真っ青な空にほのかな桃色。






「…桃色?」

「あら、桜かしら?素敵」


突風の中風は温いから、と変な理由をつけて外で小さな工作。
本当は花壇の花を愛でるアイツが見たいから、なんて言えない



何処からかゾロと小さい娘っ子の楽しげな会話と共に


桃色の花弁が舞い降りた。


「フフッ、花弁付いてるわ」


いつもの手が現れて俺の頬に触れる。
…ずるいよな。お前からこんな

「あら、顔に出てるわよ」


触る、なんてよ


「仕方ねェだろ、惚れた弱味だ」





ふてくされて目線を落とさなかったら
頬を染めたアイツの顔、見れたのにな。



「…桜の木、探してみないかルフィに提案してみない?」

小さなジョウロを持ったあいつが近付いてくる



「ルフィなら喜んで承諾するだろうよ、ゾロ達も言うんじゃねェか?」



視線を選べなくて手元に集中する。

「なら、桜の木を見ながら一杯付き合わない?」





桜の花弁が連れてきたアイツからの誘い




「Noとは言わせないんだろ?」




本当は浮かれたい内心を見破られて
そんな強気に言ってみるけど






「楽しみね」









そう言うアイツの顔が桜に似合うと思った。















2013*03*25
ロビンて桜似合いますよね(^-^)