ミルクな日々

点滴に促進剤を混ぜていたような。
助産師さんが何か言っていたけど、どうだったかな。
息が苦しくて、頭がぼーっとしていたけど、酸素のマスクを付けてもらうと呼吸が楽になりました。

赤ちゃんの頭が見え隠れしてきてちょっと経った時だったか、周りがバタバタしはじめました。
赤ちゃんの心拍が下がっていると言っているのを聞いて、不安になりながらただ呼吸をしていました。
あとから聞いたのですが、首に臍の緒が巻き付いていたそうです。

いつからか、何人かの助産師さんか看護師さんかが私の周りに来て、呼吸やいきむタイミングを教えてくれたり、がんばれ！と声をかけてくれていました。
女の先生も来ていました。

赤ちゃん大丈夫かな……
赤ちゃんもがんばっているんだ、私もがんばらなきゃ
そう思って痛いのをこらえ、看護師さんたちが言う通りに呼吸をしていきみます。
痛くてたまらないのに、いきむタイミングはまだで、我慢している間も苦しかった。
度々、顎を引く！おへそを覗き込むように、と言われ、頭を支えてもらいながら力を入れました。
裂けそうな感じがしたけど、先生が「そうそう！ちゃんと力が入ってるよ、いいよいいよ！」と言ってくれたので、これでいいんだ、とがんばりました。

みんなの「がんばれ！」がとても励みになっていました。

いきむ時、「もう少しよ！」と言われていたけど、息を止めてからしばらく力を入れているので、思うように長くはもちません。
顔にもすごい力が入ってしまいます。
裂けそうな感じがしてからつらいのを何度か繰り返した時、呼吸を「ハッハッハッ」とするように指示されて、胸の上辺りをトントントンとされながら看護師さんも一緒にしてくれました。

そして、ようやく待ち望んだ赤ちゃんが…！！
すうっと色々なものが抜けたような感じでした。
やっと出た！という感じもしました。
今までお腹に入っていた赤ちゃん。
すぐにきれいにされて、私の胸の上に乗せられました。
すごく不思議な気分。
その時産院の人が撮ってくれた写真、旦那さんの目はうるっとしていました。



赤ちゃんと旦那さんは先に分娩室を出て、私は先生から後の処置を受けていました。
分娩室の外からは、お母さんが喜んでいる声が聞こえます。
ホッとしながらも、また痛いことをされるんだろうかとビクビクしてしまって、力を抜いてと言われたけど、こわくてなかなか力が抜けませんでした。
先生は「あれっ？」という感じで、困ったように笑っていました
縫われている感じがわかって、ちょっと痛かった。

処置が終わると、すぐにこれから入院になるお部屋に運ばれました。
ベッドに移されると、旦那さんとお母さんが見守る中、まだお乳は出ないけど、赤ちゃんにおっぱいを吸わせました。
(カンガルーケアというそうです)

初めて抱っこするので、どんな風に触ったら良いかもよくわからなくてドキドキでした。
左のおっぱいは、なんとなく吸ったような。
両方のおっぱいを吸わせて、しばらく裸の胸で赤ちゃんを暖めました。
小さな我が子をとてもいとおしく感じました。



無事生まれてきてくれてありがとう


話題:出産

４月24日、10時26分、無事出産しました
2856gの元気な女の子です



24日午前１時前、痛みでなかなか眠れずにいると、何か漏れだして…かなりの量が流れたのを感じました。
その夜「いつ破水してもおかしくないよね」と旦那さんが、厚手のバスタオルを私が寝るところの下に敷いてくれていたのですが、その数時間後のことでした。
今度こそ本当に破水だと思って、隣で寝ていた旦那さんを起こしました。

濡れた下着を替えたり、パジャマを着替えようとしている間、痛みの間隔を旦那さんがはかり始めていました。
病院に連絡すると、破水じゃない場合もある…と言われ、痛みの間隔を聞かれました。
数日前から、起きている間はしょっちゅう痛みの間隔をはかっていたのですが、その時は寝ようとしていたのでそんなこともしていなくて…とにかく痛くて眠れないでいて。
あれこれやり取りをして、家から病院まで30分くらいかかると言うと、それが心配なのと、痛みで眠れないようなら今から来てみましょうか…ということで、入院の荷物を持って、家を出ました。
電話中、すでに５分間隔だったようで、車の中では３分程になっていました。

