ポカポカの疲れを労うように包み込む日溜まりの中、まるで自由気儘な猫みたいに丸くなって眠ろう。目が覚めたら優しいホットミルクをゴクゴクと飲み干すよ。あっという間にね。


今やりたいこと

やりたくないことをやった疲労感と、やりたいことをやった疲労感は比べ物になりませんね。何が言いたいかと言うと、やりたくないことをやる疲労感は充実感と比例しないのです。やれやれ。

ここで言う“やりたくないこと”と言うのはわたしにとって“意味のないこと”ではなく、“有限であるわたしの時間を当てるに値しないこと”を指しています。

とは言え、疲労感と充実感の比例については人それぞれであり、勿論個人差はあるのだけれど、わたしに至ってはとにかく苦でしかないことをここ最近の出来事で確信したのです。

朝早くからの会議、要領も悪く遅い作業、理不尽な掟、食事代に伴わない食事、夜遅くの会議、不満や愚痴を溢す人々、激しく温度差のある組織。

この連日の為に今まで何となく行ってきたのだけれど、それすらも馬鹿馬鹿しいのでポイッと放り出している。


自慢ではないけれど、不思議なことに寝坊と言うものを、この今までの短い人生の間一、二度しかしたことがありません。寝過ぎてしまうことはあっても予定の時間には間に合うのです。

今朝は一度目覚まし時計で起き、まだ余裕があった為ベッドで考え事をしていたら二度目の眠りに入っていました。そして目が覚めた時には予定の時間を過ぎていて、最初に思い浮かんだのは“やらない理由”でした。

それから過度の疲労で痺れるような重たい身体を起こし、部屋着の上に着てみるとこじんまりとする、巨峰色のお気に入りの上着を着て、肌触りのよいマフラーをグルグルと巻き付けて、眩しい朝日に目を細めながらパン屋へと向かいました。

家に着いてからはすぐに溜まった洗濯物を洗濯しました。秋晴れの空の下、近隣の生活音、洗濯日和に沢山の洗濯をするのはこの上なく爽快です。

何本かの映画を観終え、これからすることは、これから先のやりたいこと、やりたくないことを真ん丸いホットケーキを焼きながら考えるということです。さぞよい考えが浮かぶことでしょう。


それでは。