《堀北真希の女子高生コスプレ》
虐められた女子高生は自殺。その両親は犯罪者となつて何れは刑務所行き。虐められたらもう敗けで、虐めた者勝ちといつた風の胸糞悪い話だつた。
何だかなあ。
今回の話は、陣川の新たな一面を描いたといふよりは、陣川のキャラを二次創作的に食ひ潰したといふべきだ。
大体、陣川は、暴走し勝ちではあるけど、倫理観が強いから、殺人といふ、あからさまに反社会的な行為を安易に選んだりはしないだらう。加へて、経理の仕事以外は基本的に残念な人なんだから、あんなに手際よく犯人に辿り着く訳がない。陣川の行動に説得力が無く違和感だらけだつた。
先の雛子が自滅して失脚した件といひ、今回の陣川の件といひ、真野勝成は、他の脚本家が培つてきた(連ドラの財産といふべき)キャラを他の脚本家にきちんと受け渡さうといふ気が更々無いか、あつても、さうするための能力が著しく足りないかのどちらかなんだらう。個人的に雛子や陣川に(限らず他のキャラにも)然程強い思ひ入れは無いし、そもそも、原田龍二にコミカルな失恋男たる陣川を演じさせるのは、もう無理があるだらうと思ふから、今後も陣川を登場させるのならば、陣川のキャラに新たな要素を付加するのは良いことなんだらうと思ふけれど、こんな調子でキャラを雑に扱つていつたら、『相棒』は、どんどん先細りしてしまふのではないか。プロデューサー達は、かういつた点をどう思つてゐるのだらうか。
右京は、去年、石野真子家政婦の正当防衛を強引に殺人に仕立て上げた。しかし、今回、目の前で行はれた殺人未遂の犯人が処罰されないことについて、「さうですか」の一言で済ませて、全く異議を唱へてゐない。右京の正義は、どこへ行つてしまつたのやら。さう言へば、冒頭の場面では監察官聴取に些か非協力的だつたし(笑)。
勿論、右京が“正義”を発揮しなかつたのは、発揮すると、話が長くなつて尺が足りなくなるだけでなく、陣川が、あからさまに犯罪者となり、『相棒』から退場しなければならなくなるからだらう。こんな風に右京を“不正義”にするのなら、陣川ではなく、普通にゲストキャラの話にして、右京に“正義”を発揮させればよかつたのに。今回、陣川のキャラに拘らなければ、結構、面白い話だつたんだから。
ま、「笑へよ、色男」には、恥しくて思はず苦笑したけど。こんな台詞を大真面目に言はせてゐるのだから、ハードボイルド風な、シリアスで非常にロマンティックな話にしたかつたのだらうなあ。
因みに、「好きな女が暴力を振るはれ、その暴力を振るつた男に制裁を加へた」といふ点で、陣川と指名手配逃走犯とは、同じだ。
さういへば、陣川も、特命係に在籍したことがあるから、神戸、カイトと、“犯罪者相棒”は、これで3人目だ(笑)。
今回、芹沢慶二(山中崇史)の声音が以前と比べて低くなつてゐたやうな気がする。取調中の声を聞いて一寸吃驚した。キャラ的にもつと甲高い声だつたと思ふんだけど。風邪か何かだつたのかしらん。
野間口徹が勿体無かつた。もつと活躍させてほしかつた。また、出演して、その時は大暴れしてほしい(笑)。
早送りで視た。
ゲストのともさかりえと矢本悠馬は、好かつたんぢやないかしらん。
主人公チームが♀集団であるといふ設定は、好きぢやないし、そもそも、古臭くて、視る気が失せる。とは言へ、次回の堀北真希のコスプレを見ちやふかも(笑)。
オープニング・タイトルの檀れいが何故か薬師丸ひろ子に見えた。
風丘先生の娘が鬱陶しかつたけど、それなりに面白かつた。
解剖場面で死体役男優の足裏をしつかりと視られて嬉しかつた。出来れば、生きてゐるといふ設定で視たかつたけど(笑)。
阿南健治といふ時点で、犯人だらうと思つたら、案の定、犯人だつた
所長の化学物質過敏症が気になる。次回以降、無かつたことにされさうではあるが
渋谷哲平は、相変らず、只の太目なをぢさんだ。エンディング・クレジットで名前を視るまで全然気付かなかつた。
「国際空港大パニック〜関空発・死を呼ぶ危険ドラッグが京都を襲う!
