絵空事の世界

話題:メンタル

　死ねばいいのに。死ねばいいのに。私なんか、あいつらなんか、死んでしまえばいいのに。

　寝ようかと静かにした途端なんか聞こえてきそうになって跳ね起きる。耳の奥がざわざわする。気持ち悪い。頭の中身がどろどろに溶けて穴という穴から流れ出そうな感覚。きっと吐き出したものはタールみたいに黒くてでろでろしてるんだ。私の中身が綺麗な訳がない。気持ち悪い。醜い肉を切り裂いて、血を洗い流したら、少しは綺麗になるだろうか。きっと無理だ。人間なんかやってるうちは、無理だ。どう足掻いたって綺麗なものになんかなりはしない。だって、人間は醜いもの。

　人が嫌いで、自分が嫌いで、ホント厭になる。集団の中にいると、自分の異質具合が、違和感が厭というほど思い知らされる。浮いている。そんな気がして吐きそうになった。気味が悪い。どうしてこんなにも私は、ここにいるという実感を掴めないのだろうか。まるでガラス越しの風景のように感じる。本当にここは、現実なんだろうか。わからなくなる。

　目は見えているのに、真っ暗だ。本当にイカれてる。キチガイじゃなきゃなんていうのさこれ。
　ホント、どうしようもない。

話題:メンタル

　みんな死に絶えて、滅びれば良いのにって嘲笑する。
　人っ子一人いなくなれば痛みも苦しみも嘆きも絶望も、きっとなくなるのに。世界は平和に、なるだろうに。

　自分が悲しいのが嫌で、誰かが悲しんでるのを見るのが嫌で、悲しみがなくなれば良いのにって思ったのに。
　それをなくす方々なんて、これっぽっちも浮かびやしない。きっとカミサマにだって出来やしない。感情が生まれる事を封じる事なんか、なんにだって出来る訳がない。

　死ねないなら、せめて痛いと感じる部分が壊れれば良いのに。そしたらちょっとは、苦しくなくなるのに。
　まともな感覚持ってる訳ないじゃないか。ずれてるんだよ、なにもかも。当たり前じゃないんだよ。ふつうなんかじゃ、ないんだよ。



　なんで、生まれたりなんかしたんだろ。

話題:ひとりごと

　父の怒声を幻聴で聞いてしまって呪縛から逃れてなんかいないことを思い知らされてしまった。

　あいつは、どこまで私を縛り付けるんだろうか。





　今寝たら、あの日を夢に見そうで眠る勇気がわかない。

　暴力を振るわない父親が欲しかった。

話題:メンタル

　謂れのない誹謗中傷に晒されてる気がしてこれなかった。近頃どうにも被害妄想が激しい。人間怖い。

　人間社会で生きるのが辛くて逃げ出したのに無理やりに連れ戻そうとしてくるあいつらは鬼か悪魔か。私は静かに出来る限り人との関わりを断って過ごしたいだけなのにそれは駄目だと言う。そりゃあ強い人間なら出来るだろうさ、私みたいに弱い人間に同じことが出来るかって言ったら違うでしょ。無理して無理してこんなことになってるのに、まだ頑張れってまだ出来るって言うから笑える。そんで壊れたら自己責任だなんて、勝手が過ぎる。ほんとなんで生きてるんだろうね。糞過ぎる。


　どうしたらここまで人間を嫌いになれるのか自分でも不思議で仕方ない。負の想念って底無しだね。

話題:メンタル

　どいつもこいつも、良い子ちゃんな私しか見やしない。今の、辛いのを苦しいのを一人で耐えてる私なんか見ようともしてくれない。
　まさか、先生にまで、同じ事を言われるとは思わなかった。結構ショック。結局そうだ、今まだってこれからだって私なんかに価値はない。必要なのは、作り物の私。聞き分けが良くて明るくて、人に優しく出来る私。全部全部捨てられないための演技だとも知らないで！

　言うこと聞くから、良い子になるから、お願いだから捨てないでって。独りぼっちにしないでって何回泣いたっけ。思い出すのも億劫なくらい泣いた。その度、私はいらない子なんだって悲しくなって、奴らの求める私の像を作り上げた。それでも、それでも足りなくて、否定されて、寂しくなって、憎悪がじわりと淀みを作った。ぼくと、私と、あいつ。私だけの秘密。きみとぼくとの秘密。大人には内緒だよ、だってこんなのバレたらきっとキチガイ扱いされちゃう。白い目で見られるのはもうこりごりだもの。誰にも言わない。言える訳がない。

　どうして私じゃ駄目なんだろう。私は私のまま生きたいだけなのに、そんなささやかな願いすら叶わない。私は、そんなにおかしいのかしら？