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ネタ

あれ?この前もこんな感じで誰か捕まって無かった?あ、そうそう、うちのエースが捕まってたわ。めっちゃ余裕そうに見えるかもしれないけど、僕ピンチ。いやぁ、驚いた。いきなり背後から狙われるとは思って無かったから。だって、いきなり、本当いきなり背後から鉄パイプをはい、今から殴るよー。って構えているお兄さんが立ってるわけ。そりゃ驚くでしょう、くそ、エロゲに集中してなきゃ良かった。だっていいところだったんだもん、あと少しで主人公に挿入出来そうだったのにさ、なんて邪魔をしてくれるんだ。本当怒るよ。
頭直撃かと思うじゃん、僕はそこらのちんぴらのようにひゃっほーいしている人間じゃないからそう簡単にはやられねぇぜ。ギリギリでかわして、かわいい女の子の身体見てたのに、ちくしょ。男の顔を見たら、どっかで見たことある顔なんだよね。僕記憶力くそだからさぁ、高校生の時ね、まだこちらの世界へ足を一歩も踏み入れないピュアの僕の成績は下から数えた方が早かった。同じ高校だったボスに、苦笑いつーよりも、ドン引きされるぐらい悲惨だっのさ。だって日本から離れる気一切無かったピュアな僕は英語なんて勉強する必要が無かったもん、まずシャーペンを握りたく無かったし、日本語以外を聞きたくなかったわけ。


本当誰だっけー?思い出せないんだよねぇ。
でも知ってる人だよ、絶対。この裏社会の人間だって。高級感漂わせるスーツきやがって、イケメンか。あ、イケメンだったわ。
黒髪の癖っ毛、やる気なさそうな目。

「あ、思い出した、君梟谷の赤葦でしょう?」

本当イケメンだな、羨ましいぜ。
でも何で梟谷がここにいるんだい?だって君達今海外にいるって言ってたよ、しかも赤葦さん登場とか、映画かよ。あ、違うね、分かってる。物騒だね、鉄パイプ片手に向き合うって、殺る気満々じゃん、僕まだ調子こいた事やってないんだけどなぁ、もしかして捕まえにきた?やだ、この前目付けていた組織に捕まった瑛太君を思い出す。ダサかったなぁ、って言ったら顔面ケーキ食らった。
死ぬかと思ったわ。窒息死だよ、あれ。

僕も捕まっちゃうのかな?うわ、やだ、困る。だって瑛太君が捕まっただけでもボスからのお説教だったんだ、もしここで僕が捕まったらお説教タイムプラス6時間ぐらいなんじゃないの?うわ、死ぬ。

「背中ガラ空きでしたよ」

「いや、一般人をいきなり鉄パイプで殴ろうとしていた奴に言われたくないんですけど、ガラ空きなのは当たり前じゃん」

「一般人ねぇ、鴉原の蒼崎さんが何を仰っているんですか。一般人だったら俺も襲わないです」

顔バレしてるじゃん、僕。
青葉城西でも分からなかったのに、流石梟谷。君達の情報網はすげぇよ、こんな可愛い梓君を瞬時に把握出来ちゃうなんて、今度デートしようぜ、血を流すデートじゃない、健全なデートだよ。
にしてもこれはやばい状況で、今日の僕は何も持ってません、持ってるのはエロゲのソフトだけ、だってOFF、今日唯一のお休みだったの、だから新しいエロゲ欲しくて歩いてたのに、休み返せや。携帯と財布しかねぇや。どうしよう、ここで、はい、戦じゃああ。ってなっても逃げることしかできねぇわ。くそ、俺にインカムくれよ、誰か助けて。ヒーロー。ヒーローいねぇの?鴉原には。

「まぁまぁ、落ち着けって、まず鉄パイプ地面にステイさせよう、僕今日は本当何も持ってないの、君と殺り合おうとも思ってないの、優雅な休みだった訳」

「落ち着いてますよ」

「どこが?鉄パイプ握ってる時点でファンキーボーイだから、バカじゃないの?警察のお世話になりたいの?だからね、ほら、なに?僕に用でもあったの?それともたまたま僕がエロゲで楽しんでいる所を見つけちゃってとりあえず襲っておこうかな?でも思った?」

まじファンキーだな、おい。

「偶然では無いですよ。ちょっと用事があって後をつけさせてもらいました。」

「赤葦さんって何歳?僕敬語苦手だから、年上だろうが年下だろうが敬語使わないで欲しいんだよね」

「22です」

「なーんだ、同級生じゃーん」

用事つうのは多分鴉原の情報かな?生憎僕は情報持ってないんだよね、ボスからもお前は口軽いから必要最低限以外の事しか教えないって言われたし、僕も情報を与えないで。って言っといた。だから無駄無駄。おら、吐けよ。って言われても胃の中のモノしか吐けない、今ならもれなく胃酸付き。朝から何も食べてないからこれからランチでもしようと思っていた所だから
。でもよくこんな真昼間にこんな大通りで鉄パイプ持ってこれたね、通報されねぇの?いや、それとも、赤葦何気高校生に見られてもいい、あ、ちょっとギリギリゾーンだな、だから高校生の悪ふざけなのかな?って思ってスルーなんたろう。

さて、どうしようか。困った。

「先日白鳥沢の情報をハッキングしたよね、その時にね、ちょっとうちの情報もあったの、だからお仕置きしてこいって言われたから来た」

「それ僕関係無いんですけど、やった本人に言ってくれよー。僕がハッキング出来ると思いで?」

「やった人物も分かってるからあえて蒼崎のところに来たんじゃないか」

「まずは僕を捕まえて仲間を誘き出そうとでも?無理無理やめといた方がいいよ、僕一人捕まった所でうちは動かないから」

「でも以前篠久保が捕まった時動いたよね」

「わーすげぇな、そんな情報も知ってるんだ、驚き。でもそう簡単に僕捕まえようとしても無駄だよ、何も持ってないけど、逃げ足だけは速ぇから」

「今日鴉原はOFFらしいね」

だから何で知ってるんだよ。確かにみんなOFFさ。瑛太君と茄智ちゃんはデートしてくるとか言ってどっか行ったし、蒼空君は行きたいライブ行ったし、茶葉と大倉は買い物に行ったし、彰弥君は死んだように眠って起こしたら殺すって言われたぐらい。ボスは何やってるか分からないけどキャバクラにでも行ってるんじゃない?あ、でもボスは年下大好きだからキャバクラのお姉さんのところには行かないか。じゃあどこ?まさか小学校とか?うわ、ドン引き。
つーのは嘘で、鴉原の情報をここまで知っている赤葦さんって凄いのね、僕驚いて何も言えない、言うけど。

