2月24日から。あの日から。
なんという言葉を遣えばこの想いを伝えられるのか、ずっと悩んでいました。エンドレスぐるぐる。
卒団から、2週間経ちます。
その間、本当にオケのことが浮かばなかった日なんて1日もありません。
うまい言葉にしようとかそう言うことじゃないんだけど、この気持ちをどうしたら良いのか、どうやったら伝えられるのか、……全然わかんないね。
それくらい、
私の23年間遣ってきた言葉じゃ、本当に一部分だって言い表せないくらい、この4年間は鮮やかだった。
なんとか伝えたいと思って、こうやってほぼ毎日PCの前に座ってきたけど、全然だわ笑
4歳でVnに出会ってから、何かしら音楽と絡んだ人生を送ってきましたが、とりあえずここで一区切りつけようと思っています。
音楽に、Vnに、本当にたくさんの景色を見せてもらってきました。
たくさんの感情を味わわせてもらいました。
その中でも、やっぱりこの4年間は宝物です。
今回、本当は日記書くかすんごく迷ってたのですが、
これだけは、どうしても、どうしても言いたかったので、言わせてください。
「私を2ndの席に座らせてくれて、本当にありがとう。」
4年生で一番2ndパートを担ったのは私だとおもう笑
今だから言うけど、私は2ndやることに、2ndのパートトップをやることに、全く自信がありませんでした。
まず第1に、私の楽器は、2nd向きの音じゃない。もともとの持ってる音が明るく、通るというか通っちゃうというか。私の中だとやっぱり2ndというと桂さんのあの安定していて下は任せろ的な音のイメージだから、そこからいうと私の音は全く合ってない。
それから言うまでもなく技術。私、音程全然良くないし、リズムも駄目駄目だし、安定感なんて全然ないの。
あとね、これが一番かな、自信ないからそこからくるやつなんだけど、「2nd」というパートに対しての劣等感というか。
他パートが選曲会とかで、「音源聴いても聴こえない。美味しくない。」とか、「ずっと2ndだから、美味しいやつやらせてあげたい」とかいう言葉を聞くたびに、もちろん管楽器はの2ndとはちがうのかもしれないけど、自分の中でなんか引っ掛かってて。
それは、私はずっと2ndですけど!怒、というよりはどちらかというと、2ndもなかなか美味しいんだぞ!メロディハモるの楽しいんだぞ!って言いたいのになんか言えない自分が何だか無性に虚しくというか、情けなくなって……。
自分でやりたいって言ったの、2ndトップ。
流れもなんとなくあったけど、でもそうじゃなくてちゃんと自分で選んだの。
でもね、自信がないから、なんか本当に全然堂々と胸張ってあそこのあの席座れなかったの。
春合宿で、しかもガイーヌで、その自身の無さからくる不安が爆発して笑、隣のふかいくんを困らせたりもした。(懐かしい笑)
ばかでしょ?笑
2ndトップになるときに誓ったんだ、
やるなら、2ndトップになるために楽器を 始め、今まで続けてきたんだ、って言えるくらいになろうって。
どんな音が飛んできても、ちゃんとつけられるようになろうって。
どんな音がどこから飛んできても、ちゃんと音を溶かして、会場を魅せられるように、お客さんの心に共鳴するように届かせられるようになろうって。
でも理想ばっかりが遠くって、自分との間には途方もないような距離があるように感じられて、別に誰からとかそういうのじゃ全然ないんだけど、プレッシャーに何度となく泣かされた笑
でも、今は本当に心から言える。
ありがとう。
私を2ndトップにしてくれて。
私はあの、指揮者と弦トップとサイドしか見えない笑、あの席から、本当に沢山の景色を見せてもらいました。
管楽器も打楽器も誰一人見えないけれど、私はあの席(&あやっちの席w)、本当に特等席だったと思っています。
オケの真ん中。
みんなの音が集まってくるところ。
全然みんなのことは見えないけれど、みんなの音は一番聴かせてもらえたよ。
オケの真ん中。
みんなの音が出会って溶ける場所。
本当に特等席でした。
あの席に座らせてくれて本当に本当にありがとう。
2ndのトップなのに、他パートの後輩からオケコン5楽のめぐさん大好きでした!って言ってもらえたり、トリスタンのgliss.の色っぽさたまりません!とコメントもらったり、ショス5の3楽冒頭ずっと見てました超格好よかったです!と言ってもらえたり、自信ないの見破られてどんな音出したいのか何度も話して一緒にペア練してくれる仲間がいたり。
そしてなによりも、終わった後、私大学入ってから初めて2ndの楽しさ美味しさに気付きました!そしたらオケの一員として 演奏するということがどういうことなのか、分かってきてオケがどんどん楽しくなりました、って言ってもらえたこと。
まさかあの狭い和光の楽屋の前で胴上げされるなんて思ってもみませんでした。笑
この4年間、23年間の感謝が大好きなみなさんの心に届くように、卒演にむけて全力で頑張ってきましたが、頑張れば頑張るほど、またたくさんのものをもらってしまいました。
本当はね、みんなにちゃんと色々、この色々をちゃんと、伝えたいんです。
いつもは、この想いを表す言葉は私の中には見つからなくて、だから私はまた楽器を手に取っちゃうんだろうなって、誤魔化してきた。
でもね、今回はそれじゃなだめな気がするんだよね。
そめきが本番前日「4年生は明日ちゃんと終わらせようね」って言ってたの、正直結構グサッてきた。
だからできる限り頑張ってみたんだけど、
4年間を思い出そうとしたり、みんなの顔を思い浮かべようとすると、目の奥が、つーんってする。
全然言葉にならないの。
途方に暮れている間に、伝えたい気持ちだけがどんどんどんどん膨れ上がって、喉の奥をぴーんって、鋭く鋭くて突き刺してくるかんじです。
きゅっ……て胸の奥を掴まれて苦しいくらい。痛いくらい。
だからね、この気持ちは、伝えられるようになるまで、もう少し時間をください。
追いコンで伝えられるかな?
あの日、弓は弦から離れたかもしれないけれど、あと20日間、この余韻をどう響かせられるか……、ちゃんと終わらせられるように頑張ります。
2月24日、大寒波の中あの彼方(和光)まで足を運んでくださった方々、メッセージをくださった方々、心の中で静かにエールを送ってくださった方々、本当にありがとうございました。
私の大切な人たちに、割れんばかりの拍手をありがとうございました!