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【此処を訪れて下さったお客様へ…】

3月9日から再開したSSブログ。足を運んで下さったお客様、拍手を押して下さった方。

本当に有難うございます。
4月からもこの調子で執筆できたらなぁと考えています。

こんな感じで月1で執筆したSSに対しての独り言なんかを呟く感じでやっていきたいと思います。


【いちばん】
…まさかシャンクスのお話を書くとは思ってなかったです←
誕生日ともあって、アニメの展開も加わって、ささやかに、ながら書いてみました。

【squall(瞬間の激しさ)】
お題サイトさまからお借りして、書き始めた1作目。
相手はゾロです(どーん!)
二年後の話で書いてみました…切ない想いも甘い想いもゾロに届いたら…なぁ、と。

【言葉は要らないから、愛して。】
このお話も二年後のお話しで考えてみたのです…
ヒロインは必死でゾロに追いつきたくて、努力を重ねていたのに、自分に自信が持てないままゾロと一緒にいる自分に後ろめたい気持ちになって…
切ない気持ちでもゾロは全力で全部受け止める、ってお話…

【彼の甘い一瞬の事】
…自分で考えたタイトルで、ホワイトデーのお話しです…ちょっと珍しい事をしたゾロ…です。

【さあ、どこに行こうか?(二人の逃避行)】
ほのぼのした二人を書きたくて、ち
ょっと強引なゾロ。
でも空中飛行のシーンのクルーの台詞は考えてて楽しかった^^
【突風を浴びて】
これも考えたタイトル。
少し短めのお話しですが、ロビンとのやり取りは書きたくて。
【バレない嘘は好き。嘘つきは嫌い。】
初、セカキラ話!!夢でした!本庄さんと扇子のお話し書くの!!普段見せないような本庄さんを書きたくて、楽しかったです^^セカキラ話は今後も書いていきたいです。

【うまくゆくなんて味気ないじゃない。】
これは、前のアニメのOPで、ゾロとロビンがオセロやってたシーンを見て思いついたお話し。
どんな勝負事でも真剣、そして己の強さの向上にこだわるゾロを書きたくて、書いてみました。
…でもメモリアルベストのDVD見たら…ロビンは黒でゾロは白だっ…た(ちーん)逆!!(笑)

【いつだって】
このお題から新しい別のお題サイトさまからお借りしたお題です。
ゾロの包み込むような優しさにヒロインは後ろめたい気持ちになるけど、ロビンからの声とサンジからのフォロー。こんな私でもサンジからの事で嫉妬してくれるゾロに嬉しくなっちゃうお話

し。

【my home】
ゾロの視界に器用なヒロインをいつでも入れておきたい独占欲を書いてみました。
絶対ヒロインの帰る場所はゾロなんだってお話し。
最終的に甘く書けて満足^^


…結構書いてたんだなぁ、と改めて見て驚きましたw
来月からもお題の続きで頑張っていきたいと思います!!

【ONE PIECE】お題SS ゾロ/甘

穏やかな海。快晴の中、サウザンドサニー号は軽快に海を渡る。


船尾に腰を下ろして、縫い物をしている 手元
―彼女の膝には

「ゆっくりでいいからな」
ゾロの頭。

「でも、次いつ敵が現れるか判らないし…早めに済ませるね」
慣れた手つきでゾロのバンダナを縫っていく。


正直、ゾロはこの時間を誰にも取られたくなかった。
いつも自分の破れた衣服や取れたボタン、今もバンダナを縫ってくれるお前を

この視界で見ているのが 至福の時間。

止まったような時間なのに
器用に動くお前の指…あっという間におわっちまう。


「ハイ、できたよ」
残った縫い糸をパチン、とハサミで切り 俺の顔に被せようとする から
身体を起こし その細い腕を掴んだ。


俺しか見てない、見えてない 錯覚に
あぁ、このままで、とらしくない想いを巡らせる。


「ゾロ」
少し甘えた声。

「次、ウソップのハンカチ頼まれてて…」


一気に引き戻された。
俺は首を下げる。


「ごめんね、でも皆に気持ちにも応えたいんだ」
「わーってる」

お前の気持ちは十分知ってるし、俺が理解できねェでどうする。

掴んでた腕を離し、縫い終わったバンダナを取る

「サンキュ」
額にキスを落とし、船尾から去るゾロ。



後ろ姿を見て
「ごめんね、少し待っててね」
聞こえる筈もない消え入りそうな声で呟いて、裁縫箱に折り畳まれていたウソップのハンカチを広げ、縫い糸を針に通し、
ふう、と一息して 破れたハンカチに集中した。