「つまりOFFの僕達を梟谷が襲いに来たって事でファイナルアンサー?」

「簡単に言えばそう」

「ふーん。残念だなぁ、うちのバカ共はそう簡単にOFFを満喫しないよ。だって仕事中毒者だもん。OFFを満喫してるのは僕だけ」

「へぇ、つまり働いているってこと?」

「まず、瑛太君、あ、一番のエースね、瑛太君と茄智ちゃんはデートしています、その場所はなんと東京です、そして蒼空君、四番は東京までライブに行くと入ってました、そして茶葉の六番と大倉の七番は東京までわざわざ買い物に行きました。この意味分かるー?赤葦さん頭良さそうだから分かるでしょ?」

「宮城にいるのは蒼崎だけ?」

「さぁ?どうだろう、他は知らないよー。だって一番やべぇ2人の行動なんて知ろうとしたら胃に穴あく」

ふふふと笑うと赤葦さんの表情が固くなる。残念、本当残念、結構前から梟谷が宮城に来ることはわかってたから、だから情報屋といってもいいぐらい情報を持っている蒼空君が今日梟谷が宮城にいるって教えてくれた、だからわざと今日僕達はOFFになったわけ。全部分かってることだから。まぁ、僕はこの唯一のOFFをエロゲを買う為にお外に出たわけ、まさか本当に梟谷がいるとは思わなかったさ、こんな真昼間に。せめて夜襲ってくるのかなぁ?って思ったら真逆でしたね、流石っす。
多分今頃東京組は梟谷のアジトにいるんじゃかいかな?まだ携帯にはメッセージ来てないから突入とはいってないだろうけど。

「ちなみさ、宮城には誰来てるの?木兎さん?木葉さん?」

「木兎さんと俺だけ、他は待機」

「2人で僕達を襲おうと思ってたー?すげぇ、なめられてね?僕達。まぁ、木兎さん腕は全国区でも有名だから2人でも殺れるっちゃー殺れるかぁ、でも鴉原だよ?そう簡単に殺られる器じゃないのは存じてるだろ。だったらもっと仲間を呼んでおかないと」

「強気だね、そうやって強気でいる人間を一番虐めたくなる、泣かせたくなるよね」

「きゃ、ドエス。赤葦さんとは話が合いそうだ。僕もいつも強気でツンツンしている人間を自分の手で弱らせて最後には泣かせで僕の言うこと聞くように調教するのだーいすき」

「話が合いそうだ。今回は俺かな、蒼崎を俺の下で泣かせるのは」

「いやーん、犯されちゃーう。赤葦さんみたいに整った顔を滅茶苦茶にしたい願望強いから負けたくないかなぁ。」

場所変わり路地裏。
紙に書かれた住所に向かう長身で黒髪の男。スーツでは無くラフな格好で辺りを見渡す。確かここら辺だったような気がする、住所と携帯ナビを交互に見る、辺りは味あるお店が多く、常連客が並んでいる。
ひっそり立つ歴史を感じるが綺麗なマンションが目の前に現れる。ここだ。と玄関に入るとセキュリティがかかってて入れない。4桁の数字を入れるとオートロックが解除され、4階まで階段をのぼる。
4階の一番奥の部屋にお目当の人間はいる。

ピンポンを押すか?
いや、待て。と。ドアノブを数回回すと、カチャとドアが開く。オートロックのマンションとはいえ、不用心すぎる。静かにドアを開き、靴を脱ぎ中へ入る。1LDKの部屋の奥のベットに膨らみがある。
布団から出る細い腕、手の中には携帯が握られている、チカチカとランプが点灯している、真っ暗な画面に触れると数十件のメッセージが送られて来ていた。ソファに投げ捨てられたスーツ、テーブルの上には灰皿満タンに煙草の吸殻があった。
綺麗とは言えない部屋の中、足の踏み場はあるが、服があちらこちらに散らばっている、帰っても疲れて掃除する気力が無いのか。

「桐谷さん、起きて下さい」

身体を揺さぶっても応答が無い。生きているのか死んでいるのか分からない程静かな寝息。
頬を軽く叩いても無反応、ため息を吐き、寝ている桐谷の上に覆い被さり、顔を近付け、耳元で起きて下さいと囁く。それでも起きようとしないので、布団を剥ぎ取り、服の中に手を入れていく。冷たい手が触れるたびにビクビクと肩が揺れる。

「起きて下さい、じゃないと、襲っちゃいますよ?」

薄っすらと目を開けると、整った顔が目の前にあった。寝起きが最悪な桐谷は眉間にシワを寄せ、小さく舌打ちをし、布団の近くにあったメガネをかける。

「何で影山がいるの?」

「遊びに来ました」

「いい迷惑なんだけど、今何時?てかなにこのメッセージの件数」

携帯を開きメッセージを確認する。
蒼崎からのメッセージが多数を占めており、梟谷の赤葦が宮城にいると、僕ピンチ、助けて。と書いてある、しかも1時間前に。メッセージで起きれると思ってんのか?こいつ。

「てか、影山邪魔。早く退いて」

「うっす」

影山は桐谷の上から退き、キッチンに向かい、慣れた手つきでお湯を沸かす。桐谷が寝起きにコーヒーを飲むことを知っているかのように。そして桐谷も冷蔵庫の中に影山が好きなぐんぐんヨーグルトが入っている。
お湯が沸き、コーヒーを淹れていると、あ、と思い出したかのように口を開く。

「及川さんに会ったらしいですね」

及川という名前にまた舌打ちをし、会ったと答えると、コーヒーとぐんぐんヨーグルトを持って桐谷の元へ行く。

「勧誘されちゃいました?」

「断った。鴉原以外は興味ないって言ったから」

いまだ起き上がらず、もそもそ手を動かし、煙草を探す。寝たばこは危険ですよ、煙草を机の上に置く。また舌打ちをするが起きようとしない。
及川という名前に、眉間にシワが寄る。

「あの人苦手なタイプだわ」

「あー。桐谷さんには合わないタイプっすね」

「うん、あの笑顔の裏で考えている事がえげつない。てか仲間優先つーのがどうも気に食わない、鴉原も仲間を優先にするけど、城西ほどじゃないし、支障をきたすんだったら仲間を見捨てる事だって出来る。でも城西はそれを許さないでしょう。何があっても仲間を助けろとかそーゆうの無理」

