画でした。


ある男の子に勧められた映画だったのだけれど、面白かったです。オリンポスの神々は以前から好きだったのだけれど、この映画の中ではあまりにも人間的に感じました。






無性に音楽に関わる映画を観たくなり、冷たい雨が降る晩、お気に入りの赤い傘をくるくると回して借りに行った映画達。心に波風を立てたり、穏やかにしたりと忙しなく影響を与えられました。


中々、更新頻度に波があるので、更新通知をお勧めしています。それと、Twitterのアカウントを新しくしました。宜しくお願いします。拍手、メッセージも嬉しく思っています。どうもありがとうございます。
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