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ここまでが今までのあらすじ



ポツンとひとり佇む彼女の後ろから肩を叩き、

「ね、何処から来てんの?」

なるべく人当たり良さそうな口調で話し掛ければ彼女は驚きながらもぎこちない笑みを浮かべて応えた。

「え…あ…××ってとこ…から…」

第一印象は暗い子。

これが彼女とあたしの初めて交わした会話。

それから彼女とは色々あり早二年と少し。桜の花びらとか石焼き芋の歌とかイルミネーションとか共に見てきた仲な訳で。人にちょっかい出すのが好きな私は最低な性格だと自覚し始めた頃、

「今思えば、一目惚れだった……え、と、すきです、…付き合って、ください…」

二年間友達だった彼女からの告白。

勿論ちょっかいには恋心なんて持ち合わせていないものの多少の自惚れと優越感をしめたらもう後には戻れない。「友達には手を出さない」とかヘンピな自分ルールより好奇心の方が勝っちゃうわけで。

「うん、こちらこそよろしく」

めでたく恋人に。
けれども数週間後、友達としかみれない事が分かり非常によろしくない結果。うん、自分ルール大切。


色々後戻りが出来ずうんうんと悩む日々が三ヶ月と少し続く今、恋人続行中なう。
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