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フェルメール展と瓦

こないだ、フェルメール展に行ってきました。母親が見たい見たい言うもんで、ほんじゃ行くかと。東京都美術館は初めてです。

前にやったフェルメール展よりは、割と作品の幅を絞ったように見えました。前は同時期の画家含め多数、今回はフェルメールに影響を受けたり、同じような技法の画家を集めて展示してるのかなと。素人のアレですが。でも、展示の流れでは今回の方が見やすかったです。

遠近法の取り方が精密。消失点をいくつも取ることで、風景画の正確さを得るようで。
フェルメールじゃありませんが、その中でも教会の絵は迫力がありました。柱がどーんと真ん中にあって、そこを基点に教会の中にある廟の様子や形を丁寧に抽出していく。しかも、それだけではなく、更に印象を強く持たせるように、柱の間隔を縮めたりするなど、「見せる」工夫が面白いと思いました。あとは、同じ画家が同じ風景を、別の時期に描いたものを並べたりとか。違いが見えて面白い。

風景だけじゃなくて、人を描いた絵も色んな物語があって楽しい。女性の目線や、男性の小さな動作、場面に至るまで、随所にストーリーがあるんですね。お金の受け渡しの場所には厩とか、男に声をかけられて困ったように笑ってるとか。
観客を作品に取り込む、というようなことが解説にありましたが、まさにそれ。絵の中から投げかけられる視線が、ただ、絵を見ているだけとは思わせない。

フェルメールの作品も綺麗でした。時に柔らかく、時にはっきりと。
やっぱり凄いなと思うのが、えーなんつったらいいんだろ。物に影が出来ると、絵の具で塗ったように黒い影が出来るわけじゃないですよね。どっかの言葉を借りれば、影の影って言ったらいいのか。影の際にぼんやりとした灰色があって、そこを経て黒い影がある。

フェルメールって人は、その、影の影を肉眼で見たままに描ける人なんだと思いました。
しかも、材質に限らず、どんなものでも丁寧に。漆喰壁とレンガじゃ違いますしね。絹と綿でも違うし。そうそう、絹のような光沢のある服の描き方がつくづく凄いと思う。白をはっきりさせたところで、「絹」になるわけじゃねえもんな、としみじみ思いました。
本当、この人の目が欲しい。羨ましい。写実的ってわけでもないのに現実そのものを見ているような絵って凄いよね。

それがデカいと迫力もある。なのに筆致は柔らかいから、押し付けがましい迫力じゃない。
小さい絵でも迫力がある。それは小さい中に色々凝縮されてるから。あー、人が綺麗なんだな。

すんません、グダグダ書いたら長くなりました。でも凄かったんです。綺麗なんです。
今回の展示の方が楽しかったかも。

泣きたいのは音声ガイド片手に動かない集団。聞きたいのはわかる。見たいのは皆同じ気持ちです。
あと、切実にヒールはやめてほしい……踏まれるんじゃないかと怖い。転ばれるのも嫌だが。
満員電車と一緒ですね、こういうのは。底ががっちりしているカバンを肩に下げられたままだと、みぞおちだのに当たって、もう死ぬ(´∀`)

それでも見たいから、やめられない止まらない。どっかのえびせん状態ですよ。


で、同じ美術館の地下でやってた、瓦による立体作品展も見てきました。
平瓦、桟瓦、丸瓦、スレート瓦、軒丸・軒桟瓦等々……の瓦を使ったり、瓦の土を使った作品が展示されていて、楽しかった。砕けば色んな形になるのはわかるけど、そこから新たに別の物を作り出す想像力が凄い。
砕かなくとも、そのまま様々に重ねて何かを表現したりとか。丸瓦を何段にもして円形に重ねたのや、桟瓦を波みたいにしたのとか、迫力ありましたよ。

砕いた瓦をひたすら積み上げた作品には負けた。私もそれなりに積み上げたと思ってたが、あの精密さには負けた。さすが作品。
同じ砕いた瓦でも、球状にしたり、曲線を持った形にしたり、と個性溢れる展示でした。こういうの好き。
うーむ、記帳してくりゃよかったかな。またやるなら、ちょっと見たい。


2つも見れて良かったです。両極端な展示だから余計、楽しかった(*^^*)
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