だって信じた所で裏切られる事もある。信頼している人間がいつ裏切るか分からない世界。必要最低限信じてはいけない。影山と桐谷の恩師はそう言い続けた。影山と桐谷は同じ施設で育った。
その施設は幼い子供から10代半ばの子供を人体実験をする施設だった、珍しい瞳の色を持つ2人、施設のトップは2人を気に入り、実験をした。地獄のような施設で育った2人は自分達を守る為に様々の事をした。施設を壊す為にはどうしたらいいか?
タイミングを見計らえ、タイミングをミスったら一生外の空気は吸えないと思え。戦闘能力はそこらの人間よりは遥か上だった。実験をする人間はただの人間、2人に敵う戦闘能力は持ち合わせていない。もしかしたらマフィアと手を組んで襲ってくるかもしれない。2人対何百人だろと関係ない。

この腐った施設を壊すには理由なんて必要ない。
2人は実験室に入る、施錠され、出口は塞がれた状態、今日も身体が悲鳴をあげる実験をされるのか。と思ったが今日は違う。今日はお前らを殺す為にはわざとこの部屋に入った。
隠し持ったナイフでまずは背後にいた人間の首を斬る、ブシャと勢いよく血で汚れる床、素早く鍵を奪い、ポケットにしまう、影山は真正面の男数人を同じく首を斬り、倒れた瞬間心臓にとどめの一撃をさす。桐谷といえば、コンピューター室でパソコンをいじり、職員が多くいる部屋を外部から施錠し、以前設置しといた猛毒ガスを部屋中に撒き散らす。隠しカメラは全部通信オフにした為機能していない。
コンピューター室から出て、影山と一緒に外に出る。2人はひたすら逃げた、ニュースに取り上げられるほどの事件を起こしたのだから。犯人はいまだ逃走中、あやゆる所に警察が立っている。こんな血だらけの人間はすぐに警察に捕まる。

その時に出会ったのが恩師。
恩師は2人を匿って、人間として育ててくれた。しかし恩師は殺された。2人の目の前で。誰に殺されたかは分からないが、声だけ聞いた。あの透き通る声。10年後にこの世界に入るまで忘れなかった声。
その声を以前桐谷は豪華客船の一戦で聞いた、脳内に響く男の声と10年前の声が一致したから。
影山にはまだ言っていない。

言ったら影山は1人でアジトに向かってしまう。それだけは避けたい。

「影山は及川さんと話した事ある?」

「んまぁ、ぼちぼちっすね。なんか気に入られちゃったらしくて、トビオちゃんって呼ばれてます」

「ふーん。どっかで聞いた事ない?あの人の声」

「引っかかってるんすけど、思い出せねぇっす」

そのまま思い出さなくていいよ。
せっかくコーヒーを淹れてくれたので、起き上がり、コーヒーを飲もうとするが、影山が桐谷の腕を握り、そのまま、また覆い被さる。
メガネを外し、首元に顔を埋める。首筋を下から上へ舐める。鳥肌がたったのを見てもう一度舐める。

「ちょっと」

「やりてぇっす」

「はぁ?」

「及川さんに気に入られているのがムカつきます。あんたは俺だけを見てくれればいいのに。及川さんを見ないでください」

「見てねぇし。てか痕残すな、あー。もう。」

「及川さんには渡さねぇ」

首筋に赤い痕を残し、シャツの中に手をいれ、胸の飾りを触れ、少し強めに握る。あ、と桐谷の声が漏れる。唇を重ね、軽いキスから舌が絡み合う深いキス。身体が熱くなってくるのが嫌でも分かる。
やっと唇が離れるとどちらか分からない唾液が2人の口からいとをひく。

「嫉妬?」

クスクス笑う桐谷、そっと影山の首に腕を回す。むっと桐谷を見て、空いているもう一つの手でスボンを脱がせ下着の上から刺激する。

「あんたを抱いていいのは俺だけっす」

「そうだね、お前だけだよ、こんな俺を抱くのは」

太ももに刻まれた0505の数字を撫で回す。そして、下着を脱がし、直接触れる。既に勃ち上がったのを見て今度は影山が笑う。

「暫くやって無かったんで可愛がってあげます」

「程々にしろよ、トビオ」

ちょっと、全シカトですか?うちの組織は?瑛太君と蒼空君はえ?今東京だから助けられないんですけど。ってきた後に明らかに東京満喫してます写真を送ってきやがった。握力60超えだったらこのスマホを粉々にしていたが僕にそんな力は無い。
彰弥君なんかはメッセージさえ見てないでしょうね、無反応、折り返し電話の一本すらない。なにこれ?え?まじで寝てるの 、あいつ。
くそ、赤葦さん足速い、逃げ切れるかな?いや、捕まったら終わりだろ、僕。意地でも逃げないといけない宿命つーやつ?
人気の少ない路地裏に入り、くねくねした道を走る。走るー走るーあーずーにゃん。

鼻歌の気力もねぇ。
とりあえず逃げる、エロゲを抱えて逃げる。

おっと待って、逃げているが、ここ城西の区域じゃねぇかよ、ちくしょ。なんつー場所に入っちまったんだ、僕。アホか。でも城西の人間がいるとは限らない。むしろこの前助けてあげたんだから僕を今助けてほしいぐらいなんですけど。
誰か通らないの?たまたまエロゲ買いに来た人とかさ、ほらほら。

ん?あの髪型知ってる。嘘、お前神様なんじゃねぇの?

