アメリカ映画百選の十周年版を見ているんですが、映画の層の厚さと名作の多さに感動してます。

古い映画には古い映画なりの楽しさがあって、新しい映画には新しい映画なりの楽しさがあるのです。どの時代のどの映画を見ても、それがカラーだろうが白黒だろうが関係なく、話も俳優さんも最高なんです。なんだろうな。その映画そのものが持つ力とか、俳優の演技力とか、話の深さとか、飾らなくてもそれらのありのままの状態で最高の魅力を引き出せる、ような。その組み合わせが上手くいくと名作が生まれるんだと思います。ほとんど奇跡みたいな巡り合わせになるんだろうけど。そんな奇跡を観れるって本当に幸せなことだ。
しみじみ映画好きだと思いました。

いつだったか、最近は洋画の吹き替えが人気だというニュースを見ました。若い人や高齢者を中心に人気だそうで、高齢者はわかるんだ。いちいち字幕を追うのは疲れますからね。でも若い人の「わかりやすいから」という理由での吹き替え選択が何だか勿体ないというか、残念な気持ちになりました。
映画に限った話じゃありませんが、わかりやすいだけが面白さじゃないと思うんです。もちろん、わかりやすくて面白いのもありますが。
わかりにくいものを理解しようとして、結果掴み取れる「面白い」「凄い」という感想はまた違った味になるんじゃないかなと。違った形で心に残るのではと。個人的にはそう思いました。

あ、百選が十位以内の発表に入った。ま、こう来るだろうなあという作品がちらほら。百選に最近の映画がほとんど入ってないのが皮肉だよな。「雨に唄えば」は面白い。
十位以内には入ってませんが、「アラバマ物語」「カッコーの巣の上で」「怒りの葡萄」は良かった。

一位は「市民ケーン」でした。前も一位になったことあったよね。いやもうすげーわ。流してしか見たことないから、ちゃんと見たいな。

そんな話をしてたら映画観たくなった。というか観に行きたいのです。トライガンといばらの王とオーケストラ!を観たい……暇……作るか……作れるかな……