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【年齢操作】上級生の団と庄

六年生の団と庄!
調子のって書いてみました、てへ(*^v^*)

だんぞうは髪がくくちくらいある感じで。

若旦那書きづらい!今後多少書き方変わるかも…

食文&庄←団の文

「今日の会計委員はこれまで!」
「「「「おつかれさまでした〜」」」」

会計委員長の合図と共に本日の会計委員会がお開きとなる。

各々疲れを携えた表情で帰り支度を整え順次会計室より退出する。

会計委員長の潮江文次郎は、全ての下級生が帰るのを見届けてから帰ろうと待っていたところ、1年は組の加藤団蔵がまだ机に向かったままで居ることに気づく。

いつもの元気な顔はそこにはなく、眉をはの字にし困ったような、泣きそうな表情をしている。

「どうしたんだ、団蔵、元気がないな」
「潮江先輩…」

潤んだ瞳をこちらに向け、震えた声で自分の名前を呼ぶ。
こんなに辛そうな顔の団蔵は初めてだ。委員長として、先輩として、とても放っておける状態ではない。

「何か悩みでもあるのか?良かったら相談に乗るぞ?」
「潮江先輩…!」

団蔵の座る机の向かいに座り、目線を合わせて微笑みかけると、団蔵は少し迷ったような顔をしたが、意を決して口を開けた。

「実は…僕、庄左ヱ門のことが嫌いになっちゃったかもしれないんですっ!」
「は?」

それだけ言うと終に団蔵は声を上げて泣き出してしまった。
状況がよくわからない。
庄左ヱ門といえば・・・団蔵と同じ1年は組の学級委員のことだったか。

「ちょちょちょちょ、待て、嫌いになったって、どういうことだ?」

泣き喚く団蔵から状況を聞くために必死であやす。
しばらく泣いた後、少しおちついてきた団蔵は少しずつ状況を話し始める。

「実は・・・」

話を聞くとこうだ。
先日トイレの譲り合いで庄左ヱ門と喧嘩をして以来、掃除当番、図書館、玉子料理の好みのことと、事あるごとに取っ組み合いの喧嘩をしてしまうとのことだ。

「本当は、喧嘩なんてしたくないけど・・・庄左ヱ門と話をしていてちょっとでも話が合わないと頭がカーッとしちゃって、気がついたら取っ組み合いになってるんです。今までそんなことなかったのに・・・やっぱり、僕、庄左ヱ門のこと、嫌いになっちゃったんですかね?」

話しながら、団蔵は再び大粒の涙を流し始める。

団蔵の状況を見ながら、文次郎は、ぽりぽりと頭を掻く。

「団蔵、庄左ヱ門と喧嘩をしたくないなら、そもそも庄左ヱ門と話さなければいいんじゃないか?」
「え?」
「だって、話すから喧嘩になるんだろ?だったら言葉を交わさなければ、喧嘩になりようもないじゃないあ。だから―――」
「いやですっ!」

文次郎の言葉を遮り、団蔵は大声を出す。

「庄左ヱ門と話さなくなるなんて、絶対いやです!」

ボロボロと涙を零し、顔を真っ赤にして主張をする団蔵を見て、ははぁ、なるほど、と、文次郎は合点がいった。

「団蔵、お前は庄左ヱ門のことは嫌いじゃないぞ。庄左ヱ門のことが好きだから、喧嘩になってしまうのだろう」
「え?」

予想外の答えに団蔵は目を丸くする。

「好きだから衝突をするんだ。そいつと同じものを見て同じものを感じていたいと思うが、少しでも相手が他の事を言ったり他のことをみたりすると、一緒じゃないことが嫌になるんだろう。少しでも自分の感じてることを一緒に感じてほしい。でもそのことをうまくまだ言えないんだろうな、お前は」
「・・・」

涙で潤んだ目をこちらに向けたまま、団蔵はだまってしまっている。
文次郎はポンと団蔵の頭に手を置き、目を細める。

「今はまだ難しいかもしれないが、ゆっくり時間をかけて、伝えていけ。喧嘩だけじゃ伝わらないからな。庄左ヱ門のことが好きなら、できるだろう?」

「はいっ!」

目と顔を真っ赤にし、団蔵は元気良く返事をする。

「良い返事だ。もう大丈夫だな?」
「はいっ!ありがとうございました!潮江先輩!!」
「うむ。もう今日は遅い、早く部屋に帰ってゆっくり休め」

団蔵はぺこりと頭を下げ、パタパタと会計室から出て行く。

その後姿を見ながらフッと笑いがこぼれる。


「何、笑ってるんだよ」


後ろからいきなり声をかけられ、ドキッとする。
振り向くと、いつのまに侵入したのか、用具委員長の食満留三郎がたっていた。

「お前、いつのまに?」
「加藤団蔵が出て行った後に、な」

自分としたことが、気づかなかった・・・
チッ、と舌打をすると、右の口角を上げながら留三郎が近づいてくる。

「好きだから喧嘩ねぇ・・・」
「き、聞いてたのかよ?」

文次郎の前まで来た留三郎は、顔を近づける。

「ってことは、俺、愛されてるんだな、お前に」
「っっっ!!///」

真っ赤な顔の文次郎を見ながら、留三郎は声を上げて笑う。

「ははは、ありがとうな、文次郎!」
「う、うるさい、ばかたれぃ!」
「照れるな、俺も好きだぞ、文次郎vv」
「ば、ばかたれぃぃぃ!!」
「ほら、委員会も終わったんだ、帰るぞ」

吼える文次郎の手を取り、歩き出す。

「子供扱いするな、ばか・・・」

悪態をつきながら、微かにつないだ手をぎゅっと握り返した。

fin



あとがき
また最後が歯切れ悪いですね。。。見逃してください。
今日のニソタマを見て突発的に思いついた話ですが・・・よくわかりませんんね;
まだ10歳だし、好きだから喧嘩しちゃうってのは自分ではわからなそう。なので、もんじに気づかせてもらいました。というか、経験者は語る、みたいな。なんせ元祖ケンカップルなんで。

ちなみに団蔵の「好き」は腐的な好き・友情的な好きどちらでも可です。個人的には腐的な方を押してますがww
年齢操作庄団もいいなww


2・15追記
庄左ヱ門の漢字を全て間違えていましたので変えました;
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