「らっきょベッド、らっきょ、らっきょ、お前らっきょだろ、ちょっと助けろ、まじで助けて、助けて下さい、お願いします」

「はぁ、え?鴉原の」

「はぁ?じゃねぇよ、TPOわきまえろや、って違う、空気読んで。今僕追われてるよね、助けてよ、僕もう息切れだよ、ハァハァ通り越してゼェゼェ、あぁ、これ絶対あいつらの副流煙のせいだって、くそ」

「走りながらそこまで喋れるんだったら副流煙の被害少なそうだよね」

「だまらっしゃい、赤葦」

たまたま通った金田一と言ったか?金田一がたまたま持っていた何の意味もない棒を奪い、やっと武器を手に入れた。くるくる回し、うん、悪くないね。
走る足を止めて、赤葦さんを見る、きゃー。あっちも鉄パイプ回しちゃってるよ、殺る気満々?金田一も巻き込んでもいいかな、いいよね、だって金田一だもん。

「金田一君だっけ?死にたく無かったら離れろー。あとこの事は君達のボスには内緒で頼む」

金田一は何も言わずにただ僕たちを見ている。やっべ、殺しちゃダメそうだけど、手抜いたら殺されるわな、これ。だって赤葦さん殺気ブンブン飛ばしてるもん、発情期ですか?この野郎、溜まってるならいいエロゲ貸してあげるよ、僕のオススメ、素人でも簡単、ツンデレ彼女の落としかた、気持ちよくしてデレを見せてあげよう。つーやつ。あれは萌えた。だっていつもツンツンしている彼女がセックスするともっと、そこ、あぁああ。てきな感じで喘ぐから興奮するよね、男だったら誰でも反応するわ。

急所は狙わず、足とかを狙うけど、赤葦さんは急所狙ってくるよねぇ、ほんと加減を知って。

クソ、本気出さないといけない感じ?
しゃーない、何回も言っているような気がするが、まだ死にたく無い。

ギュッと強く棒を握る。気絶させるぐらいだったらいいよね?

「そこまで」

「叔君だ、あれ?叔君なんでスーツ着てるの?今日仕事だった?」

「まぁ、仕事っちゃ仕事。赤葦も鉄パイプ捨てて、木兎さんとは話つけたからもう引けって言ってたよ」

「木兎さんは?」

「見知らぬ土地で迷子になってるんじゃない?そのうち聞こえてくるよ、遠吠えが」

赤葦さんは携帯を出し、ため息を吐きながら多分木兎さんと話しているんだと思う。恐る恐る叔君を見る。だって怒ってたら説教何時間コース?やだよ、でもなーんも僕やってないし。あ、でも殺り合いになっちゃいそうだったから怒ってるのかな?うわ、やだ、こわっ。叔君は金田一の方を見て、ニコリ笑う。その笑みめっは怖いわ、目笑ってないよって助言してやりたい。

「すみません、今日はここで失礼しますね」

一礼してどっか言っちゃった。

「金田一、お宅のボスに言っといて。人の物に手を出すなって」

ブワッと鳥肌たった。金田一もだ。
叔君が怒ってる。まじ怖い。

僕には叔君の言葉の意味が分からなかった。でも人の物って言うから多分鴉原なんだと思う。誰の事だろうか?僕では無いのは確か。だって僕は及川さんにちょっかいを出されていない。むしろ、お互い興味が無いから知ろうとも思わない。
聞いても答えてくれないのは分かってるけどむずむずする。

「どういう意味ですか?」

「過去の記憶を掘り下げてもあんたらには利益なんてねぇから手出すなって言ってるの。人の物に手出すとか悪趣味かよ、ほんとたち悪い。その沸いた脳みそ飛ばす」

「おこですか?叔君げきおこカムチャッカ?」

「カムチャッカだわ、分かった、ぜっっったい伝えといてね、伝えなかったらお前のアジトの壁をらっきょで埋めてやる」

「低レベルー」

「らっきょって、分かりましたよ、伝えときます」

ひょこんと叔君の前に立つと叔君は何か悩んでいた。ちょっと機嫌いいかも。

「ねぇねぇ、及川さんとなにかあったかんじー?」

「いや、なかったかんじー。なんだけど、あの人ちっとやべぇかもしれねぇわ」

「うお、まじか。そんな感じはしていたけど、やっぱ危険なんだ。瑛太君達に伝えとく?」

「いいよ、OFFの日に仕事の電話するのって嫌でしょう。だから帰って来てから作戦会議する」

「え?本当のOFFだったの?梟谷のアジト行ってたんじゃないの?」

「行ってないでしょう、多分。」

やべぇわ、普通に赤葦に嘘ついちゃった。ごめん、だって本当に行ったと思ってたから東京に。
まぁ、いいかぁ、うん。ばれねぇーべ。うん、本当今度土下座して逃走しよう。

「そーや彰弥は?」

「さぁ?音信不通。何回も電話してもただいまー留守にしておりまーす。ご用の方はピーさ。用事でもあった?」

「いや、無いけど。」

叔君はスマホをいじって僕に画像を見せる。あ、さっき僕に送ってきた瑛太君と蒼空君の画像だ、他にも茶葉がスカウトされている所の画像と大倉が巨大パフェをチャレンジする姿。なにこれ?エンジョイしすぎじゃない?いいもん、僕もこれからエロゲするから。
彰弥君だけが、画像こなかったからかな?
ピローン。

両方の携帯が鳴った。おおお、噂をすれば彰弥君だ。しかも画像付き。

あれ?隣で一緒に虫歯ポーズしているのは鳥野の影山じゃない。え?え?え?ん?僕にはよく分からないから叔君見たが叔君も混乱しているみたい。は?え?ん?と僕と同じ事を言っている。
にしてもきわどいな、可愛いと言われてもしゃーないよ、これ。妹の茄智ちゃんに送ったら発狂もんだよ、これ。

「あとで事情聴取」

「ほどほどにね」

妄想




お久しぶりです、生きてます。はい、生きてます。本日友達とカラオケに行ってきたのですが、ライブ波に騒ぎました。PVを見て踊って踊って踊って同じバンドさんのPVを連続7回踊ってました、息切れです、でも楽しかったです。今度ワンマンライブに行くので、本気で踊ってみようと思いました。ハイ、柑浪です。いやぁ、忙しいっすね。携帯でネタをちょこちょこ書いてたのですが、妄想ってどうしてこんなにも楽しいんだろうって毎回妄想するたんびんに元気が出ます、本当妄想サンキュー。
ちょっとしたネタです。わたくしごとですが、5月にビバラロックに参戦してきます。もし夢主プラスキャラでビバラロックの自分なりのタイムテーブルを真剣に考えていたらって考えたら楽しかったので、やります。はい、妄想です。

女体化

桐谷「松川さん、4日どう行きますか?」

松川「シム、マイファス、ノーシング、ピエール中野、フォーリミ、ゲス、ドラゴンアッシュ、トータルファット、テンフィで行こうと思ってるんだけど、ピエールとフォーリミが被ってるんだよね」

