つまらなくはなかつた。

警察庁と県警が無駄に対立したり、県警同士が縄張争をしたりと、ハードでギスギスした内容なんだらうと思つてたんだけど、別にさういふのではなく、旅情ミステリーだつた。“広域”は、主人公が全国各地に行くための方便なのかしらん。

片岡信和の目を見開いた顔がちよつと変だつた。

清水章吾が末期癌患者役だつた。妙にリアルな容貌だつたから、心配になつてしまつた。

春田純一が、被害者でも犯人でも嫌な性格の奴でもなく、普通の刑事だつたんで、エンディング・クレジットを視るまで、春田純一に似てゐる人だと思つてゐたよ(笑)。