午前２時頃病院に着き、なんとか歩いて二階のナースステーションへ。
早速ベッドに案内されると、美人でかっこいい看護師さん(多分助産師の資格を持っている看護師さん)が内診してくれて、子宮口が１cm程開いていることがわかりました。
その時水も出たので、やっぱり破水でした。
お腹がすごく痛くて、お尻の方も激痛で、時間が経つにつれてどんどんひどくなってきました。
お尻が痛いのは、赤ちゃんの頭が下がってきているからだと言われました。

痛みがくる度に時計を見て、ほんの数分おさまっている間に眠っている時もあって、一時間がなかなか経ちません。
痛みの間隔は、一定ではなくなっている感じでした。
一体どれだけの時間我慢すればいいんだろうと気が遠くなりました。

４時頃だったか、分娩室の前のベッドに移動になりました。
夜中から朝までの間に何度か内診してくれたのですが、子宮口はゆっくりだけど開いていっていて、お産は進んでいると言われました。
何回診ても変わらない人もいるからね、少しずつだけど良い感じよ、と言ってもらえました。
あの美人でかっこいい看護師さんに←←
ちなみに、内診もかなりつらいです。
膝を立てて脚を開くのも、痛みでなかなかできないし、痛いのに指を入れられるからこわいし…。

立ち会い出産を希望していたため、７時頃には、いったん家に帰っていた旦那さんを呼ぶように言われ、電話をかけました。

旦那さんが来てくれて、時々手を握ってくれたり、お水を飲ませてくれました。
あまりの痛さにうなってしまって呼吸もうまくできず、声を上げてしまっていると、助産師さんに、赤ちゃんが苦しいから声を出したらだめと言われました。
赤ちゃんに酸素を送ってあげるように、ゆっくり深呼吸するように言われ、それからは、深呼吸する事に集中しました。
そんな中“辛いのを我慢するほど早く終わる”という言葉を思い出して、頭の中でひたすら繰り返しました。

９時前、子宮口は９cmまで開き、もうすぐ分娩室に入ることに。
旦那さんが私のお母さんに連絡すると、仕事中だったはずが、すぐに駆けつけてくれました。
お母さんを見ると、なんだか安心しました。
すぐそこに居てくれると思うと、心強くて。
旦那さんがずっと一緒に居てくれたけど、安心とか心強いとかよりも、苦しんでいるところをずっと見せてしまうばかりだし、分娩室に入るまでまだ時間がかかるのか、待たせて悪いなぁという気持ちが強かったような



９時半過ぎ、いよいよ分娩室へ。
お母さんが駆けつけてすぐのことでした。
お母さんも立ち会いたかったみたいだけど、旦那さんしかだめと言われて残念がっていました

分娩室には助産師さんと私だけで、少ししてから、旦那さんが緑色の服を着て来ました。

９cmまで開いていた子宮口を、助産師さんがいっぱいまで広げました。
「ここに力を入れる」とか「大きなうんちを出すイメージ」と言われても、難しくてなかなかうまく力を入れられません。
呼吸といきむタイミングもよくわからなくなって、何度も挑戦してみたけどうまくできなかった。
そうしているうちに助産師さんからエネルギー切れと言われ、旦那さんに、お母さんにカロリーのある飲み物を買ってきてもらうように言っていました。
痛くてそれどころじゃなかったけど、前の日夜ご飯を食べてからなんにも食べていなかったので、途中で何度か旦那さんにりんごジュースを飲ませてもらいました。

がんばっていきんでいる時、助産師さんに「ここが引っ掛かってる」とぐいぐいされたのが一番つらかった…。
「ごめんね、痛いところ触ってるね」と言われながら何度もぐいぐいされて、その度に大声を出してしまいました。
膣の何か筋肉がすごい固いらしく、何か運動してた？とか、ウォーキング相当がんばった？と聞かれました。
運動は苦手だし、つわりや切迫早産で妊娠中動かな過ぎたくらいでした。
いいえと言うと、親からもらったものだろうと言われました。
良いのか悪いのかわからないけど、とにかくお産では大変でした


話題:出産