**********


思った以上にウソップのハンカチは広い範囲で破れていて、時間が掛かった。

「よし、これで大丈夫!」
満足に縫い終わったハンカチを顔の前に広げたら
夕日がハンカチ全面に注がれ綺麗なオレンジ色に染まった。


「今日、刀研げなかったなぁ…夜にやっちゃおうかな」
「まだ働く気かよ」
独り言に不満気味に応えるゾロ。

ゾロに視線を移したら、鍛錬が終わったらしく、上半身裸で首にタオルを巻いている。

「ゾロ、終わったよ」
ニコニコとほら、とウソップのハンカチを見せる。

「あァ、お疲れさん」

仕方ねェがこれがお前の性分だもんな、とあまり感心したくないが、そんなお前だからな、
と巡らせつつ、横に腰を下ろす。
裁縫箱にハサミと針山を戻すお前。
横顔からでも疲労の色は見えている。

「なァ」
「ん?何?ゾロ」

胡座をかいて、太股を軽く叩いて
―座れって事?

「まだ飯まで時間はあるから、休め。」
これ以上反抗するな、と強めな口調。
―でもゾロの優しさが、この場所が
私の帰る場所

―my home―

ゾロの上に座って、逞しい胸板に顔をつけて、目を閉じた。

柔らかく髪がなびいて 優しい時間が流れる。
髪を優しく掴んでキスをする。


仲間の為に一生懸命なお前だから、自分から甘えてこねェ…

せめて俺には甘えろ。

お前の帰る場所―

寝顔を見るゾロは優しい眼差しでしかなくて。
起きるまでずっと見つめている。


今、俺の帰る場所に居るのだから。




お題【空っぽ】から【my home】
2011.3.30

【ONE PIECE】お題SS ゾロ/優.甘

医療室から会話…いや、言い争ってるような声。

「焼けると肌が荒れて、軽い火傷みたいになっちゃうから、帽子を被るかこの日焼け止め、塗ってくれ!」

チョッパーは必死で説明をしている。
でも、少し仕方なさそうに聞くお前は―

「分かった、分かった、チョッパー。日焼け止め貰って行くね」
と行って部屋から出ようと席を立ち上がる。
「ま、まだ話は終わってないよ、ちゃんと聞い

ドアが閉められてチョッパーの願いの声が切られる。

「…今日は日差しが強いのに、あんな肌露出したら…大変なのに。」
チョッパーはギラギラと降り注ぐ暑さの雰囲気を窓から見てため息をついた。



**********


姿を追ったら、甲板のブランコに乗っていた。
チョッパーからもらった日焼け止めを面倒くさそうに塗っている。

「顔も塗らないと駄目かなぁ」
不満げに言いながら首筋に日焼け止めを塗る。
うーん、と悩みながら、穏やかな海を見つめていた―


「わっ」

突然視界が狭くなり、頭の帽子に気付く。

「ゾロ」
「チョッパーの話はちゃんと聞いとくもんだぜ?」

ブランコに座ってる私の前に屈んで下から見上げて優しく諭すように言うゾロは、私から手に持っていた日焼け止めを取って
「えっ、いいよ、自分で「塗ってやる」

サンダルを取り、日焼け止めを塗り始めた。

幸い白い膝下丈のスカートをはいていたから露出は少ないし、軽く塗るつもりでいた。
でも

「俺のトレーニングに付き合うのは構わねェ
