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ポンペイ展

昨日は友人と、横浜美術館で開催中のポンペイ展を見に行ってきました。やってるのは知ってたんですが、一人で行くかなーとか考えていた寂しい奴だったので、誘ってくれた友達本当にありがとう。寂しくなかったよ!

冬の寒さ+雨のダブルパンチでうへえ、となりつつもさすがはポンペイ。沢山の遺物があっという間に気持ちを暖めてくれました。
火山噴火により一夜にして消えた街と聞くと悲劇の街ですが、遺物を通してポンペイの文化を透かし見ると、高度で洗練、贅沢で優雅な街だったんだなと。
ポンペイが存在していた時代、日本はちょうど縄文〜弥生。何この文明の差。

生活様式、芸術、宗教、食事、娯楽、労働などといった観点から遺物を分類して展示しているんですが、いやはや、最悪の災害が転じて奇跡になるような事があるもんだとしみじみ思いました。
火山灰に埋もれていたおかげで、多くの建物や遺物が当時の姿を遺すことが出来たんですよね。勿論、人の遺体も。
石灰を流し込んで遺体の型を取ったものは、今まさに絶命しようという瞬間を切り取ったように見えました。二千年近く経って、灰の下から人の死ぬ瞬間が掘り起こされるってどういうことなんだろう。普通は死んだ後の時間が見られるだけなのに。だから、それを目の当たりにした時は何とも言えない気分になった。凄いとも思ったけどね。

美術品や工芸品の数々も素晴らしいもんでした。大理石による彫像は柔らかで、フレスコ画の色彩は鮮やか。どれもほぼ完形で出ているあたり、やっぱり凄い。
骨製品で、遊びに使うらしい魚などのチップは可愛かったなあ。何で羽をむしった鶏のチップがあるのかは疑問ですが、あれもまたよし。

銀製品や土器の作りは本当に精巧。銅製品や金細工のものが綺麗に残っているのには何となく納得出来るんだけど、鉄製品がわりかし綺麗に残っていたのは驚いた。錆びてすぐに劣化するのに。これも灰のおかげでしょうか。
一番ごつく残っていたのが奴隷の足枷というのも皮肉な感じですが。奴隷という習慣があり、奴隷を逃さないための道具もあったっていうのが凄いな。

庭の噴水用の巨大な置物だったりもごつく残ってましたよ。あの時代に水が吹き出る様子を眺めて楽しもうっていう発想が出たことがすげーわ。庭を作るって感覚も。ステータスだったみたいですよ。

食事するためのベッド(寝転がって食事したそうです)も、伸縮自在の燭台も、脚が折り畳み式の水盆だったかな?それらもしっかり残っていれば、ガラス瓶の類いもその形のまま綺麗に残っていました。

あまりに綺麗に残りすぎて、本当に発掘したの?と思うくらい。
神様の像や絵も多く、宗教が身近にあったんだなあという印象。一方でどでかい金庫もあり、家の中で隠さずに置くことが豊かさの表れだったとか。セレブ。
噂のお風呂も見てきました。やー……うちのよりでかい風呂でしたよ……。それはともかく、仕組みがえらく精巧なんです。風呂を暖める熱を家の暖房にも使っちゃえっていう発想も凄ければ、蛇口をいくつもつけて水とお湯の調整が出来るようにしてるのも凄いのさ。直せば普通に入れる風呂だ……うちのより広いし。

満足してポンペイ展を見た後は、エスプレッソが美味しいと噂の馬車道のお店……へ行くまでがえらい迷ったんですが(笑)楽しかったですよ。友達がお店を調べてくれていたんですが、入ったら落ち着く雰囲気で、エスプレッソとチーズドックを食べました。美味しかったし、お店のお兄さんはいい人だったし、友達と話し込んで長居してたらコーヒー出してくれました。いや物につられたわけじゃないよ……美味しかったけどさ……笑顔も最高でした。
雰囲気も凄く落ち着いていて、これは好きだ。また行きたいなあ。次はアイス食べたい。

馬車道ではビールの歴史展を見た博物館や、中学の時に写生した場所を見つけたりして、何だか懐かしくなりました。

雨や寒さの天気に負けず、楽しい1日でした。
久しぶりに遊んだー。ありがとう!
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