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秋になると

そこそこ行動力が出てくる。本当にそこそこなので、世の行動派の皆様に比べたら蟻の一歩のようなものですが。食欲はまあ普通なんですけどね。

とりあえず今週はしれっと出掛けたいなと思ってる。

更新は後日ー

水曜日か木曜日にでも。
覆面作家企画の企画概要を読み直したら期日が迫っていてびびった。最後まで読みきれるかなあ。ごっそり読んでいこう。

覆面作家企画Dブロック感想(ネタバレあり)

D01 とある罪人の告白
おお、のっけから重い……orz 語り口調で紡がれる物語、淡々と丁寧な言葉遣いで綴られるそれの主人公は何となく老成した方なのかなという印象を受けました。ベテランさん、自身の仕事に誇りと自信を持ってらっしゃる。だからこそ許せなかった。蝋燭の炎というと儚く、頼りないイメージがありますが、こちらの炎は堅固で重い炎のような感じがしました。静聴していった後に明かされる事実と、狼狽する語り手の様子が生々しく、より一層語り手の「罪」を浮彫にしたように思いました。

D02 顔
タイトル横の(※注)が何なのかとドキドキしながら読みました→わかったorz 女の業の深さがなせるわざと言うか、業火といった感じがします。大きな炎が男女の情念も嫉妬も憧れも飲み込んで、お信の生い立ちまでも炎がなめつくすというような。読みながら神楽殿を焼く炎の熱さと、お信の顔を焼いた火の痛みが感じられるようでした。又吉が会ってたのは果たして本当の人だったんですかねえ……そして正気を失った「男」が求めているのは一体誰なのか。じわじわ怖い。


D03 Gore -青き死神-
西部劇、もしくは洋画の一シーンを思わせる冒頭から始まり、穏やかにスタートする日常。そこへ現れるルーカスの姿や性格によって日常に亀裂が走り、ぱっと世界が反転するような展開が面白かったです。そこでどうやって「火」を絡めていくのかと思ったら、おお。色合いは綺麗なように見えても現実はグロテスク。ですがそこだけでは終わらずに暴かれる夫婦の真実がもう……朝の幸せなシーンを思い出して切なくなりました。燃えて崩れる家の様子など、激しさと静かさが綺麗に同居しているような物語でした。

D04 アマヤドリズム
Dブロックに入ったということでびくびくしながら読んでいたら、なんとも心の洗われる……。「私」の気持ちを表したかのような雨の情景。薄暗さと重苦しさと閉塞感と、誰もが一度は感じた事のある暗いもの。バス停での出会いは「私」の心配を大いにはねのけて、偶然の出会いで散った火花が心を照らしていくようでした。民謡セッションいいなあ。ライブ感覚で自分もその場にいて一緒に音楽を楽しめました。帰りのバスからの眺めは日暮れで暗いものですが、冒頭からの冷たさはもうありませんでした。

D05 記憶
田舎特有の閉じた世界に飛び込む若い女性ってだけで既にホラー始まりましたよの警告音が鳴り響くわけでして……いや既に冒頭の夢からして怖い。幕が開かれるように明らかになっていく夢と記憶の真実ですが、これわかってから夢の内容を振り返ると結構怖いんじゃないでしょうか、少年の存在が。もし奈美が逃げずに少年の父親とも、過去とも対峙していたらあるいは……という「もし」を考えずにはいられないラストでした。火は終わりではなく始まりの合図だったんですかねえ。

D06 ひだね
雪の女王のような童話のようなほのぼのとした空気を漂わせつつ、皮一枚向こうでは何か別のものが蠢いているような。雪の描写が緻密で、確かに吹雪の中って冷たいし痛い。その中を進んだカタとノノの決意は死に匹敵するものだと思います。それだけに厳しい土地で、厳しい暮らしだった。そして魔女は彼らの意を汲んだわけで、人の願いこそがグエンベンダルの成り立ちの根幹であったと……厳寒の地では温もりを、豊かな地では争いをもたらす「ひだね」ということでしょうか。

D07 Waiting For The Fire Never Come
魔女とかスピリットとか出てくると異世界を想像してしまうファンタジー脳をお許しください。インディアンやカウボーイが活躍する時代の話のようだぞ?とわかってからの一粒で二度美味しい感。西部劇には明るくないんですがワイルド・パンチという名前をそっち方面で聞いたことがあるような気がして、ふわふわした幻想が一気に火薬と砂埃の混じる現実へと形を変えました。銃と馬車と煙草と、で駆け抜けるアクションにフェリシアの魔法の一撃。おもちゃ箱のような面白さ。この時代に火がなくなったら確かに死活問題だ……。

