そういえばAKBのじゃんけん大会ありましたね、柑浪は母と騒ぎながら見てました。楽しかった。
これKSKじゃんけん大会あったらよくね?って思った柑浪です
このじゃんけん大会開いて次のスタメンを決めようぜ☆的な感じで、勿論ポジションなんて関係ない、もしかしたら青峰がPGを務める事だってある、やべぇ、何これ?楽しそう。
よし、今度気力があったらやろう
赤司は何がどうあっても紫原と青峰がPGにならないように頑張ると思う、特に青峰、何されるか分からない、むしろ指示出せるのか?と不安になる。
黄瀬が司令塔になったら女子がさらに悲鳴あげるだろうと考え
紫原が司令塔になったらめんどいで終わらして
黒子が司令塔になったら何処に居るか分からなくなる
1番ましなのは緑間だって事に気付く赤司様
これいいね、今度真面目にやろう
彼のバスケスタイルは乱暴で
逆に彼は丁寧で綺麗
2人は正反対なのに息はぴったりでお互い相棒だと思っている。2人は眩しい、そんな2人を超えられる人はいないと思っていた。
でも彼等は入学してきた
彼等は「キセキの世代」と呼ばれるようになっていた
いつの日か注目は「神」から「キセキ」に
笑って俺等の分も頑張れよと言っていたが本当は悔しい、悔しくて悔しくて。自分達の方が実力は上なのに「キセキ」達だけが騒がれる、自分達は「キセキ」が輝く為の土台なのか?と思い始める中、当時のキャプテンは言う
「何諦めてるの?」と
彼はどんなに「キセキ」が騒がれようが気にしない
「キセキが活躍できる舞台を提供してるのは俺達だ、俺達がいないと何も出来ないと周囲に思わせればいいじゃん」
そんな彼、キャプテン桐谷彰弥の言葉を思い出した、蒼崎梓
海常に入学して1年でレギュラー入り、実力はトップクラス、黄瀬が入学しても変わらずエースの位置にいる、海常にとっては欠かせない人物にまで成長した。何が「神」だと入学当初言われた。
確かに「神」がでしゃばってるなと思われても仕方ないと思っている、でも恵まれた才能を活かして何が悪いのか?どんなに嫌味を言われても聞く耳を持たなかった、嫌味を言っている人物は梓にとっては目に入っていない。当然先輩達には目付けられる、喧嘩だってしょっちゅうしていた。
負ける気はしない、むしろ逆にぼこぼこにした
しかし笠松に止められる
笠松が梓に代わりに先輩達に謝った
「意味分からない」
当然梓は怒る
「ここで怒ったら先輩達は面白がるだけだって事に分からないのか?」
笠松は梓を殴る
先輩をいちいち相手する事によって先輩達は面白がりまた手を出して来る、笠松の一言で頭が冷えたのかその日から先輩達を見なくなった、挑発されても殴られても怒る気はしない、ただ、バスケで自分の方が強いんだと見せつけた。
今は休憩中
「笠松には感謝してるんだよ」
「いきなりなんだよ」
隣にいた笠松に声を掛ける
この世とは思えないぐらいに驚いてる笠松を見て爆笑する。
WCが近い今、この試合で笠松達3年は卒業する、負ければバスケは終わり、大学に行ってまでバスケをするかは今の所考えていない梓、本当のラストだと思うとやはり負けたくない。
「僕がここまで真っ直ぐ育ったのは笠松のおかげじゃん?」
「そうだな、お前荒れ果ててたもんな」
「今や海常のアイドル的存在までに成長したでしょう」
「自分で言うか?」
笠松にはたくさん迷惑をかけた
IHで負けた事を自分だけ背負った笠松、弱い所を見せようとしない、何だか洛山にいる桐谷を思い出すなぁと呟く。性格は全く逆だけど彼は絶対他人に弱さを見せない。
だからこんなにも惹かれるのかと自分で納得する
「WC優勝すっかー、笠松の為にも」
「はぁ?」
「僕が笠松の勝利の道を作ってあげる。僕の作り上げたレールに沿って走ってよ」
「黄瀬じゃなくていいのかよ」
「黄瀬君にはまだ早いよ、僕のレールを走るのは。笠松が1番適任、それだけ信頼してるって事に気付けばーか」
そう言って練習に戻る
梓の作り上げたレールを走れば必ず勝利出来る、それは帝光時代、桐皇の篠久保が歩んできた道。梓が周囲を見、周りの動きを止める間に瑛太がその開いた道を走りぬける。一瞬だけ開く道を走らなくてはならない、難易度が高い技、いつ道が出来たのか分からないのがたいていの人だ。
しかし笠松は分かった、以前の試合で誰か気付くか試した所笠松は道に気付き走った。やはり笠松は見えてると思い先程の会話になったのだ。
「もう負けないよ」
ボールを持ち身体を動き始める
WCが始まろうとしてる