防犯カメラに写らない女VS最新3D鑑定! 追跡を阻む山荘爆破の罠…絶体絶命のマリコをハチの大群が救う!?」
面白かつた。
新技術が沢山視られたし、テンポが良くてスリリングで、微笑ましい小ネタも多くて、好かつた。マリコ逹と落合刑事との対立も、無駄にギスギスしたものでなかつたし。
飯田基祐刑事は、てつきり、裏のあるキャラだと思つたんだけど、そんなことはなかつた。意外ね(笑)。
『科捜研の女』が面白く感じたのは、元日の『相棒』がつまんなかつたせいもあるんだらうね。
面白くなかつた。
展開が一々、陳腐といふか、予想通りといふか、意外性が全く感じられなかつた。ゲストキャラも何か古臭かつたし。
今回の脚本家は、『相棒』初参加だつたらしい。もう、『相棒』のプロデューサーには、面白いものを書ける脚本家を連れてこられる人が居ないやうだ。
桐山蓮と加藤シゲアキとでゲイ展開になるのかしらん。せめて、どちらかを阪田マサノブにしてほしい(笑)。
加藤シゲアキ友人は、幽霊の類なのかしらん。それとも、ノンケの桐山蓮作家にゲイの加藤シゲアキ友人が恋心を抱いてゐるといふ落ちなのかしらん。まあ、流石に2作品続けてホモセクシャル・ドラマは無いかね。
加藤シゲアキは、川口真五に似てゐる。川口真五の方が可愛いやうな気がするけど(笑)。
意外にも、つまらなくはなかつた。
結構、ちやんとしたホームコメディーだつたかしらん。最後の手紙の落ちに笑つた(笑)。蓮佛美沙子のヒロインぶりが中々好かつた。渡部篤郎のキャラは、『ベストパートナー』の時と似た感じだつた。遠藤憲一は、相変らず、ダンスがまるで駄目だね
面白かつた。
いつもクール過ぎる三日月も、アトラが痛め付けられたとあつては、気色ばまずにはゐられないやうだ。
ノブリス・ゴルドンの裸は、どういふ方面に需要があるのだらうか(笑)。
ギャラルホルンの館長の丸いお腹、萌え
つまらなかつた。真野勝成脚本だから、仕方ない。
話が退屈で強引だわ、メインのゲストキャラ(篤人&雛子)が使ひ古しで新鮮味が無いわで、酷い有り様だつた。『相棒』は、大規模テロがどうのなんて話にしないだけでも随分ましな出来映えになると思ふんだけど、ネタギレで拡大版の尺を埋めるにはさういふ大掛りな事件を扱はないと駄目なのかねえ。
橋本さとしが一寸セクシーだつた。上半身裸があつた。『刑事7人』の時は、ゆるゆるに見えたんだけど、今回は、刺青ペイティングやカメラアングルのせいか、あんまりゆるゆるが気にならなかつた(笑)。
西村和彦は、右の、眉根と目頭の間に疣のやうなものが出来てゐたり、声が時々掠れがちだつたりで、気になつた。体調は、大丈夫なのかしらん。西村和彦が演じたキャラは、一番のお目当てだつたのに思つた程活躍してゐなくて残念だつた。
――日本人犯罪者が、外国で別人としてその国の国籍を得て、その国の爵位と外交官特権を持つて、再び日本にやつて来る――
さういふ今回の鞘師のやうなキャラを別のドラマでも視たなあと思つたら、小澤征悦主演『TEAM』第7話で西村雅彦が演じたキャラだつた。で、その話の脚本も真野勝成。『TEAM』のこの話を視た時も「こんなキャラ設定、ありかよ?」と思つたんだが。何だかなあ。因みに、『TEAM』の時も今回も爵位は伯爵だつた。
雛子失脚は、右京との直接対決の結果でなければ駄目だらう。今回のは、自滅しただけで、全然爽快感が無い。
公式サイトの粗筋によれば、今回、雛子は、官房副長官であるさうだ。雛子が官房副長官であると分かる場面は、無かつたと思ふんだけど、あつたつけ?
大体、音越にしろ雛子にしろ政府高官の役職に就いているのだから、官房長官とか副長官とか、その役職で呼ばれるのが普通で、「議員」とは呼ばれないだらうに。
今回面白かつたのは、
「紅茶を注ぐ右京をティーカップ越しに、真下から、撮つたショット」
「包帯ぐるぐる巻きの人」
「ローカル列車内でいつものやうに紅茶を注いで飲む右京」
「水筒のキャップをちやんと閉められなかつた水谷豊」
の4点かなあ。特に、一番目のは、橋本一監督らしくて微笑ましかつたよ。いや、4点皆、微笑ましかつたんだけどね(笑)。