桐谷「そうなんですよ、あとシムとマイファスが続けてなんで、シムをとるかマイファスをとるかで迷ってるんです」

松川「それ分かるわ、50分終わりの50分始まりだろう、ダッシュしても間に合わねぇ」

桐谷「ステージが違うから困りました。ああ、どうしよう、シムのしめがブラッシュブラッシュブラッシュだったら離れられない。でもマイファスも最初から聞きたい」

松川「俺さぁ、ワニマも見てぇんだよなぁ。今回きついわ、影分身つかえねぇかな」

七瀬「君たち4日で悩んでたら5日どうするの?」

花巻「クリープ、フォーリミ、キュウソ、オーラル、ユニゾン、ヒトリエ、ママ、フレデリック、ブルエン」

桐谷「夜の本気ダンスも捨てられない」

松川「ラスト、テレホンズじゃねぇか、体力もたねぇ」

七瀬「うち、ワニマ行くんで、松川さんシムの実況頼みました、通話の状態で伝えて下さい、ワニマは任せて下さい」

松川「できるわけねぇべ」

桐谷「うーーーん、ピエール中野はメトロでも会えるからなぁ、でも見たい聞きたいドラムを感じたい。ああああああ、どうしよう本当にどうしよう。わたしにシムかマイファスどっちも選べない、だってどっちもフルで参戦したい」

松川「わかるわ、その気持ちすげぇ分かる」

及川「岩ちゃん、あの作戦会議白熱しているんだが、申し訳ないぐらいに白熱しているんだが、部活を始めたい」

岩泉「今、部活始めるって言ったら殺されるぞ」

及川「そうなんだよ、あんな真剣にタイムテーブルを考えているなんて、試合以上の白熱を感じられる。怖いわ」


桐谷と松川、花巻、七瀬はよくフェスに行ってたらいいなぁと思いました。桐谷と松川は好きなバンドが被ってて話が合う。CDの貸し借りをお互いしていたらいいなぁと思いました。もし夢主プラス城西バレー部男子でカラオケ行ったら楽しそう。
あぁ、本当妄想って楽しい。

ロック好きの4人はひたすらロックを歌ってたらいいなぁ。
松川と桐谷はよくツインボーカルの曲を歌って高得点出していたら美味しい。

花巻先輩は英語系が強そう。
ワンオク、マンウィズ、ドロス、シム、マイファス
すげぇえええええ、花巻すげぇえええってなる環境をドヤ顔で歌ってくれたら最高。
松川先輩は
テンフィやトータルファット、ドラゴンアッシュ、ホルモン
シャウトすげええええええってなる。そして十八番は凛として時雨。どこからそんな高音が出るんですかあああああ????ってなっていたら更においしい。
桐谷も、ワンオク、マイファス、ラッド、時にはオーラル、カナブーン、グドモ。
七瀬はフォーリミ、キュウソ、アルカラ、ゲス、キートーク

4人のキートークの「モンスターダンス」を全力で踊るのは恒例行事。

もし夢主(男)がバンドを組んでいたら
ボーカル:大久保
ギター:篠久保
ギター:蒼崎
ベース:七瀬
ドラム:桐谷

ああああああ、本当妄想楽しいよおおおおおおおおお。




携帯からネタ放り込みます。

休みだ、休み




こんにちは。夜勤明けの休みは休みじゃないんじゃ、ぼけぇええええ。と寝ずにパソコンと向き合っている私まじ元気、はい、元気です
国見ちゃん誕生日おめでとおおおおおおおお。本当無気力大好き、愛してる。国見ちゃん大好き、花マッキーと一緒に並んでいると私はうわあああああああってなる。ってぐらい大好きです。はい、元気です。
ちょっとネタ。

女体化。

「国見今日誕生日なの?」

「そうだけど。誰から聞いたの?」

「花巻さん」

「そう」

あのクソピンクめ。
国見は心底ピンク頭の先輩を恨んだ。目の前の女子はバレー部次期エースとも呼ばれている茶葉。密かに国見が好意を寄せている相手。茶葉に祝ってもらえるのは嬉しいが、恥ずかしい気持ちもある。勿論表情筋が働いていない為相手に気づかれる事はない。
茶葉は「うーん」と悩んでいる。
プレゼントは期待していない、花巻に聞くまで国見の誕生日を知らなかった訳であるし、今日プレゼントを用意していない。

「あ、そうだ。月曜日部活休みだよね」

ちょうど春休みだし

「実はね、最近できたスイーツバイキングの割引券持ってるの。一緒に行こう。甘いの好きだよね、国見」

「知ってたんだ」

「そりゃ部活終わりによく甘いの食べてたから好きなのかなって思って。じゃあ月曜日、詳しくは連絡するね」

そういって茶葉は体育館に向かう。
多分今の俺の顔は赤い。クソ、不意打ちよくない。
しかし月曜日か。楽しみだ。


次からネタです。
ちょっとエロイので観覧注意です。




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朝になっちまった




目覚めたら違う世界だった。
確か病院勤務でやっと夜勤地獄から解放され、意識飛ばすように眠って起きていたら、なぜか懐かしい天井が目に見える。若干視力が悪かった為分からなかったが、自分の家ではない。そう、ここは実家だ。宮城にあるマンションの一室、混乱する頭で部屋中を見渡す、真っ黒のジャージ、ユニホーム。そして、机の上に積まれた教科書。今は何年だ?携帯を探す、違う違う。携帯も違う。今使っている携帯ではない。高校の時に使っていた携帯だ。

「10年前だ。」

26歳だった俺は16歳だった。


16歳。つまり高校2年生。
鴉原バレー部が全国に行き始めた黄金期。
懐かしい道を歩いていると、見覚えのあるジャージ。青葉城西だ。

でも待って。
どうしてお前が城西のジャージを着ている?お前は鳥野だった筈なのに。及川さんも岩泉さんもそう、大嫌いで敵の影山が同じジャージを着ているのに何の違和感を感じないのか?だって影山は総体予選でコート上の王様に仕上がっていた筈なのに。
分からない、意味が分からない。
影山が城西にいるって事は鳥野は?
おかしいだろう、どうして城西に行ってるんだよ、俺達に勝って全国に行った鳥野、人間関係を教えてくれた先輩達を裏切るのか?

