老人ホーム側は今回の父の足の痛みを私の働く施設に押し付けているようにしか思えない言動に、管理人同様、開いた口が塞がらない状態だ
更にホーム側は「無理な移乗があったせいで痛みが強くなった」と、かかりつけの医院で診てもらった時に、「そんな事はやめたほうがいい」と私の働くデイサービスへの利用を怒られた話まで私の目の前で話し始めたのだ
〜筆が止まらず更新。今日はホントに終わり、続く〜
ホーム側「民家型の設備の整っていない施設に行き始めてから痛みを強く訴えられるようになりました。やめたほうが良かったでしょうか?」
医師「ここまで骨がズレるなんて思いませんでした。あの時はほとんどヒビに近い状態でしたから、もう歩かれることもないなら自然に肉も巻いて、行く行く骨が繋がる事を見込んで手術を見送ったんです。今の状態、普通の人なら悲鳴をあげていてもおかしくない骨のズレです。さぞ我慢されていたのでしょう」
私「私は父の今の痛みを和らげてあげたいんです」
医師「手術にはリスクもありますが、この痛みから逃れるには有効な手段だと思います。私なら手術を選びます」
ここでホーム側「設備の整った施設で無理をしないで過ごせば痛みも和らぐのではないでしょうか?」
医師「痛み止めや湿布はその場しのぎに過ぎません」
私「私も手術を望みます。一日も早く痛みを和らげてあげたいです」
おそらくは父もそう思っているに違いないのである
〜続く〜
月曜日
右足をかばい、今や車椅子にまっすぐ座れない父を、整形外科に連れて行った
老人ホーム側の車椅子対応型の自動車で父は移動
整形には昨年末、父が骨折した当時のレントゲン写真も残っており、今回との比較も出来る
レントゲン台への移乗は私が行った
「痛い、痛い」
「わかってるよ、だからここに来たんだよ」
レントゲンが終わり、程なく私たちは医師に呼ばれた
骨折はしていたものの、当時入院していた病院は折れていないと言い張り、半強制的に退院させられている
元々は、ベッドから降りようとした父の老人ホーム側の見守り不足が招いた骨折だったが、この件についての話し合いは済んでいる
「先生、前回と比べてどうなっているんでしょうか」
「どうもこうも、骨はズレまくりですよ。一体何があったんですか」
移乗と言えば車椅子からベッドや入浴時、オムツ交換、体交程度である
ところが老人ホーム側
「一ヶ月程前からうちと別のデイサービスを利用しています。その時くらいから痛みが強くなっているようなんです。移乗の回数も増えていて、無理な負担をかけたのが悪かったんでしょうか」
は?
もしもし?
それって
私のせいって事ですか?
この5月から週に2度、老人ホームの父を私の働くデイサービスに迎えている
同じ介護職に就いた私をケアマネージャーが引き合わせてくれた事で、私は職場にいながらにして今や車椅子無くしては生活の出来ない父の世話が出来るようになった
父は息子の名前も忘れるほどの認知症だが、とても穏やかに過ごし、私はそれだけで幸せだった
ところが、今回の骨折、手術に向けた道筋の中で、私はどうしても納得のいかないストレスを抱え込む事になったのである
ある日、父の担当ケアマネージャーが私の働く施設を訪れた
私が居ないうちに来たので管理人に聞くと、今回、こちらへのデイサービスを始めてから父の足の痛みが強くなっている、設備の整っていないデイでの介護に問題があるのではないか、という話だったようだ
「如何にも‘お宅へは預けたくありません’光線がビンビン来たわ」
管理人は呆れたように言った
おそらくは老人ホーム側の訴えを鵜呑みに、そのまま伝えに来たのだろう
何の問題もなく、円満に始まった通所介護だと思っていたのに
まさかそんな事があるのだろうか
私はまだ信じられない気持ちでいた