時代もの好きな親に公開前から鑑賞を勧め、自身も「気になっている」とは言ってたものの中々見に行こうとしないので、「これは言うだけで行かないパターンだな」と諦めていたのだけど、自分の鑑賞ついでに誘ってみたら即決の二つ返事。
あら?本当に見たかったのね、と地元映画館朝一回で親と鑑賞。
新宿のトラウマで事前にチケット購入したけれど、行ってみたら片手の人数。
一番小さな箱になったし地元は今月までかな…朝一だからという理由だったらいいけど。
ということで再々度の鑑賞。
(ネタバレ・追記あり)
前の席に虎狼の輩がいた←。
(いきなりグチから始めてなんですが)
親は原作知らず+いくつかの番宣見ただけでの鑑賞だったけど、終了後開口一番
「面白かった」
とのこと。
「笑えるところもあって子供の頃に見てた”痛快活劇”の時代ものを彷彿させて楽しめたし、ホロッともきた」と。
で、やっぱり大膳が格好良かったとも。
武将好きはどうしてもそうだよね。
また土遁の術とかが面白かったのと、最後がとても良かったと。
(術はその"痛快〜"に通じる模様。そしてめちゃ最後の良さを押してた)
あと、でんでんさんがツボだったようで…というか十二評定がツボだったらしい。
原作読んでる私からすると省かれた箇所が気になってしまうのだけど、どうやら気にならなかった様子。
帰宅して調理中、十全なすがあって思わず親に「ここに一万貫ある!」と掲げて言ったら苦笑された←。
今までで一番泣いた。
前回泣いた信雄のシーンもだけど、平兵衛のシーンのどこかでも泣いたし。
おとぎ峠でお国が小茄子を出す段階でウルウルきたし。
今更だけど「人でなし」って凄い言葉だよなと。
「人」ではないんだものね。
そして次郎兵衛の安さと織田の潤沢な資金の対比。
平兵衛が裏切ったと聞いたときの下山父の「それほどまでに嫌っておったか(ニュアンス)」
額面通りだとガッカリしてる言葉になるけれど、術のことを考えるとどうではないと気付いた今回。
板間を歩く信雄の足音の軽さが小物感を増長させてるのがいい←褒め言葉。
ただ大膳の弓を使った時、後ろに飛ばされて欲しかったな。その方が弓の強さと信雄の必死さが出たかと。(親も言ってた)
最後の川は、命のやり取りでの会話に見えた。
(バガボンド的な。哀しい唯一の対話方法)
十二評定の一人を平兵衛の苦無で刺すのは、彼の思いを遂げているのかなと今になってやっと思ったり。
改めて誰目線で見ても楽しめ作品だと思いました。