不意に国見と目が合う。
言わないで下さい。そう言っているかのように俺を見る。
国見は中学の頃王様と呼ばれ孤独になってしまった影山を助けたかった。しかし自分の力では何とも起こらず、あの時の国見は余裕がなかった。独り言のように「王様」の言葉をチームメイトが拾い、「王様」が影山のあだ名になってしまった事。
怪物と天才の間に挟まれた及川が荒れた、影山を傷つけた。及川、岩泉の中で影山は敵として見られてしまった。どうしても変えたかった。
目覚めたら過去、2回目の高校生活。もう、影山を失いたくない。だったら周囲を巻き込んでまでも未来を変えよう。強いものを尊敬している事も分かる、だが影山は過剰に及川を求めてしまった。今度は追い込ませない、国見は注意する、必死に及川の背中を追うのもいいが、加減を知れと。一応受験生なんだ、余裕がない。
でも単細胞の影山には通じないだろう。
及川と岩泉にも言った。天才でムカつく存在かもしれない。しかし天才をうまく扱う事で全国に行ける、牛島を倒せる。天才だから嫌うお子様な考え方はやめた方がいい、全国を狙うんだったら。コート内に敵はいない、味方しかいない。敵はネット越しにしかいない。

一緒に全国行きましょうよ。

今となっては二人は笑い合っている。
なんだ、影山にもそういう顔できるんじゃないですか。国見を真っ直ぐ見て、邪魔はしない。と思った。しかし厄介な相手になってしまった。影山が城西にいる事は鴉原にも嫌だ。

天才を奪った城西。
天才を失った鳥野。

2回目の高校生は少し違った。
もしかしたら歯車は狂っている、俺はバレーをしているのか?
家にはユニホームはあった、しかしあれは鴉原のではなかった。中学のだ。じゃあ俺はバレーをしていない?そう気付いたら行動は早かった、じゃれあっている城西に背を向け、鴉原に向かう、走る、ひたすら走る。
あれ?俺の腕はこんなにも細かったっけ?
筋肉落ちてたっけ。
考えるな。俺はあの体育館で仲間とバレーをしている筈だ。

息が整う前に体育館の扉を開く。

「あれ?帰ったんじゃないの?」

蒼空だ、幼い
他にも篠久保、蒼崎、大久保、茶葉、大倉

そして

「彰弥君」

妹だった筈の茄智は男だった。
そして、セッターとして活躍していた。
2回目の俺はバレーを辞めている?親の言う通りに学業に専念しているのか?
嘘だろう。

頭が混乱する。
茄智は俺と同じ「天才」って呼ばれているの?
俺みたいに3本指に入るセッターなの?
ねぇ、答えろと。そう言いたいが言えない。今の俺はバレーを辞めているから。だってバレーをしていたらこんなに腕は細くない。筋肉だってあった。

この時俺からバレーを奪ったら、荒れ果てる。
知ってる、俺はこの時荒れてたから。及川さんに勝てなくて、周囲は俺を天才、天才と呼んだ。知らないくせに、俺がお前等以上に練習をしていた事を。恵まれた才能でいいよな。とか勝手な事言ってた事が気に食わなかった。

ごめん、なんでもないよ。と扉を開く。
2回目の高校生になって我儘を言うなら、10年前の俺の身体に戻して欲しい。


ーーー1回だけ、我儘を聞いてあげよう

夢の中でそう言われたような気がした。
目覚めたら、身体が軽かった。
ボールに触る、あぁ、知っている、知っている。この感じ、10年前の俺だ。こんなにも都合のいい事があるのか。嬉しい、またバレーが出来る。
俺は親に頭を下げて、必死に説得してバレーを続けられるようになった。




「影山が城西に?」

「あぁ、全国行った事も忘れたのかな?もし覚えていたら影山は鳥野に来るはず」


鳥野バレー部は1回目の高校生の記憶を持っていた。久しぶり、元気だったか?とそして懐かしい風景に泣きそうになっていた。もう1度このメンバーで全国に行けると思っていたから。しかし影山は現れない、いつになっても現れない。
たまたま歩いていたら城西のジャージを着た影山の姿。

影山が城西に行った事は驚いた。
あの及川と一緒にいる?
影山が城西に行った事で、城西は更に厄介な相手となってしまった。

どうするか?と悩んでいると扉が開く。

「入部届出しに来ました」

「え?」

「お久しぶりです、鳥野のみさなん」

桐谷彰弥です。
彰弥は転入届をだし、試験に合格し、先日から鳥野高校に編入した。勿論バレーをする為に。鴉原にはすでに茄智がセッターとしてポジションがあった。自分の居場所が無いのもあるが、何より今の鴉原の雰囲気を壊したくなかった。
天才を失った鳥野に興味があった。
彼等は影山飛雄の記憶があるのか?国見以外は1回目を覚えていない。もし、鳥野が1回目を覚えていたらどうなってしまうのか?影山が抜けた穴は大きい。
先ほど入部届を職員室に貰いに行きその足で体育館に向かうと、円になって話し合いをしている鳥野。彼等は記憶を持っている、盗み聞きをするつもりはなかったが、聞こえてしまった、何より1回目を覚えていた事の方が都合がいい。

扉を開けると、驚いてこちらを見る。
どうして鴉原の天才が鳥野に?しかも入部届とは。

鴉原はいいのか?

「記憶を持っててよかったです」

俺は影山のように日向を使えるか分からない。
影山同様コミュニケーションは苦手だ、しかし、セッターとしては誰にも負けない。及川さんにも、影山にも。天才がいようが、絶対的信頼がいようが関係ない。
だって彼等は1回目で俺に勝った事は5本指に収まる。
この身体を手に入れた、動き方も全部覚えている。

またバレーが出来る。違う環境で。
日向にとっては物足りないかもしれない。でも影山以上に満足させてあげる。

「今日から鳥野バレー部としてお願いします。ポジションはセッターです」

背筋が凍る感覚。
とんでも無い人間を手に入れてしまった。
日本3本指に入る天才セッター桐谷彰弥。

10年前ライバルだった人間が今日から味方。

「俺は影山のようにパワーも無いし、高さもありません、日向の速攻を有効に使えるか分かりません。だけど城西には負けたくありません、天才がいようとも絶対的信頼主将がいても関係ありません、もう一度全国行きましょう。俺はもう一度オレンジコートに立ちたい、今度は鳥野で」

「鴉原はいいのか?」

「いいんです、あっちにはあっちの環境が出来ていました。2回目の俺はバレーをしてなかったみたいで。でもバレーをもう一度やりたくて、もう一度がむしゃらにバレーがしたくて鳥野に来ました、我儘ですみません、でもバレーがしたいんです。違う環境で強くなりたい」

1回目は幼馴染に頼ってしまったから。
幼馴染がいればいいと思っていたから、だから成長出来なかった。彰弥は蒼空に頼り過ぎて成長出来なかった部分が大きい。2回目は失敗しない、自分から行動する、蒼空から卒業。2回目は鴉原が敵。

「今まで味方だった人間が敵になるって結構つらい、でも俺性格悪いんで、あっちが敵って分かった瞬間徹底的に潰したくなる。鴉原は俺がいなくても機能する。影山がいる城西を破った、王者をトップから突き落とすのって闘争心が湧きます」

「いい性格してんな」

「心強いや」





公式戦、9番の背番号を背負う。
ネット越しの敵を見る、今の城西はツーセッター。
影山、及川。
国見も彰弥を見る、貴方は影山のポジションとして機能できるのか?

