――こんなこともあらうかと思つて、脅しのネタを集めておいたのだ。
――こんなこともあらうかと思つて、公園で暴れる準備をしておいたのだ。

突込所だらけだつたけど、雰囲気は好かつたし、演出も面白かつた。被害者役の長谷川公彦が私好みの髭親爺だつたし(笑)。

冒頭で公園で暴れてゐた人達は、犯人の女子学生に脅されてやつたといふことらしい。いつどのやうに脅されたんだ。被害者の教授が殺されたのと、脅された人達が暴れたのは、同じ夜だよね。犯人は、速攻で脅しのネタを集めて、速攻で脅して、脅された人達は、速攻で暴れた、といふことなのか。解せぬ。

他にも、貴重な文化財を開架式の図書館の書架に置いて保管するとか、浮浪者が大学の図書館に出入りできるとか、幾ら何でも可笑しいだろ。

とは言へ、こんな内容でも視聴率は高い。前回と同じく18.3%だつた。あな信じがた。まさに、腐つても鯛、低レベル脚本でも『相棒』だ。

話題:相棒