久しぶりに彼とお話がないから、ほんの少しだけ厭な考えが頭をよぎった。
先日読んだ本で分かったこと。
自立ってのはまず思い切り依存してこそ、出来るものらしい。
わざと放任して子育てした子供が落ち着いて見えて、実は他の誰より言葉遅れがあった−−という話だったのだが。
その相手は別に親でなくても、幼いうちでなくてもいいらしい。
思い切り浸かってみるのがいいらしい。溺れそうだと錯覚するくらいに。
そのシステムの、なんと素晴らしきことか。
血は何よりも濃いのに、唯一無二の愛はそれよりさらに濃いどこかにあるのだ。
明日もまた続きを読もうかな。