下ネタ?いや、下品なネタをいきます。
アァア、パソコン飽きたよおおおおお。早く自由になりたいよおおおおおお。






「女バレって全員処女?」


……………。え?


この間0.5秒。
主将大久保は爆笑して、隣にいる篠久保の肩をバンバン叩く。そんな篠久保はわたし彼氏いるんですけど。と睨む。その隣で必死に笑いを堪える茶葉、わたしこう見えてもモテモテなんですけどぉ。と言いながら茶葉の隣の蒼崎は、なになに?わたし達と乱交したいのー?とちょっと頭のネジが緩んだセリフを吐く。その隣で大倉はえ?誰が処女なんですか?ねぇ!今から女子トークしましょうよ、と言って他2人はこの間0.5秒で体育館から逃げる。

「でもあたし達そんな会話しないね。ちょっと楽しそうだからやろうよ!女子トーク!篠久保の彼氏の話ちょー聞きたぁい」

「うるせぇよ、ビッチ。お前ホイホイ股開いてるって聞いたんですけどー」

「やだ、あたしホイホイ股開いてませーん。あたしが可愛いからって嫉妬しないで。わたしが股を開くのは5歳以下の女の子だけ。むしろ開ける側」

「でもさぁ、瑛ちゃんってずーっと茄智くんと付き合ってるんでしょ?週何回ペースでやってるの?腰痛めてる要素見当たらないから茄智くんは優しいんだろうねぇ」

「ちょっと!なんでわたしだけなの?わたし以外にもいるでしょう、女子は!てか男子も興味本位なのか知りませんけど、正座で待機しないで下さい、練習しろよ」

「だって女バレの性事情なんて滅多に聞けねぇし、気になるじゃん」

「そうそう、七瀬と桐谷は?逃げたな」

「ちょーーーっと聞きたいんだけどさぁ、弥生ちゃんって処女でファイナルアンサー?」

「弥生のそういう話聞いた事ないよね、てか彼氏いた話も聞いた事無い。いたのかな?え?気になってきた、ちょっと呼び出そうよ、事情聴取だ」

プルルルルプルルルル

-----ただいま留守にしております。

「留守してねぇだろ、アホか!呼び出せ呼び出せ」

プルルルルプルルルル

----ただいま留守にしております。

ガチャ

「ちっす」

練習に来た京谷の両手には七瀬と桐谷が今にも逃げ出さそうな勢いで暴れている。ナイス京谷の部員の誰もが思っただろう。

「歩いてたら猛スピードで走ってたんで捕まえた。練習だろ」

「練習じゃねぇよ、どう見ても男子正座してるじゃん、これのどこか練習に見えるの?頭おかしいんじゃない?バカ、アホ、単細胞」

「あー京谷のバカ力め。絶対逃げられたのに、体力には自信あったのに。こんな空間に連れてきやがって、後で恨む。バイキング奢れや、アホ」

「まぁまぁ落ち着いて。ほら、たまにはさ、こういうコミュニケーションも必要だと思うからね」


「必要じゃないよ、部員の性事情なんて興味無いからわたしをお家に帰して」

「弥生がなくてもわたし達はあるの」

「じゃあまず主将の大久保からね」

「話聞け、死ね」

「わたしー?わたしこう見えても処女だよ。彼氏はいたけど、やっば同年代だとダメ。年下じゃないと、あ、でも花巻さんならわたしの処女奪ってもいいですよ?だってだぁい好きですもん」

