ぬーん。

文句あるなら上がれよって言われるかもしれないけど、
これはあくまでも私の率直な感想だから、
これ読んで気分を害する方がいたら申し訳ないけど、
昨日のことは現実としてしっかり見つめないといけないはずだから書く。

神様がものすげぇライブをやってのけてそれを目の当たりにして、
正直最初からthe GazettEはドームでやれる力量じゃないって思ってた私は
昨日のライブを見逃したくなかった半面、
これで最後になるかもしれないって思ってたんだ。

昔みたいに東京ドームは凄い場所じゃなくなったんだな。
今の若い子には東京ドームでやれたって事実だけで
the GazettEの夢が叶って良かった良かったって思えるのかな。
あんなにスペース潰して、２階は完全に使ってなくて、
ドームは夢のまま夢で終わってるじゃん。
ルキさんが言ってた夢ってのは、ドームで『やれる』バンドになりたいってことじゃないの？
そこらのホールやアリーナじゃ収容しきれない人数が欲してるバンドだけがやれる場所だと思ってた。
動員だけが大事じゃない。
でもバンド自体は勿論いい意味でもあるけど何も変わってないのに
ドームでやれたってだけで本気で感動してたならメンバーはバカだと思う。
でも私が言ってる程度のことはメンバーも受け入れたうえだとしたら、
それはもっと深刻な問題だと思う。
つまり、周りがバカにしようが本人がどこまでも信念貫くのは許せるけど、
納得してないのに納得したふりして泣けないのに涙誘って
どこまでも取り繕ってどこまでも綺麗事だけで偽るなら、
こんな茶番はないって思うってこと。

残念だけど私には後者に見えた。
あの状況で『失敗だった』なんて言えるはずもないけど、
ルキさんのMCや姿から何にも伝わるものがなかったんだもん。
声援は凄かったし、一体感は感じたし、皆かっこ良かったよ。
あの日のライブがいつものライブだったら、単に普通に楽しかったと思う。
でも東京ドームだよ。
そんだけ、やりたかったんだ、夢だったんだって言うくせに
何であんなに何も伝わってこなかったんだろう。
麗はね、少し違うなって思った。
それは武道館の時から凄く感じていて、麗なりに覚悟決めたというか、
腹括った感じの気合いが伝わってきて感慨深いものはあったの。

でもね…それでもやっぱり。
ライブ自体よりバンド自体が口ほどにもなさすぎる。
最近は感じなかったけど、去年散々感じてたバンドの他力本願さが増長してた。
the GazettEには引き付けるパワーがない。
音楽シーンやファンに多くを求め過ぎで、自分らが究極に未熟である自覚がない。

the GazettEの曲が大好きだしライブが楽しかった。
でも、少し深入りしちゃったのかもしれないな。
悪い言い方をすれば、深く深く掘り下げても何にも得るものがないってことに気づいたんだ。
『あ、楽しいもっとライブ行きたい』ってなっても、
どこまで行っても入口と同じだったというか。
いくら景観が変わろうが、満たされないのは肝心のバンド自身が進歩しないから。
東京ドームは通過儀礼じゃない。
枯詩を歌おうが響かないもんは響かないし、
枯詩を歌わなくても繋がってるものはあるはず。
the GazettEは楽しいけど、私に何かを与えてくれる存在じゃない。

元々そういったことは期待してないけど、せめて楽しく在って欲しい。
茶番はやめて欲しい。

『思い入れ』

私はthe GazettEに何の思い入れもないことに気づいた。
元アンチだし新規だし、核となる心からの情熱とか愛とか、
そんなもんはなくてただひたすら楽しいから好きだった。
タイミングが悪かった。
思い入れも年季も入りまくりな神様のせい。
ガゼに対して私なんでこんな下手くそなバンド好きなんだっけ？くらいに思えた。

来年は、ガゼの有り難みがわかるよう、ライブの頻度を落とそう。
こんなガッカリしたまま上がりたくない。
ファンも、いつもいつも『最高！』で終わらせるんじゃなく、
大好きなバンドなら厳しく指摘することも大事。

『俺らが信じるのはお前らだけだから』

この言葉は良かった。
本心ならね。
でも私はthe GazettEを今は信じられない。
もう無理、なのか、まだ変われる、のかどっちなんだろう。

とりあえず、悔しいドームだったね。