―が、こんな日差しの強ェ中にお前を置いとくのは気が引けるから、こんな事ぐれェしかできねェが」

と しっかり私の足に日焼け止めを塗ってくれる。



いつだって 貴方は
いつだって こうして
いつだって 守って大事にしてくれる

ゾロの仕草を見つめていた。
熱い視線に気付いたのか、見上げて

「顔も軽く塗っとけ。折角の美人が台無しだ」

掠れた、でも口調はしっかりで、優しい言葉に


―後ろめたさを貫いた。

よくよく帽子に意識すると、ツバの広い帽子。
何で、どうして こんなに大事にしてくれるんだろう。
嬉しさと自分を大事にしない自分への自己嫌悪で視界が歪んだ。


「大丈夫?」
声のする方へ顔を向けると
日傘をさしているロビンが立っていた。

「貴女、色白でもかなり白い方だから、心配で。外に出るなとは言わないけど、自己防衛はしといて損はないわよ?」

ニコッと笑って持っていた日傘を
「はい」
渡してくれた。

「ありがとう…」
泣かまいと堪えてロビンに笑ってみせた。

「その帽子、とっても似合ってるわ」
ロビンは笑顔で船の中に入ってく。

「よし、これで心配ねェ」
ロビンと話をしてる間にしっかり塗ってくれたゾロ。

「ありがと」
日傘を持って 俺に笑ってくれる お前。

ブランコから降りて、甲板を歩いてみる。


ジリジリ刺す日差しの中に
大事なお前が そこだけ空気を変えずに立っている。



「かっわいー」
サンジが飲み物を持って現れる。

チッ、と舌打ちをしてサンジを睨むゾロ。

「おいおい、一気に嫌な空気作るんじゃねぇよクソマリモ。」
折角美人がいるんだから、といつもより氷が多めに入ったアイスティーをハイ、と私に渡してくれた。


「顔と肩周りは汗をかいたら塗り直して」
とさり気なく教えてくれた。

「てめェ、今あいつに何言った?!」

嫉妬剥き出しのゾロ。
思わず笑ってしまった。



「お前…!」
半分ショックで半分怒ってるゾロに

「後で塗り直して欲しいな」


先程の曇り顔は何だったんだ、と思う程に


笑顔を向ける お前がいた。




【いつだって】


2011.3.27

【ONE PIECE】お題SS ゾロ/甘

悔しそうな顔を目の当たりにして、ちょっと複雑だったのかな。

チクチク 先程の光景を思い出す私…



**********


「あー畜生」
目の前の白と黒を見て、白が増える程に苛々と悩ませるゾロ。
「剣士さん、余計に減ってしまうわよ?」
ほら、とまた黒から白へ変わる。
「あ!」
ゾロは段々マズい顔になってくる。


ロビンとゾロはオセロで対戦をしていた。

初めはゾロが優先のように見えたんだけど、一気にロビンが押してきて…


「負けた…」

がっくりとうなだれるゾロ。
くすくすと控え気味に笑うロビン。

「勝てると思ったのになァ…」と半ば諦め気味に呟いた。



**********

「勝つ自信はあったのね」
「あ?」

甲板でダンベルを振るゾロにそう言って声を掛けた。


「…まぁ、ああいうのは頭脳戦だからな、ロビンには適わねェな」
振る腕は止めずに 諦めたような声。

― またチクリと心が痛む。
何で、何で―?