「下品、ほんと下品、お家に帰して。今すぐラブホ行って花巻さんに処女奪われてこいよ」

「俺でよろしかったら是非。てか大久保って俺のこと本当好きだよな」

「うん、だぁい好き」

「あああ、本当帰りたい帰りたい帰りたい。弥生、今日のご飯何ー?」

「オムライスかハンバーグで迷ってる」

「ハンバーグがいいなぁ」

「いいよ」

「及川さんも行きたい」

「何言ってるんですか、及川さん、弥生のご飯はわたしと茄智だけのですから、他人の及川さんに弥生の手料理は食べさせてあげませーん」

「次篠久保ー。唯一の彼氏持ち」

「えー、言わないとダメ?でもまぁ、初は茄智と中学の頃、それからは週一ペース、お互い月曜日休みだから日曜日の夜やる事が多い」

「好きな体位は?」

「騎乗位」

「きゃーーーー!さすがっす!!」

「次はーあずにゃーーん。はい、僕ですね、待ってましたね、この可愛いキャラのあずにゃんはですね、ふふふふふふ、ね?ね?ね?」

「お、おう」

「ね?じゃ分からないんですけど、はい、誰が通訳呼んで」

「いや、こいつ処女だよ。」

「何でまっつんが知ってる?」

「梓の処女は俺がもらってもいい?って聞いたら顔真っ赤にして頷いてくれたから。まぁ、梓が高校卒業したら貰う予定」

「ああああ、さすがまっつんだよ、かっこいい、イケメン、素敵ーーーー」

「次は蒼空」

「発言を拒否します」

「無理」

「いやいやいや、ね?ほら、ね、うん、恥ずかしいからね、うん、その、ね」

「何恥じらってるの?岩泉さんと付き合ってるんでしょ?」

「え?」

「ん?」

「は?」


……………この間0.5秒

「弥生ちゃああああん?気付いてたの?」

「え?ん、まぁ、気付いてたけど、蒼空から言わなかったから黙ってた。ごめん」

「なにそれ!岩ちゃん初耳だよ、どうして黙ってたの?俺たち幼馴染だよね?」

「うるせぇな」

「じゃあ岩泉、やったのか?七瀬とやったのか?」

「いつ?え?やったの?」

「昨日?そういえば昨日ご飯食べに来なかったね、わたしぼっち飯久しぶりで寂しかったから影山と日向呼んだ」


「ちょっと待って、何でトビオちゃん呼んだの?俺がいるじゃん、俺。どうして他校の後輩を家に連れ込んだのさ?よりによってトビオかよ!」

「まぁ、御察しの通り昨日は岩泉さんの家に居たからご飯食べなかったけど、また影山と日向呼んだんだ」

「まぁね、たまたま会って、2人とも親が出張でいなかったらしいからご飯を外で食べようとしてたらしい、そこでわたしと会ってそのままわたしの家でご飯食べた感じかな?」

「2人泊めたのー?」

「だって21時過ぎてたし、危ないから泊めた」

「乱交プレイっすか?先輩、3Pだ、さすがっす、桐谷さんって純粋そうに見えて実は淫乱だったら美味しいっすよねぇ。いつも表情筋を動かさないのに、セックスになると自分から求めるって萌えるわ」

「しねぇよ、んなこと」

「ねぇねぇ、弥生ちゃん。弥生ちゃんは処女なの?それとも茶葉ちゃんが言うように淫乱さんなの?」

「発言を拒否します」

「あたしも気になるー、だって弥生そういう話一切しないじゃーん。あたしよく言ってるよ、今日も花巻さんかっこいいとか、実は甘党なのとか、ちょー言ってるのに弥生なーんにも言わないの、つまんなーい」

「確かにきりやんの噂とかねぇよな。告られても全部断ってるって聞くし、まぁ、大久保もだけど」

「だってあたしには花巻さん一筋だから断りますー。ホイホイ股開くビッチじゃありませーん」

「うるさいんで、花巻さん、今からこいつに告白して下さいよ、両思いのくせに告白しないとか。こっちとしてはいい迷惑ですか、いつもいつもいつも花巻さんの話聞かされるの。花巻さんが、花巻さんも、花巻さんって、花巻さん本当大好きって毎日言う」

「きゃーー、恥ずかしいから言うのやめてー」

「本当うぜぇな」

「弥生本当のこと言っちゃダメ」

「大久保さんが彼氏出来たら大久保さん目当ての男が泣きそうですね、茶葉もだけど」

「大倉も人のこと言えなくない?結構告られてるんでしょう?知ってるんだからー」

「この人情報屋か!」

「茄智に聞いても弥生の事分からねえって言ってたな。確か。好きな人いないのー?って聞いたら好きなバンドのドラムの名前言われたって」

「結婚するならあの人って決めたから」

「あー確かにあの人かっこいいよな、てかドラム叩いているとかちょーイケメンなのに、笑顔可愛いの。そのギャップに女子はやられる」

「もしかして、あのバンド?ほら、この前アルバム出した」

「そうです、松川さん知ってるんですか?」

「知ってる知ってる。だって俺も好きだから。ベースかっこよくね?クールなのに、ライブ中は上半身裸で一番はしゃいでる。いいよな」

「バンドマンに恋する桐谷。一人でライブ行っちゃうぐらいだもんね」

「すげぇ。んで?茶葉とかは彼氏いないの?」

「わたしはいないですよー。好きな人はいますよ、勿論。アタックしてるんですけど、なかなか奥手で。本当国見大好きだ、このやろーーーう!」

「まさかの国見ーー」

「可愛いじゃないですか、必死にアタックしてくる茶葉。気付かないふりして本当は今すぐ抱きたいって思ってますからね」

「ここにも両思いいたよ、オーラがピンク。なにこの部活リア充しかいないよ、岩ちゃんも、マッキーも、まっつんも国見ちゃんも!」

「ちなみに大倉は梟谷の赤葦さんと付き合ってますよ」

「え?そうなの?初耳」

「だって言ってなかったですもん。わたし頑張りましたよ、猛アタックしましたもん!そしたらオッケーもらったんですー!きゃーー嬉しいーー、遠距離でもラブラブでーーーす」

