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彼が紡ぐ言葉はいつもシンプル

その一言、二言は森の緑さえ深く僕の目に映る


姿形を変えず輝きの増すその魔法を
僕はそれまで知らなかった


呪文と言えば長いもの
そう相場は決まっているのに、響くんだ

的外れな賞賛よりも権威ある評価よりも


その手で撫でてほしいと願うんだ

奇跡なんかじゃない
希望を与えるその手で


僕もいつかなれるだろうか
彼のような光使いに

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