2024-5-9 03:51
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遅れましたが拍手レスさせて頂きました!毎度遅くてすみません(*_*)
今更なんですが獄寺おめでとう!
「もっくーん」
「何だよ。つーかその呼び方止めろ」
「どして?」
「なんか、」
言いかけて口ごもる。あら、めずらしい。
午後の喫茶店、マークしている人物は一向に店から出て行かない。
つまり見張りの私と一目連もそこに出ずっぱりなわけで、非常にめんどい。正直飽きてきた。
「……なんか、何?」
「いや。何でもねえ」
「ふぅん。あっやしー」
「どこがだよ」
「なんとなくね」
ぶくぶくぶく。アイスミルクティーのストローに息を吹き込むと、小さく泡が立った。
冷房が入っているから涼しいだけましか。考えを改めて、しゃんと座り直すと、目の前に座っている一目連が何やら眉間にしわを寄せていた。
「どしたのもっくん?」
「……」
「変なの」
「……いや、やっぱ言うか」
「は?」
何を。
そう問いかけようとした私を彼が無言で手招きするので、テーブルに乗り出して耳を傾ける。
切り出された彼の言葉は、
かりそめとしんじつとあなた
(あのさ、正直ちゃんと呼んで欲しいんだけど。名前。お前の口で呼ばれるだけで、何だか分かんねえけど嬉しくなるんだよ)
「……」
「分かったか?」
「それって」
「あ?」
「ううん……何でもないです」
2009.07.28//それってもしや物凄い好意の表れなんじゃないでせうか
お題は『LAUGHED』からお借りしました。