その街は 賑わっていた

家族連れ 恋人達 若者達の群れ

たくさんの人々が 笑顔で 行き交っている。

そんな街へ 異次元から または 遠い昔から やって来たのか?

白い馬に(バイク)乗った 1人の 老人!

老人の 出で立ちは 履き古した ストレートのブルージーン。

彼は 今の 最初から 色を剥げさせたり シワを 作ったジーンズは 決して買わない。

ストレートの 真新しいジーンズを 履き古す事で 自分に合うと 信じているらしい。

上着は 茶色のダウンジャンパーに 無地のキャップ

足元は これまた 履き古したウェスタンブーツ。

だが 街行く人々は なんの興味も 持たない。

老人の耳には ジングルベルや 赤鼻のトナカイなどの 名曲が 流れて来る。

老人は 人混みの中を 一直線に 進み おもちゃ屋へと 歩いて行った。

色んな オモチャが 目に入って来る。

そんな時 フッと頭を よぎったのは

アーノルド シュワルツネッガー?

いや シュワルツェネッガー?
いや待てよ?

シュワルツィネッガー?

いやいや
シュワルツォネッガー?

まあ そんな事は どうでも 良い。

彼の 映画を思い出した。

息子のプレゼントの為に 七転八倒しながら オモチャを 手に入れる物語。
子供達のプレゼントは ゲットしなければ!

そう思いながら 物色し 物色し 物色し

ボーナス入ったら 買いに 来よう!

と 去って行くのでした。

彼の後ろ姿には 哀愁が 漂い

彼の懐は 秋風どころか 猛吹雪で ありました。
とさ!