20周年記念公演ということで、この機会逃さねえと思って行ってきました。元々、これの歌は好きでCD買って聞いたり、映画やった時は見たり、舞台をWOWOWで放送してくれた時には見たりと、作品そのものには触れてきたのですが、実際の公演を見る機会がなかなか得られず、ようやくという感じです。
20周年というと、多分、学生時代に友達と一緒に歌にはまった時だなあ。エンジェルが好きとか、色々話したなあと思い出しながら。

物語はある程度覚えてはいましたが、生の迫力に勝るものはなかったです。
お金にも生活にも、恋にも命にも迷っているような。歌の持つメッセージの生々しさが時に笑いを誘ったり、時に涙を誘ったり、不安を誘ったり、怒りを誘ったりと、歌で揺さぶられる場面の多いこと、多いこと。とにかくキャラクターがこれを訴えたい!と思った時に使われるのが歌なんですよね。だからほとんど、歌。
ミュージカルなので当たり前だろうけど、それにしても一幕80分、二幕60分の中では多いのかなあという印象です。
その分、訴えたいことがただの台詞よりも躍動感を持って入り込んでくるんですよね。笑いも怒りも涙も。なので、物凄く入り込んでしまう。この台詞を自分に置き換えたらとか、考えながら。いいんだか、悪いんだか。

瞬間、瞬間を燃やすように生き尽くすというか。足掻いてもがいて生き続けることの苦しさの中に、まぎれて入り込んでくるものの暖かさというか。その象徴がエンジェルだったりするのでしょうか。
舞台のエンジェルもかわいかったなあ。きらきらして、いつも笑っていて、だから静かに退場していくシーンでは会場のあちこちから鼻をすする音が聞こえました。

そうやって繋がっていく一日、一日をどんな記憶で数えていけるのだろうという。エイズやドラッグも絡んでいるので命のカウントダウンのような様相もありました。

そんなんで集中して見ていたからか、帰ってからはぐったり。お前その程度でと思われるかもしれませんが、私には「いやあ見た見た」と思えるがっつりした内容でした。なので、ちょっと気持ちを整理するために書き出してます。
でも、見て良かった。