父の年金を下ろしに銀行へ



カードが便利なのだが



作ろうにも本人既に字も書けず今更不可能



「印鑑と通帳を持ってお越し頂くしかありません。印鑑と通帳がありましたらご本人でなくても大丈夫ですので」



という訳で月に一度の休暇が唯一、銀行に行ける日なのである



母のカードはギリギリ作れたから良かった



通帳と払い戻し票を窓口に出して待っていると



呼ばれた



「ご本人を確認出来るものはありますか?」



「健康保険証ならありますが」



「ご本人様ですか?」



「いえ、私は息子です」



「ご自宅に電話してご本人に確認する事になりますが」



「いえ、認知症なので無理だと思います」



「高額になりますのでご本人でないと」



「え?。でも今まで同じように私が下ろしてますし。カードを作りに来た時は本人でないとダメでしたが、窓口でなら本人でなくても下ろせると言われましたよ」



「これまでも?ですか。ただ、百万を越えてますので、、」



「え?!。私が桁を間違えて書いてましたか?。すみません!!」



「ぁ、、、。十万、、ですね、、いえ、だ、大丈夫です。私が見間違えてました、、申し訳ありませんっ!!」



「あ、下ろせるんですね。下ろせますよねぇ(笑)。いいです、いいです(笑)」