ゴールデンなウィークなので、クリニックで働く私も世間様と同じく連休なわけです。看護師になってから病欠以外でこんな連休久しぶりですが、お一人様の私は暇で苦痛でしかたがない。

暇すぎるので仕事の話をしようじゃないか。
子宮内膜症について。いま増えている病気です。今よりも若かりしころ私も診断されました。
たいていは具体的な病理検査なしで、症状でつけられることが多いから、意外とあばうとな病気なんですが、放っておくと不妊になります。不妊の原因の大半をしめているらしいですよ。

なぜいま増えているのか。現代の女性は初潮が早まっているうえに出生数も減少、閉経も遅い。となると…一生のうちにおこる生理が昔より増えていることが原因の一つかと言われています。
生理中の性交渉とかも原因になります。

子宮とは赤ちゃんがいつできてもいい様に内膜を厚くし、排卵後受精着床しなければ不要なものとして内膜を剥がし、生理をおこさせるを繰り返す仕組みです。これを何年も何年も繰り返すと子宮にとって負担なんです。
まぁ動物とか生物の観点から言えばそういう時代になったから、そういう病気が増えたという自然界的には当たり前のことでしょうね。
基本的な治療はホルモン療法。私も長いことピルを飲み続けたお陰でこの前のエコーでも良くなってた。
ピルは排卵をさせないから子宮内膜を厚く変化させることがない。いつも薄く保ったままで、ピルの休薬期間中に消退出血(いわゆる生理)を起こすから、剥がれる量を減らしてくれる。痛みを軽減するし、貧血もおきず子宮にも優しい。

いま婚約者と別れたばかりで、相手なんてまったくいないけど。
心から愛する人がまた出来たなら、その人の子を産みたいと思う。きっとそれは子宮がある女性だから思うこと。
昔生理痛が本当に重くて辛かったとき、分娩を実習で見たとき、「私は出産は出来ない、痛いのは絶対いや!」って思った。
けど元彼と結婚話が進んでいくうち、「痛かろうが辛かろうがこの人と私の子どもを一緒に育てたい」そう思ったんだ。
まぁ結局婚約破棄になりましたが。
いつかきっとまたそう思える時がくる。その時まで私は、外見だけじゃなく内面も、そして身体のなかさえも磨き続けたいと思う。

不妊に悩む方も中絶希望の方も立場こそ違えど、「何故私が?」と思う人が多い。
どちらの立場にもならないように、出来うることは最善を尽くすまで。自分が本当に赤ちゃんが欲しいと願ってそれが叶う環境をつくれたら、すぐにでも妊娠出来るように、私は身体を大切にしたい。

相手を大切だと心から愛しているなら、その相手が大切にしてくれている自分自身を大切にするべきだ。
これは実行できなかったけど、唯一元彼から学んだことなんだ。