なめんな、国見。
俺は全国レベルのセッターだ、そう簡単に潰れてたまるかよ。

「あれ?中学でバレー辞めたんじゃないの?」

「気のせいじゃないですか?」

「君の試合見てたけど、すごいね。天才ってやっぱりムカつく。徹底的に潰したくなるんだよねぇ」

「天才ねぇ。そりゃ最高の褒め言葉です」

潰してみろ。
俺があんたたちを潰す。


「日向頑張ろうね」

「うっす、いっぱい上げて下さいね、絶対に負けたくない」

「焦らず、興奮しない。落ち着いて。」

「すーーーはーーー」

「よし、勝ちに行こう」






逆行ネタ。

こんばんは


女体化が楽しくて楽しくてついに絶対を作りました、本当に楽しくてしゃーないです、
はい、生きてます。
設定は青葉城西バレー部です。






女体化
大久保叔
パワー:5 頭脳5 スタミナ:4
テクニック:5 スピード:3 バネ:3
女163.6センチ
男178.6センチ
自慢のDカップ。
バレー部主将、ポジションMB
美人、学年一のモテ女。
好みのタイプ:5歳以上下の女の子。
女子でも好みは変わらず、年下の女の子大好き。
塩分好き、
大きな瞳で垂れ目、すっぴんでも美人。気取らない美人、とにかく美人、年齢よりも少し上には見られがち。性格は性悪、腹の底から真っ黒。
試合中揺れる胸が男子の視線を奪う。
頭はトップクラス、学年一の成績

七瀬蒼空
パワー:3 頭脳:4 スタミナ:3
テクニック:5 スピード:4 バネ:4
男180.9センチ
女165.9センチ
安定のCカッブ、部内一美乳。
バレー部副主将、ポジションWS
好みのタイプ:まともな人。岩泉さんラブ。
特に嫌いなものは無い。
左目に3つの黒子が特徴、切れ長の目。かっこいい系女子。女子からモテる。バレンタイン女子から貰い、男子に勝つ。性格は苦労人、一番まともな人。しかし幼馴染の事になるとずれている部分がある。
頭も普通、体力も普通。平均を行く女。

篠久保瑛太
パワー:5 頭脳:4 スタミナ:5
テクニック:3 スピード:5 バネ:5
男175.6センチ
女160.6センチ
Cカップ、着痩せしやすい為脱げば凄いタイプ。
バレー部エース。ポジションWS
好きなタイプ:彼氏の茄智
メガネ女子、美人でも無く可愛い系でも無く普通、メガネっ子で勉強できるイメージを持たれているが根っこから体育会系。暴言吐き放題。特に桐谷に対する扱いは酷い、愛ゆえに。性格は大雑把で何事にも気にしないー、でも、負けず嫌い。
頭はいい、しかし大久保に勝てない。どうしても勝てない。

蒼崎梓
パワー:2 頭脳:1 スタミナ:5
テクニック:3 スピード:4 バネ:3
男164.7センチ
女149.7センチ
Dカップ、見た目によらず。
バレー部、ポジションはリベロ
好きタイプ:ワガママを聞いてくれる人
目が大きく可愛い系、背も小さく守ってあげたいようなタイプ。性格は残念、口を開いたら最後、イメージが崩れる。守ってあげたいとは真逆、コミュニケーション能力は部内一。喋ったら最後、相手は相打ちしか出来ない。
頭は悪い、進学校だが、ギリギリライン、だが気にしない。進級出来ればいい。

桐谷彰弥
パワー:2 頭脳:5 スタミナ:3
テクニック:5 スピード:5 バネ:4
男169.4センチ
女154.4センチ
自称Aカップ。真っ平らで何が悪い?
バレー部、セッター
好きなタイプ:特になし。
綺麗系、年齢よりも下に見られがち。無口で無愛想、しかし周囲からはクールと言われもてている。極度の人見知り、心を開かない限りシャッターガラガラ。胸が小さい事を悩んでいる。コーヒー大好き。痩せの大食い。バイキング?元とりますけど。ツンデレ、ツン8割、デレを見たらその日はいいことあると噂がある。頭はいい、学年1.2位を争うが、ここ最近大久保に勝てない。どうしても勝てない。あと英語いらないと思っている。運動神経部内一。


茶葉靖昭
パワー:4 頭脳:5 スタミナ:4
テクニック:4 スピード:3 バネ:3
男182.9センチ
女167.9センチ
Bカップ、もう少しでC
ポジションはMB
好きなタイプ:面白い人、コミュ力ある人
無気力代表、茶葉。目が大きく、よく可愛いのに、どうしてそんなにやる気ないの!と言われる。黙ってれば可愛い、しかし口を開くと残念な時がある。黙ってれば可愛い。テンション高い時はよく喋る、下ネタ大好き、だが無気力。野菜が好き、ベリタリアン、あとラーメン大好き、何かあるたんびにラーメン奢って下さい!と言う。小悪魔系かもしれない。
頭はいい、学年一。

大倉京治
パワー:3 頭脳:1 スタミナ:4
テクニック:5 スピード:5 バネ:4
男179.3センチ
女164.3センチ
Dカップ、そろそろEにいきそう。
ポジションはWS
好きなタイプ:自分よりも単細胞
整っているかお、センターわけの前髪が特徴。明るく常にテンションハイ、先輩にお構いなく暴言を吐ける勇者。スタイルがいい、足が長い。美脚の持ち主。生足やめろ!とよく言われるが気にしない。蒼崎同様喋ったら最後、相手は口を開けない、相打ちで終わる。しゃぶしゃぶ大好き、しゃぶしゃぶをひたすらしゃぶしゃぶしていたい。
頭は悪い、進級できればいいから、進級できればいいから、と親に言われているぐらいに頭が悪い。だが気にしない。運動神経はいい。

