話題:突発的文章・物語・詩
とんでもない燃料投下しちゃった勢いで書いた。タイトルすら思いつかなかった。名前は出してないけど誰だかすぐわかる二次創作。
幸薄いキミに幸あれ!
強がるキミの横顔がまるで泣いているみたいで堪らずボクは手を伸ばした。大丈夫も泣かないでも言えなくて、ただただキミを抱き締める。キミは気付かない。届かない。既に理の違うボク達が交わる事はない。何度も何度もキミの名を呼びながら、一回り小さな肩に顔を埋める。愛しいこの子がどうか泣かないように願いを込めて、そっと額に口付けた。
不意に懐かしい気配を感じて慌てて辺りを見回す。今は急ぐ時なのにぼうっとしてしまっていた自分に叱咤して、けれどやはりと思う。誰が否定してもこの僕があの人の気配を間違える訳がない。貴方ですよね。情けない僕に呆れて背中を押してくれたんですか。大丈夫です。僕はまだ戦えます。だから、心配しないで下さい。僕の大切な――。