《何といふことでせう! 3代目相棒も犯罪者だつたではありませんか!!》

つまらなくはなかつたけど、こんなお話でいいのかしらん。season13だけでなく、「カイト編」全てをぶち壊してゐる。

カイトがまんまダークナイトで、捻りが無かつた。それならそれで、前回までに伏線を敷いて欲しかつた。突然、脈絡もなくダークナイトなどを持ち出されても白ける。また、カイトがダークナイトになつた理由が、“劇薬”たる右京に影響されたから(言はば、右京の毒に当てられたから)だなどとは、強引だ。

神戸尊も、逮捕こそされてないけど、犯罪者だつたし、4代目相棒も、犯罪者として特命係を去つていくのだらうか。

ダークナイトたるカイトと対峙する右京の冷たい眼差しが素晴らしかつた。

涙で右京を見送るカイト、その後の車に乗つてるカイトが中々好かつた。後者は、何だか『金田一少年』の高遠遙一みたいだつた。成宮寛貴は、警官役よりも犯罪者役の方が似合つてる(笑)。

クレジットを見て、鈴木裕樹に気がついた。カイトの親友役だつた。

何と言ふか、『○○妻』最終回も、だけど、
「視聴者の予想を裏切ればいいといふものではないのだぞ!」
といつた感じだ。『ゴーストライター』最終回が割とハッピーな終り方だつたから、アンハッピー・エンディングが何だかちよつとショックだ。

当初、成宮寛貴の出演は、2シーズンの予定だつたのが、水谷豊と制作側が1シーズン延長を依頼して、結果、3シーズンになつたらしい。それなのに、最後の最後で、その3シーズン全部がぶち壊しになつてしまつた。妖怪卓袱台返しにとりつかれた脚本家(輿水泰弘)のせいで。「右京は劇薬だ」と甲斐次長が言つてたけど、輿水泰弘の方が余程劇薬だと思ふ。カイトが居なくならうが居続けようがどちらでも構はないけど、過去のエピソードを蔑ろにするのは、止めてほしい。

話題:相棒