「あれれー?及川だけボッチじゃね?」

「確かにー!いいんですか、及川くーん。大好きな大好きな彼女に告白しなくても、君がうじうじしていると後輩のトビオちゃんに奪われてしまいますよー?」

「桐谷本当に彼氏いねぇのか?」

「いませんよ」

「元彼はー?」

「トビ、あ、いないです」

「え?え?え?影山なの?元彼!え?うそ、本当?いついついつ?ねぇねぇ、いつ付き合ってたの?」

「チッ」

「嘘でしょう?トビオちゃん元彼なの?」

「違います、間違えました、わたしは処女で、彼氏いない歴イコール年齢ですから」

「ほら、吐いちゃいなって。弥生だけだよ、女バレのスタメンで男いないの!いいの?青春しようよ」

「影山と接点あったのが不思議だと思ってたけど、元彼だったら納得するかも」

「きりやーん、言ってやれって、ここにきりやんの事気になって今日もサーブ打てないとかほざくアホな主将がいるからさぁ」

「本当にトビオとは付き合って無いですよ、ちょくちょく会うんでご飯とか食べてたぐらいです。彼氏でもないですから」

「とか言って本当はー?」

「トビオって言ってる時点で怪しい」

「追い詰められると桐谷さんは弱いですよね」

「はやくー!はやーく!待ちきれない!」

「そういえば、携帯のロック0529その意味は?」

「なんで知ってる?」

「たまたま見ちゃった。んでその意味は?」

「あれ、05は?」

「きりやんの背番号」

「29は?」

「お肉?」

「ばか、もっと頭働かせろ!絶対肉じゃないでしょう、きりやんって5月29日生まれ?」

「いや、こいつ七夕生まれですよ」

「え?じゃあなんだ?」

「2と9で分けて考えてみようぜ」

「05が背番号だという事は2も背番号じゃん、城西で考えると松川さん、鴉野で考えたら菅原さん、9は影山」

「あ!9は影山だよ、つー事は2も影山じゃない?ほら、北一の背番号って確か2だったよね?」

「はい、弥生ー、もう逃げられない」

「やだぁ、顔真っ赤。ちょー可愛い」

「弥生の元彼はー?」

「トビオです」

「きゃーーーーーーー!可愛いーーー!影山と付き合ってたんだ?今は?てかなんで別れちゃったのー?」

「及川ァアアアアアアア!!!!ショックで倒れちゃったよ、お前が聞き出したんだろーが!なにショック受けてやがる」

「多分影山に奪わらた事がショックだったんじゃないの?」

「やだ、恥ずかしいから言わない」

「ねぇねぇ、どこまで進んだの?弥生の初めてって影山?どう?やっぱテクニックすごかった?」

「影山呼んじゃおうよ」

「それだけはやめろ、及川のライフがゼロになる、むしろマイナスだ。やめてやれ」

「えー!じゃあわたしたちだけで聞くからいいもーん。ほらほら電話してみよう、ちょー聞きたい」

「弥生ちゃんの携帯ロック番号0511にしてやる、及川さん頑張るから、絶対0511に変えてやる」

「おおお!及川よく言った!」

「ちなみに及川の携帯ロック番号は?」

「7720」

「どーゆう意味?」

「弥生ちゃんと俺の誕生日」

「え?まじですか?なんでわたしの誕生日知ってるんですか」

「ぐっ!大人の事情だよ」

「及川さん頑張ってー。ほら、この子鈍感だからアタックしないと振り向いてもらえないですよ、まず気づかないつーね」

「影山と付き合ってたのって中学から?ねぇ、気になってバレーな出来ない」

「中学から付き合ってた、別れたのだってつい最近だし。なんで別れたんだっけ、あ、バレー優先にしよう。ってお互いなって別れて、でも今でも普通に泊まりに来てますね。トビオの家にもよく行くし」

「バレーバカ2人はこうやって別れたのか」

「及川さん息してぇえええ!!!!」

「でもまた付き合えるんだったら付き合いたいですね、トビオと一緒にいるの楽だったんで」

「ああああ!及川さん!!頑張ってぇえええ」

「きりやん恐ろしいわ。及川をここまで追い込むとは。もうすげぇとしか言えね」

「俺頑張れるかな?トビオに勝てるかな」

「勝たなきゃそこで試合は終了ですよ」

「アァア!!!七瀬さん!!!」