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再「スカイ・クロラ」

前に映画の感想を話した時に、原作を読めば云々、と呟いたと思うんですが、やっとこ「スカイ・イクリプス」まで読んだので再び呟いてみます。
感想というか、考えというか。気づかずにネタバレしてるかもしれませんので、ご注意下さい。



鬱っぽいかな、と思っていたんですが、余計な物を削ぎ落として洗練し、究極に二極化された考えが「キルドレ」の根っこにあるからこそ、普段、グレーゾーンに生きる自分にはそこまでの考えに至ることが出来なくて、よく見えないものとして映る=鬱っぽい、と思ったのかもしれません。

や、正直な話、今でもよくわからん。ただ、自分フィルターを通すよりも、クサナギやカンナミや、名もない「キルドレ」の視点を通した方が、遥かに物事が整理されて見える。少なくとも、「スカイ・クロラ」の世界のことは。それは、そこがそういう世界だからなのかな、と。

生と死が隣り合わせというよりも、目の前に同じ距離で並んでいるような。そのどちらを選ぶのかは自分で出来る。選ばないことも出来る。でも、背けることは出来ない。だから、自分にはちょっと理解し難い。だって今、普通に生きていると「死」は間遠いものですから。
ただ「スカイ・クロラ」では、間遠くもなく近くもないところに、それがあるような気がします。生死だけじゃなくて、愛情とかそういうものも。

クサナギやカンナミが死を望んでいたのか、と思うと、それとは違うんじゃないかなと。なので、映画の結末も決して皮肉ではないし残酷でもない。彼らにとっては昨日と地続きの、でも昨日とは違う今日が来るだけ。
その心や魂みたいなものが、空から地上に落ちてくるまでの話が、「スカイ・クロラ」なのかなと思いました。

映画は、あくまでその終わりであって始まりというか。二極化された考えをわかりやすくするために、少し余計な物を加えているのかなと。でも、それは「いらない」物じゃないんですね。私たちが理解するために必要な物なんだと思いました。今は。
生死や愛情にリズムをつけたのが映画。「キルドレ」に徹底したのが原作。

……ただね。自分でも言っていて、この感想はおかしい。自分フィルターを通すと理解し難い、って言ったばかりなんですが。
感想として口に出した途端に、これはもう原作が持ちうる鮮度を失っているような感じがします。

鮮度を味わいたいなら原作を読む。読んで抱いた感想のそれぞれが、これを新たに補完するのかもしれません。

読み終わると、確かに空から地上に落ちる感じはする。軽かったものが重くなる。

原作の読後感はじわじわと来て心地よいです。ふわっと軽くさせて、静かに幕が降りました。

……って、映画の感想になってませんね。すみません(´・ω・`)

なんかまた

愛島がおかしなことになってる……。コンテンツがまるっきり見えません。
データさえ飛ばなきゃいいんだけどさ。

URLのサイトID以降を消したURLだと、コンテンツが表示された状態でサイトが見れます。どれだけの方が日記を見れているのかわかりませんが。

にしても、びっくりさせるのが年々、上手になってる……
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