思わず下に目線を落とす。


いつもならもっと悔しそうなのに。



視線をゾロに戻したら
「別にどうでも良くなった訳じゃねェぞ?」
「わぁっ」

目の前に背を屈めて私の目線に合わせて言うゾロ。
突然 ゾロのアップで驚く私。


「ただ、身体や本能で動くタイプだからな、俺は」

頭をガシガシ掻いて いつものゾロ。


― 何か言葉にして伝えたい筈なのに…出てこない。

「だから、まぁ、気にすんな」
「!」
私の心を見透かしたように 優しく言い、頬に手を添える―

私がゾロに元気付けられてる…そう思いながら
ゾロからのキス。

私がゾロを元気付けたいのに…
顔が離れて ふ、と笑いながら
「そんなに簡単に勝っても味気ねェからな」


ゾロの一言で一気に、心が漲る。


「ロビンは朝飯前なんだろうな、あんな事は」
苦笑気味に言うけど
「次は負ける気はしねェ、けど

次の言葉を私の重みで遮った―
ぎゅう、とゾロに抱き付く。

「ちょッ、どうした?」
いきなり抱きつかれて訳が判らないゾロ。


― そっか、そうだったんだ。
ゾロの言葉から言いたい言葉が生まれるなんて。
やっぱり貴方には適わないね。

突然の事ながらも当然のように抱きしめ返すゾロに

「そうだよね、上手くいくなんて味気ないよね」
上から「あぁ」と笑いを含んだゾロの声。


負けて強くなる事ゾロが一番知ってる事

胸板に顔をうずめて想う。
負けても 負けても それは



勝利に負ける事はない 貴方だから。


「良かった」

頭の上から安堵の声がする。

「お前が元気でないと、俺までおかしくなっちまう」

なんて 言うから


思わずゾロを見上げて笑ったんだ。





【うまくゆくなんて味気ないじゃない】


2011.3.25
お題サイト様『sweetie』
雑多に5題『うまくゆくなんて味気ないじゃない。』

【世界で一番大嫌い】本庄兄×扇子 お題SS

徹はポーカーフェイスを基本崩す人ではない。
でも杉本さんや万葉、新といると素でいるのは判る。


でも、さ
私といる時ってどうなの?
自分ではよく判らない。

側にいるからこそ、判ってないのは
―悔しい。

一人でモヤモヤするのも嫌だから。
だから、一番の理解者に聞いてみる事にした。





「は?」
「だから、徹って私といる時どんな顔してるの?」

気持ちのいい月曜。オープンテラスの雰囲気のいい喫茶店から声が聞こえてくる。

「…どんな顔って、突然どうしたんだよ扇子?」

いきなり言葉が出たと思いきや、予想外の質問に戸惑う万葉。
「ん―…何か気になっちゃって。だってあの人、ポーカーフェイス保てる人じゃない、私と一緒にいて楽しいのかな―って」

…彼女と一緒にいて楽しくない筈ないじゃん…というか、

扇子、気付いてないのか…本庄さん結構笑ってるぞ。
と言ったらどうなるのか不安なので心に留めて考える万葉を見て、扇子は不安に陥る。

「私が一方的で徹、つまんなくないかな…」
ボソリ と扇子らしからぬ言葉を耳にする万葉。


「扇子、顔が崩れるのが本性とは限らないぞ?」
「それは、そうだって判ってるけど―…何かモヤモヤするんだもの。」

「じゃあ、扇子は本庄さんに愛の言葉でも言って欲しいのか?」


― 一瞬考えた。
徹が真剣な目で私を見つめて

好きだ―って。

考えただけで頭の中爆発しそうな衝動とドキドキで収まらなかった。

「…そうなのか?」
考えて固まる扇子を見て何となく察しがつくから聞く。



嘘でも愛の言葉が欲しいのかな、と自分に問いかけてみる。
普段はあまり言わない人なのは承知だし
そんな徹も好きだけど、

―多分、今、「言葉の愛」に飢えてんだわ、私。


「ごめん、万葉。判ったわ」

吹っ切れたのか諦めたのか先程の悩みまくってたのは何処へやら。

「判ったって…扇子、無理に納得させてないか?」

「無理に納得してたら怒ってるわよ、私。」

いつもの調子で笑いながらテーブルから席を離れる扇子。

「嘘は言ってないわよ。」
と一言付け足すが
どうしたものか、とそんな扇子を見て悩ませる親友は
ある決断をした。



扇子と別れた後、足はある所に向かっていた。
が、ふと見慣れた後ろ姿―

「本庄さん?!」
「あ、おぅ、秋吉か」

会いに行こうと思っていた相手に早いとこ会えて良かったと内心思いながら

「買い物に行ってたんですか?」
普通に会話を始めようとする
―が。

「扇子と会ってたのか?」
顔に出てたのかいきなりストレートに意中の名前が出てきて顔が引きつるのを自分でも感じた。

ま、ま、ま、まずーい!非常にまずい!私挙動不審だよ、バレちゃうよ!
と冷や汗タラタラの万葉。


―ところが。

ピピピ と携帯が鳴る―

「あ、メールか」
携帯をポケットから取り出し、画面を見る―

その様子をヒヤヒヤしながら見てる万葉。

―目を疑う光景だった。


メールを確認したのか、誰かに電話を掛け始めた。

「あ、扇子か? 今、家に向かってるから来い。」
「あぁ、判った、後でな」

と言い、電話を切る。

呆然とその様子を見る万葉。
視線に気付いた時
「秋吉、急いでっから、またな」
「あ、はい!」

買い物袋を下げ、珍しく走って去っていった。




…これは扇子に伝えておいた方がいいのだろうか、と万葉は考える。
いや、バレてないからこのままでいいのかな、と思い留まる。

…本庄さんてあんな優しい顔もするんだなぁ。

「しかも走る本庄さんも珍しい」予想以上の愛情を扇子に注いでると判った万葉は何だか
羨ましくなって、嬉しくなってしまった。




―あのね、扇子、本庄さんは扇子からのメールでさえも 口元を緩める位なんだよ。

嘘なんてない。嫌いなの判りきってるから、だからいつか扇子に伝わると思って。





【バレない嘘は好き 嘘つきは嫌い】

2011.3.23
お題サイト様『sweetie』
雑多に5題『バレない嘘は好き 嘘つきは嫌い』
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