ってのをちょっと前に行ってましたよ。感想を書くのを逃しっぱなしだったのでここいらでちょこっと。

震災後、復旧工事を終えて再開したミューザ川崎での公演です。駅から直結、てくてく歩いてさらっと行ける気軽さとお手頃価格。
…で、どんなもんじゃいと思ってたんですよ。噂では音響は最高と聞いていたんですが、本当かよ、と思ってたもので。

それで聞いてみました行ってきました。
噂に間違いはなかった。
いやいやいやいや噂以上、大幅に上方修正してもいいくらい。これまでオケ曲聞いたホールなんて数えるほどですけど、その中でもトップです。
セトリは主に昔の映画音楽なんですが

「ロッキー」のテーマ
「慕情」
「エデンの東」
「ジャイアンツ」
「アラビアのロレンス」
「007」メドレー
「ニュー・シネマ・パラダイス」より「愛のテーマ」
「風と共に去りぬ」より「タラのテーマ」
「ベニスに死す」

「ハウルの動く城」より「Symphonic Variation "Merry-Go-Round"」
「紅の豚」より「帰らざる日々」
「東京家族」
「HANA-BI」
「紅の豚」より「Madness」

今回、後半は久石譲さんがゲストで来られたので、後半戦のジブリや北野武作品の音楽は久石さんも参加したりしていました。

まあ、私の親世代どんぴしゃな内容なんですが。中身知らなくても音楽知ってる、なものも多く。しかも最高の音響で聞いているから音の広がりがとてもいい。「アラビアのロレンス」なんかもう砂漠が浮かびます。ターバンたなびく。個人的には「ニュー・シネマ・パラダイス」の「愛のテーマ」を聞けたことが一番嬉しかった。もう好きで好きで、これが流れるのって本当に最後のシーンなんですが、その時の映像も浮かんで泣きそうになる。
映画音楽黄金期の名作をぎゅっっと詰め込んだ、最高の組み合わせでした。

ジブリ音楽も素敵でねえ。前に国際フォーラムで聞いたがっかり感があっただけにちょっとどきどきしていたんですが、とんでもなかった。もう迫力そのまんま!すごい!スクリーンから音楽が飛び出してきたかのような迫力です。特に「紅の豚」の「Madness」ってポルコの空戦シーンに使われた勢いのある曲なんですが、その勢いそのまんま。駆け抜けるストリングスが会場一杯に広がるのがわかって、それを文字通り体感出来る。どうもスピーカー使っていないようで、生の音で聞けるんですよね。その音の迫力たるや。

最後はアンコールに何かを捻る動作をしてから演奏に入ったので「なに?」と思ったら…伊右衛門のCM曲でした。どうもペットボトルのキャップを開ける動作だったみたいで(笑)
しかもCMで聞く以上のパートも聞けて、その曲の力強さはCMで聞く以上のもの。もうお茶が力いっぱい搾り取れそうな感じでした。

ミューザ川崎、オケ曲聞くには今のところ自分の中では最高の場所です。素晴らしい。パイプオルガンもあるので、それも聞きたいなあ。

難をあげるとすれば、唯一トイレ。女子トイレの動線の流れが悪い。そこが気になる。