設定。
青葉城西女子バレー部。
強豪校。

名前は蒼空、梓は変わらず。
叔→珠里(じゅり)
瑛太→瑛(えい)
彰弥→弥生(やよい)
靖昭→愛生(あき)
京治→京(きょう)

幼馴染組
七瀬、桐谷
同じ中学
七瀬、桐谷、茶葉
北川第一中出身
大倉
おかきく四天王と言われた。
お:大倉
か:影山
き:金田一
く:国見

篠久保はバスケ部エース、双子の弟桐谷茄智とお付き合い。エースとエース同士カップルで最強とも言われている。茄智はお姉ちゃん大好き。姉に手を出す者には容赦無い。たまに姉がバスケ部に差し入れする時、ほんと、俺の姉ちゃん天使、可愛い、大好き、もうお家帰りたい、とぼやく。
桐谷(姉)は料理がうまい。
よく試合前、落ち着かない時はデザートとか作って試合の時に持っていく。試合なのに甘ったるいのよく食べれるな。と言われるが気にしない、特に篠久保。休憩中にシュークリームやらケーキやらクッキーでも何でも食べれる。試合前はキッチンにこもる。


試合終わりに観客席でシュークリームを容赦無く食べる大久保。次の試合が城西男子の時は一応応援している。男子が登場すると大久保はニヤリと笑い、シュークリームを持つ力を強め、クリームが下に落ちる。花巻が通った瞬間、狙ったかのように花巻の腕にクリームが落ちる。え?鳥フン?と思ったが、まず屋内で鳥が飛び回っているはずが無い。上を見るとドヤ顔で花巻の大好きな大好きな大好きなシュークリームを舐め回すようにむしゃぶりつく大久保の姿。花巻の額に誰もが分かるような筋が見える。
大久保も、あ、ごめんなさーい。クリーム落ちゃったぁ。とわざとらしく謝る。謝る気なんて無い、だってわざとだから。

嫌がらせだ。
花巻は見ないように、見てはいけない、見てはいけない。俺は幻を見ているんだ、試合終わって次も試合あるって言うのにシュークリームを食べている同じ学校の女バレのキャプテンを俺は知らない。
見ない。しかし嗅覚を研ぎ澄ますと微かに香る甘いシュークリームの匂い。くそぉ、どうして試合前にこうも誘惑してくるんだ。
無視だ、無視。

「花巻さーん」

返事はしないが、一度前を向いた顔をもう一度大久保に向ける。シュークリームを持つ手が手すりから伸びる。まさか落とすのか?おい、そんな事をやったらシュークリームの神様に怒られるぞ?とそれとも俺を試しているのか?こいつは何をする気だ?

「あーん」

ぎゅっと力がこもる。
クリームが垂れる、思わず口を開いて待っていると、落ちる寸前でシュークリームは大久保の口元に運ばれ、一口でシュークリームを食べる。
あぁ?と、そしてこの開いた口をどうすればいいのか?その光景を見ていた男子は笑いを抑えられていない、及川は指をさして爆笑しているぐらいだ。

「期待しちゃいましたかぁ?残念、シュークリーム食べちゃった」

「殺す」

「マッキー!目が本気だよ、やばいよ、一人ぐらい殺めた顔になってる」

大久保の行動を見ていた矢巾があぁ、胃が痛くなってきた。と泣きそうになりながら、今にも大久保とバトルのコングを鳴らそうとしている花巻を見る。どうして先輩を煽るのか。さすが性悪。
ドン。と大久保の悲鳴と手すりに頭をぶつけた音が聞こえた。先ほどの大久保の行動を見ていたのだろう、桐谷が殴っていた。
すみません。と花巻に謝り

「試合終わったら花巻さんにもあげますから、試合頑張って下さい」

あぁ、天使だ。天使がいる。
いつもは無表情なのに、天使に見える。
わざわざ俺の為に?と聞くと、多く作りすぎましたので。と少し顔を赤らめて言う。本当年に数回しか見れない貴重なデレを見れた。
大久保も大久保で、ちょっと邪魔しないでよー!と後ろでブツブツ文句言っている、花巻さんの分も食べてやるもーん。と言うとまた叩かれた。

「弥生ちゃん」

花巻が口を開く。

「結婚してくれ」

「ちょっと、マッキー!プロポーズ?ダメダメダメダメ、弥生ちゃんは俺の!お!れ!の!及川弥生になるの、だからダメ、絶対ダメ、俺は認めない」

「いや、弥生ちゃんは天使だ、俺の好物を作ってくれるなんて、神様や、もう結婚するしかねぇだろ。毎日シュークリーム作って欲しい、花巻弥生にならねぇか?」

「いや、その、だったら岩泉さんがいいです」

ブフォ!と隣で松川が吐き出す。
及川は声にならない悲鳴をあげる。
岩泉は驚いて何も言えない。
花巻は振られた。とショックを受けるが、試合終わったらシュークリームが食べれるというご褒美が待っている為そこまで落ち込まない。むしろ頑張れる。

「あーあ。及川さん振られちゃったぁ」

大久保がケラケラ笑う。
桐谷は何も言わずに後ろの席に座る。七瀬が大久保も素顔になればいいのにー。と笑う。年下が好きと言いながら好きな人には素直になれない大久保を見て、勿体無いなぁ。と。

「少しピリピリしてたからわざとシュークリーム料理したんじゃないの?」

「なるほどねぇ。場を盛り上げて少しでも緊張を解そうとしてたって事かぁ。さすが主将」

「相手が花巻さんってところは狙ったよね、絶対に、見て欲しくてやったって」

隣にいた蒼崎がからかう。
本当素直になった方がいいよ、主将ー!と叫ぶ。ピーと笛の音が聞こえる。

「勝つまでお預けですね」

「絶対勝ってやるから待ってろよ」






大久保は年下大好きとか言いながら花巻に夢中になればいいと思います。だからあえてちょっかいを出す。花巻の一つ一つを愛してしまった大久保は素直になれない。あとで後悔する、あ、こいつ女だったのか。とそこで実感する女バレメンバー。
バレンタインは義理とか言いながら、前日に桐谷に頭を下げてチョコの作り方を教わる乙女な大久保。

花巻×大久保
及川×桐谷

友達以上、恋人未満。