D08 火童子
昔語りというか、吟遊詩人の語りというか……現実ではあまり聞けないであろう類の物語を聞けたような気がする。読んだというより、聞いたという感覚が強く残ります。時間の流れに埋没して見えなくなってしまった伝承の一つのような。火童子と森の主とのやりとりが微笑ましくて、それだけに火童子の豪雨に打たれる姿が悲しくなってくる。そうするしかなかった結果に考えを差し挟む余地はなく、なんというか「神々の物語」だなあと思いました。これはこのままで受け取って守りたい物語のような。

D09 焦げた着物の少女
夢で始まる物語のホラー感って個人的な感覚なので拭いきれないものなんですが、これはどういうわけか「あ、怖いのじゃない」と思いました。探し続けてやっと見つけたお父さんの手たるや、お紺ちゃんにとっては救いそのものだったんだろうなあ。だからなのか、藤一郎の夢の描写やその中での惨劇を目にしても、怖さよりは切なさの方が増してきまして。吉信いい働きです!と思ったはいいけど、彼の内情がなんだったのか気になります。

D10 灼かれた者
復讐しようと思う気持ちはそうそう体験出来るものじゃありませんが、ここではそれをじっくり腰を据えて読むことが出来たように思います。加えて、おそらくLGBTについての嫌な偏見についても書いてらっしゃるので、普通の小説としてだけではなく、読みながら考えさせられるなあと思いました。逸香の記憶の欠落や日常との齟齬を感じるあたりがリアル。灼かれるべきだったのは加賀だけでなく実はと思わせる結末に、人を呪わば穴二つという言葉を思い出しました。ちょっと意味違いますが。

D11 葬送
やだこのおばあちゃんかっこいい……!!これぐらいのお年になるとある種の諦観というか、悟りのようなものが開けた方もいらっしゃいますが、自分の欲望や嫉妬を直視して冷静に語れるこのおばあちゃんは素敵な女性だと思います。だからこそ何度も求婚されたのではないでしょうか。結婚したらしたで、今のようにはなってなかったのかなあ。たき火と共に燃え上がり、送られてゆくもの。「あの人」が天で苦笑していそうです。でもそうなるとわかってて遺していそうかな。

D12 業火
業火、というと地獄の火であったり大火であったりと良い印象のない火ですが、これは誰をそこまで燃やしたんだろうか……。無知や嫉妬がそうさせたというのなら、妹の独白は辛すぎるしそこまで背負わずともと思います。でもそうしたところで世界を憎まない辺りに彼女の強さと美しさがあるんでしょうか。それはきっと姉もしかりで。最後、読み手に聞かれないよう囁かれた言葉がどんなものだったのか、彼女のそういう激しい部分をなだめてくれるものだったのか。静かに読ませてくれるお話でした。

睡眠欲には勝てない

覆面企画のDブロック読み進めようと思ったけど、ちょっと無理だ……一昨日あたりから眠くて仕方ない。寝てるんだけどな。眠さが抜けないのでちょっと早めに寝てみましょうか。目もつらいです。
探偵さんたちの推理が凄すぎてですね……逃げるつもりはなかったけど追いかけられたらつい逃げてしまう一般人の心境です。まさか分身出来るとは思わなかった。分身出来ると楽しいですなー。色々呟きたいことがありますが終わってから。
しばらくはツイッターに入り浸ってます。覆面TLが面白い。

更新履歴+拍手お返事

●機械仕掛けのアマーティア
→「Piece19」更新
nanos.jp

●「ゆるゆるSF企画2」さんへのリンクを貼りました。
こっそりどこかに作品が増えていますが、「ゆるゆるSF企画2」さんがスタートして後に履歴に乗せようと思います。……忘れていなければ。
そしてさっそくやらかしてました……すみません。読んだとかお前、って感じです。


9/14と9/18に拍手をありがとうございました!
主にMPが回復していきそうな感じです。仕事で気力が削がれるというか……ねえ……どうしたもんかねえ……と思うことがあるので今は創作畑がとっても楽しく感じます。農作業が捗る。ありがとうございます!

あとここで書いて届くのかわかりませんが、小説家になろうさんで当方の作品にブクマしてくださりありがとうございます。
これ元気出る……。
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